冬の薔薇 (創元推理文庫)
82人が登録
★3.70
| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
訳者さんの訳し方もあるかもしれないが、言葉選びのセンスが飛び抜けて秀逸で幻想的。でもこの人は相変わらずさらっと読ませてくれないなぁ(笑)
森に魅せられ、人とは異なるものを見ることができる、風変わりなロイズは、ある日、森を散策中にどこからともなく現れたコルベットに興味を持つ。彼は、廃墟となったいわくつきの屋敷の跡取りだというのだが…。
コルベットの祖父が、息子によって死をもたらされた時にかけた呪いにより、誰も住まなくなった屋敷。リン家にかけられた呪いと事件の真相とは?リン家の秘密に執拗に魅せられたロイズは、その謎を解こうとしますが、やがて家族を巻き込む不穏な影に脅かされることになります。スコットランドの民間伝承を土台とした物語。
夏から冬へ移りゆく森の景色が美しく描かれていて、その言葉の選び方に感動した。下敷きになっているバラッドを知っていればもっと楽しめたのかも。
凄く美しい世界観を持つ作品。森とか大好きな人のはお勧め。ただ、ファンタジーが苦手な人には辛いかも。
主人公に共感出来る部分が多くて、楽しめた。最後の戦いの場面は圧巻。現実とファンタジーとの繋がりも綺麗。
本当に美しく恐ろしい情景が目に浮かぶ作品なので、映画化されていたら、是非とも観たい。
思わせぶりな描写が長くてなんだかよくわからないな。とくに妖精の女王が。長くて困難な冬なのに困難さは精神的なものだけ。食料や燃料は誰も困らない。現代アメリカ人のファンタジー。最後「うん」がいただけないのよ。なんか嫌だな。
村はずれの農場で父と暮らす姉妹。 結婚間近な姉ローレルは栗色の髪で桃色の頬のしっかりした娘。 妹ロイズはいつも髪を下ろし、裸足で森へ行く元祖森ガール? ハーブや茸や生姜のはえている場所、野薔薇の枝が垂れ下がって隠れている泉があるのを知っていた。 ある日、花を摘みに行って泉水のほとりにいたロイズは、美しい青年が光の中からふいに出現するのを見ます。 白馬に乗って翌日、村に現れた青年は、リン屋... 続きを読む »
この結末にええ~、と思わなくもない。お姉さんとしてはそんな「若気の至り」的な思いの切り方でいいのか?とか。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『九年目の魔法』をもう一回読み直してみたくなった。同じ「タム・リン伝説」を扱ってても印象がずいぶん違うので。
呪われた廃墟に戻ってきた若者と、彼に恋する姉妹の物語。
殺された祖父と殺して消えたとされる父の名がタールとニールで、どっちがどっちだったかあやふやになってきて困った……ort
特に難しい言葉を使っているわけではないと思うけど、うっとりするような雰囲気の言い回しが魅力。
『茨文字の魔法』と同じ訳者さんなので、もしかしたら訳者が好みなのかも。
カバーイラスト / Kinuko Y. Craft, (1995) www.kycraft.com
カバーデザイン / 東京創元社装幀室
原題 / "WINTER ROSE"(1996)
タム・リンもの。DWJの「九年目の魔法」と同じ題材です。うん、両方を読むとお互いの理解が進むかも。「九年目」を読み返したくなりました。(あ、今度は積読中の原書にしよう)
夜の闇を駆ける妖精たち、冷酷な冬の女王・・・非人間的な存在のおそろしさと美しさが秀逸。だんだんと夢と現の境が崩れていく過程を丁寧に描いていて効果的。
今回の冬の薔薇はタム・リンの伝承をテーマにしたものでした。
妖精の騎士を登場させた作品は他にもいろいろありますよね。
マキリップの幻想的な文章がぴったり嵌って
まさに幻想譚という仕上がりでした。
今回は助っ人なしのかなり孤独な闘いで
その分主人公の少女の孤独さとか必死さというものが
伝わってくる内容でした。

囚われた王子を救い出した王女の話(スコットランド「タム・リン」の民間伝承)を下地にした物語。ロマンティック。そして、やっぱり冬は美しい。閉じこめられてしまいたくなるほどに、冷ややかで、厳かだ。
描か...





