オーリエラントの魔道師たち (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 415
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488525057

作品紹介・あらすじ

注文を受けて粘土をこね、ろくろを回し魔法を込めた焼き物に焼く。果たして魔道師は職人か否か「陶工魔道師」、女たちの密かな魔法組織を描く「闇を抱く」、死体を用いる姿なきプアダンの魔道師の復讐譚「黒蓮華」、そして魔道ならざる魔道をあやつるもの、もうひとりの〈夜の写本師〉の物語「魔道写本師」。四つの異なる魔法を操る魔道師たちの物語を収録。日本ファンタジーの歴史を塗り替えた著者の人気シリーズ初の短編集文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 短編なのにどれもしっかりとした世界観があって読んでて飽きない作品でした。
    終わり方が突然だったりするので、ここで終わり〜!先が気になる。。。とも思ったけど、でもだんだんと、いい意味で気にならなくなる良作だと思います。
    でも、いつかどこかのシリーズでチラッとでもオーリエラントの魔道師が出てくるに期待!

  • 魔導士というよりは魔法職人といったほうがいいような職人技としての魔法の描き方は相変わらず興味深い。
    魔力の源泉は心の闇だとしても、それを制御する技術としての職人的熟練が語られることで、ただ暗いだけでなく人間的な要素が加わってより魅力的に思える
    短編ということもあってか前作より表現もすっきりしてより読みやすくなっているのもよかった

  • 長編は重たくて一回ならず本を置いて寝かせる期間があるのですが、短編集なのでさくさく読めました。いろいろな魔法使いと彼らを取り巻く世界。

  • 色んな種類の魔導師が混在する世界なのね

  • 魔法の種類!

  • 2017.2/12 夜の写本師シリーズ4作目は短編集なのですね♪前の3巻からしばらくぶりに読んだけど違和感なしの濃密な世界観。市井の生活の中に沈む者たちと、手を貸す魔術師の抱える闇を丁寧に描いていて素晴らしい。前に感じた重厚さの語りの中に浮く現代口語的な文章も減ったようで良し。次つぎっ!

  • いろんな魔法が出てきて面白かった!
    「闇を抱く」が好きです。
    いや、陶工の魔法もよかったな…

  • 魔道師たるもの闇との共存は当たり前。その闇とのつき合い方に魔道師としての生き方がかかってくる。滅ぼされた一族、家族の復讐をスリリングに描く「黒蓮華」にはドキドキし、女性達の駆け込み寺みたいな魔女たちの活躍を描く「闇を抱く」は、これまで自分たちを痛めつけてきた男性を掌で転がす様がなんとも壮快。3人の女性のキャラが良くって、続編も読みたい所。

  • 様々な種類の魔道師たちの短編集

    これまでの作品では見ることのなかった魔道師や、
    馴染みの魔法
    あそこと繋がりのあるものが!と
    バラエティに富んで面白かった

    個人的にどれも読後が爽快で
    救いのある話だったなぁという印象

    魔法を使うのは全て業、というのが
    いいなと思う
    人間らしい

  • 魔導師シリーズの短編集。ファンタジーという言葉を冠したくないと思う重い闇の物語。乾石さんの物語は読むたびに 言葉の美しさ 文章の味わい深さに感動する。今回も 一気に読み進めたい気持ちを 抑えながら 少しずつ 少しずつ味わいながら読んだ。 満足。

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著者プロフィール

山形県生まれ。山形大学卒業。1999年、教育総研ファンタジー大賞を受賞。『夜の写本師』からはじまる〈オーリエラントの魔道師〉シリーズをはじめ、緻密かつスケールの大きい物語世界を生み出すハイ・ファンタジーの書き手として、読者から絶大な支持を集める。他の著書に「紐結びの魔道師」3部作(東京創元社)、『竜鏡の占人 リオランの鏡』(角川文庫)、『闇の虹水晶』(創元推理文庫)など。

「2019年 『炎のタペストリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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