木でできた海 (創元推理文庫)
76人が登録
★3.44
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みんなの感想・レビュー・書評
楽しむポイントがいまいち理解できなかった。
つまらない訳ではないケド、おもしろい訳でもない。
SFって、多くは推理小説だよね。
読み終わっても、結局なんだかよく分からなかったんだけど(・・・)、若い自分との会話とか、すでに亡くなった父親とのシーンは良いなあ。
いやぁ、参った。
面白いものを書く作家さんだなぁ。
すべり出し、設定はミステリーだと思ったが、
それは大きな間違い。
まるでディックの様な世界が待ち受けている。
主人公フラニー・マケイブもイイ感じのキャラ。
タイムパラドックスが破錠しているような気がするのもご愛嬌?
『蜂の巣にキス』『薪の結婚』と、最近の作品にはちょっとがっかりしてたけど、これで久々にキャロル熱復活。
警察署長であるフラニーの目の前で死んだ三本脚の犬。
その犬を埋葬したあとから不可解なことが起こり始める。埋めたはずの犬は戻ってきて、謎の男が使命を携えて彼の前に現れる。
ファンタジーだけど、SF的な要素も大きい。が、キャロルは既存のルールをいともたやすく飛び越えてしまう。
フラニーは、問題解決のために時空を超えて走り続けるのだが、彼を突き動かしているのは家族への愛で、そのシンプルさはとても心地よいものだった。
そう、物語は複雑だけど、このフラニーの率直さが物語世界の芯となっていることで読み手をしっかりと導いている。
フラニーの選択には、思わず落涙してしまった。
よもや、キャロル作品で泣く日がやってこようとは…。
裏に「鬼才の新たな傑作」とあるが、決して大げさでなく、その通りだと思う。
久しぶりに読んだジョナサン・キャロル。相変わらずのシュールな展開に、楽しみながらも振り回された。クレインズ・ビュー三部作の中では「蜂の巣にキス」よりもこっちに魅かれる。犬の名前をはじめ、ユーモアが秀逸なこともあるが、話が明快に終わらないところが、あとを引く読後感を味あわせてくれる。「薪の結婚」も読むとしよう。
「蜂の巣にキス」「薪の結婚」に続く同じ町クレインズ・ビューの警察署長フラニー・マケイブ。
もとは札付きの不良だったが、今は再婚した妻マグダと連れ子の娘と幸せに暮らしていたがある日…
目の前で死んだ三本脚の犬オールド・ヴァーチューを森に埋めた後、なぜか舞い戻ってくる。
いつもケンカしていた夫婦が忽然と消える。
変死した女子学生…
極彩色の美しい羽根が、不思議なことの起こる現場には残されていた。
何が起きているのか?
時空を越える?思いがけない展開に。
木でできた海とは?
スケールが大きいが、ええと…こんなの、あり?
この作者に馴染んでからでないと、この作品からはちょっと。
著者は1980年デビュー。2001年の作品、2008年4月翻訳発行。
説明のないまま不穏な謎が散りばめられる導入から一気に引き込まれる。
つまり非常にリーダビリティの高い小説なんだけど、
話の展開とガジェットがあまりに人智を超越した(ロジックがまったく介入しない)ものなので、
読後には感慨と興醒めが入り混じった奇妙な心地になってしまった。
まあキャロルが描こうとした、人生が自分の与り知らない「誰か」によって左右されており「何か」のために動かされる不条理は充分伝わるのだが。
気付けば終焉を迎える虚無感と、有無を言わさぬ運命論的なビジョンのなかに仄見える情愛と慰安の粒子がちょっと切なくもある。
いつものキャロルと違った。 ちなみに処女作が日本邦訳で出てからずっとのお付き合い。一部の作品はほんとに好きだし、結局好きな作家になるんだと思う。 出来としては凄く良かったとは思えない。多分一番出来が悪い『我らが影の声』のちょい上くらい。だけどやっぱり愛すべき犬は出てきて、ウィーンは出てくるんだな、と思った。 「一人一人の小さな過ちとか無知とかが世界の乱れ」ってテーマはやっぱ共通。た... 続きを読む »
やっと入手!読む。
表紙が美しすぎるたまらん。
5/6
読了
相変わらず先の読めない展開で面白かった!
結局、何も解決せずに終わったけど。これはいつものことか。
フラニーが過去に行って、父親の浮気を知る場面が好きだ。
「お袋、親父は猟犬だぜ!」
この明るさがフラニーの魅力か。






