ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)
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★3.82
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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
怖い。
最初メリキャットが普通なのかと思ったら、みんな変。従兄すら変。
周囲の人の悪意はどこまで本当なのか。
会話のテンポが好き。ぶつぎれみたいな。
お城というのは、ブラックウッド家の広大な屋敷のこと。 六年前、この家で事件が起き、死者が出て以来、 村人から忌み嫌われている。 語り手の少女メリキャットこと メアリ・キャサリン・ブラックウッドは、 周囲から嫌われる以上に彼ら=村人たちを憎悪し、蔑み、 常に空想を巡らせて気を紛らしている。 読む前に、 語り手の価値観が歪んでいるらしいという情報を得ていたので、 一種の叙述トリック小... 続きを読む »
ここに綴られているのは、美しく静かな狂気です。全体を包む独特の雰囲気がとても心地良く、物語の中にグイグイ惹きこまれてしまいます。登場人物の微妙な心の動きが繊細に描かれ、日常と非日常の境目を垣間見ることができます。主人公の少女が世間に抱いている敵意は凄まじいものですが、その胸の底に秘められた計り知れない深い悲しみが、行間からじわじわ滲み出してくるようでした。少女の異常心理を美しく描いた傑作だと思います。
ホラー小説だと思ってどんでん返しとか種明かしを期待して読んでしまった。
けど違うのね。残念。
皆狂ってて、誰の言葉が正しいのかわからない。
村人の屋敷を破壊するほどの悪意は、メリキャットの誇大妄想だったかもしれない。
でも、悪意は、少なくとも悪意の芽は存在していた。
決して肌に合う作品ではなかったけど、不思議と惹かれてしまう本でした。
想像していたストーリーと全然違った。
家族が毒殺されたお屋敷で
生き残った姉と、伯父と、猫と暮らす女の子
外界を遮断し、空想の世界で幸せに暮らそうとするが…
「わかっている感じ」の方たちが
お気に入り高評価、みたいで少々寂しいし、くじけそうだが、
やっぱり私の心のお肌には合わないと正直に告げよう。
最後まで読めたのは、秘密が明かされるのかなと思ったから?
テーマにも、登場人物の誰にも共感ができない小説…
時間がたったら、評価はかわるかなあ…
「魔女」と呼ばれた作家、シャーリイ・ジャクスン著。 一家が毒殺されたお城の中で、 主人公のメリキャットと大好きなコニー姉さん、 ジュリアン伯父さんと暮らす日々。 メリキャットは閉鎖的で妄想癖の強い女の子。 お城の外に出ようとするコニー姉さん。 従兄弟の来訪により、 平和だったお城暮らしが崩壊しはじめる。 メリキャットの妄想が面白い。 前半時間がかかったけれど、従兄弟がブラックウッド家に訪れ... 続きを読む »
夢見がちな幼い女の子の素直な語り口で進むため、あまり“恐怖”は感じなかったと思う。
ただ、不思議な感覚。
どんでん返しがあるわけでもなく、ある意味予想通り平坦な(メリキャットがあまりに素直過ぎるからだ)話が進むのに、どきどきがとまらない。
この本に出てくるすべての狂気は、その一言ではすませられないほど、誰もが持っている臆病さなんだろうかと考える。
すさまじい吐き気。おそろしくて、最高の本。途中で読むのをやめることができない。この吐き気が何とか解消されないかと読み進めて、ラストまで続く。
「メリキャット、お茶でもいかがとコニー姉さん」
「とんでもない、毒入りでしょうとメリキャット」
ブラックウッド家は村中の人に嫌われている。
メアリ・キャサリン・ブラックウッドとメリキャットのきれいなきれいな姉のコンスタンス。それと、ジュリアンおじさんのたった3人。
他の家族は6年前にみんな死んでしまった。
コンスタンスの用意したディナーの際に、ブラックベリーにふりかけるための砂糖に砒素が入っていたのだ。
奇妙な悪意。
18歳とは掛け離れたメリキャットのイノセンス。
いつまでたっても途切れない不愉快さ。
全てが、ただただひたすら絶妙。
乳歯を屋根のうえに放り投げなければ気の済まない神経質女子だったひとにおすすめであります。
メリキャットとコンスタンスの閉鎖的な「お城」。お姉ちゃんに憧れて、好き過ぎるとこういう感じになるのかしら?みんな狂ってて怖い。でも誰もがどの人物にもなり得そう。
メリキャットの語り口はどこまでも素直なのですが、それゆえに如何様にも解釈できてしまう。そういう点でも、面白いと思いました。みんなどこかしらおかしいのは当たり前かもしれませんが、ここにいるひとたちの誰にも感情移入できない不安定さがあり、それなのに怒りや苛立ちを感じる。恐怖というよりは心を乱す、そういう物語です。
大量殺人事件のあった豪邸に暮らす姉妹の物語。すべて妹の一人称で書かれている。妹の言動、空想はすべて幼稚。その幼稚さがストーリーを不気味にしている。紹介文にあるような恐怖感は個人的にはなかった。しかし、読後感の嫌な感じは印象的。特に最後の一文。一気読みがお勧め。一気読みしたら★5にしたかもしれない。
最初は主人公か姉が(または二人とも)幽霊なのかと思った。
不思議な話だけど怖さはない。二人だけの世界で幸せならそれでいいんじゃないかな。
「たたり」の主人公が自ら屋敷と同化したように。
十代の頃に読めばよかった!そうしていればこんなにイライラしなが読むことはなかったのに…。でもこのイライラは、私もまだメリキャットに近い証拠だ。思春期の少女の狂気と残酷の話。あーもう、十代の頃に読んでたら絶賛してたのに(>_<)
これは「たたり」よりも怖い作品です。
もちろん今あげた作品同様
読んでいるのに絶叫したくなるような
作品では決してありません。
だけれども気味の悪い作品ではあります。
なぜならば、登場人物が
明らかに「壊れています」
特にメリキャットが人を排斥するためにとった行為が
強烈過ぎることでしょう。
完全に「クルッテル」
最後は一応いい形にはまとまっていますが…
後ろ、振り向きたくなりません?
何かドンデン返しがあるのでは?と思いつつ読み進めて、特に何もないまま終わってしまった。
雰囲気に魅かれるとか、読ませるストーリー展開というわけでもないのに、なぜか読み続けていて…
不思議な話だった。
2011年5月2日(月)読了。
第26回読書会課題本。
ずっと御城で暮らすひとはたくさんいるのだろう。
本書は、メアリ・キャサリン・ブラックウッド、通称メリキャットと呼ばれる「あたし」の視点で物語が展開する。お城―ほかの家族が殺された屋敷―での日々を、メリキャットの視点で見つめるのだが、一人称であるため、何が真実で何がそうでないのか分からなくなる。私などは、本当にメリキャットが存在するのかも疑った。最初はただ不気味な静けさに包まれているが、次第にその黒々とした何かは目(といっても文面からの想像なのだ... 続きを読む »

きらきらと陽の差す台所、あたたかな朝食、自分のいつもの指定席。向かいの席では、優しくてうつくしい姉がほほえんでいる。そんな穏やかで居心地の良い場所があったなら、幼い主人公が必死になって部外者を排除しよ...





