- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488587031
感想・レビュー・書評
-
(上)の続き。そんなヨレヨレな主人公ですが、実は頭脳明晰、清廉で公平、忠誠心もあれば勇気もある傑物です。本人に全く自覚がないのでそうは見えませんが・・・。
彼が仕える姫のために命を懸けた結果は、とんでもない方向へ向かいます。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上巻に下巻までの感想を記載。
-
王道のファンタジーに大満足。気が強くて真に賢い国姫、しっかりして優しいお付きの女官。そして懐の深そうなボロボロなのに知性も力も影もある男と、光り輝く親友の男。国子はいいやつ。これだけわかりやすいキャラが揃っていて、神々の試練に立ち向かう話。
これが五教神シリーズの第1作。
慣れるまで、国主とか国子とか国姫とか国妃とか区別つかず。王女とか王妃という表現にしないのは、何か忠実な訳語ということなのだろうか。イスタとサラの立ち位置もよく混乱した。 -
歴史物風ファンタジーとしてまっとうな着地点
粗を探すなら構成は大変結構だが描写が雑
全員英語でしゃべる『誰が為に鐘が鳴る』がごとき -
表紙は向かって左が王女。
カザリルが大活躍。体調が悪い仲、隣国イブラとの同盟を成立させる。
奴隷として働かされていたガレー船で助けた少年が、実は隣国の王子だというミラクル。これもカザリルっぽい。
この婚姻によって、黒い影が解消されるはずだったが消えない! どうなるかと思ったら、これもまたミラクルで解決。ここが超常現象で神が介入。
3度死ぬ、という神からのアドバイスを満たしていないことが謎だったが、カザリルが説明してくれる。イブラの王子がチャリオン王家にはいったことで3度死ぬことが成立したという。ここも面白い。
パリの従兄弟、フォイたちもなかなか魅力的である。いきなり出てきたがいきなり活躍してくれる。
この下巻は登場人物がみな魅力的でグイグイと読ませる。
巻末の解説でイベリア半島がモデルだということ、5神の解説が入る。 -
大満足の大団円。カザリルはよくがんばりました。にしても五神教での葬儀の様子とか、これぞファンタジーを読む楽しむってかんじだわあ。
-
カザリルの生徒二人がかっこよかった。特にイセーレ。カザリルでなくとも涙ちょちょきれます。カザリルの独白(つっこみ)に何度も笑った。緊迫した場面でぽろっとでる皮肉っというか自嘲に。35歳無職海賊船の元奴隷という主人公の「おもえば遠くにきたもんだ」話にとっても楽しませてもらいました。
-
「五神教シリーズ」3 部作の第 1 部。
第 2 部がヒューゴー賞、ネビュラ賞、
ローカス賞の各賞受賞のトリプルクラウンという事で、
まずはこの第 1 部から読んでみた。
宮廷政治と駆け引き、悪役登場、主人公の苦闘、大団円と
少女漫画の種本のようなお話に、
第 2 部を読むのが微妙な感じになってしまった。
残念。 -
再読ー。
イセーレがかわいくてかっこよくて、立場上つらい旅はカザリル負担なんだけど、輝けるヒーロー感があるなこのこは。
神との邂逅シーンはすばらしい。それに続くカザリルの変化もすばらしい書かれ方。 -
カザリルは終わった途端にあけすけすぎ。
パリスがいいやつだったのでずっと疑っていました。ごめん。
面白かった。