人魚と十六夜の魔法 (ぬばたまおろち、しらたまおろち) (創元推理文庫)
- 東京創元社 (2018年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488588038
作品紹介・あらすじ
4月、綾乃は高等部に進級した。中等部には雪之丞の従妹や、絵葉の弟や、人間の女の子桜子も入学してきた。そんな新学期の一週間が終わったころ、綾乃たちの学年に転校生がやってくる。ロシアの水妖ヴォダーくんは、たちまちみんなの人気者に。だが、そのころから学院内で奇妙なことが起こり始める。学院周辺で不審者がみつかり、寮の部屋からお八つが消える……。妖怪と人間が共に学ぶ魔女学校を舞台にした愉快な学園ファンタジイ。
感想・レビュー・書評
-
舞台が学院内からほぼ動かなかったぶん、こじんまりとしてしまった印象は拭えないし、敵役も前作ほどの手強さもなかったが、学園ものは好きなので、これはこれでよいかなと思う。登場人物が多く、視点もころころ変わるが、変わる前に小さなマークがあるので、それで判断がつくのもよかった(蛇のマークがかわいい)。綾乃はすんなり受け入れているのに、雪が葛藤してしまうのは、まあしょうがないな。統合したのが記憶だけなら問題なかったのに、実にややこしい事態になっている(笑)。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
しらたまおろちの続編。うーん1作目のほうがわくわくしたかな~
-
一巻は綾乃とアロウの話でしたが、二巻は学園全体の話になってます。一冊を貫く大きな物が無いのと、視点があれこれ切り替わるのとで、話が散乱して学園での小ネタになってます。皆楽しそうだけど、一巻にあった勢いは無くなっちゃっててちょっと残念。一巻で詰め込んであった恋と学園と伝奇ファンタジーみたいなものが、学園ファンタジーだけになっちゃってもいるのかな、十分楽しいのですが、比べてしまうと魅力が落ちる。
-
1巻と比べると、日常の部分が長くて、途中ちょっと読み飽きてしまいました。視点がすごくかわるので、そこについて行けなかったのかもしれないです。色々な妖怪の話が出てくるのは、とても楽しいです。
-
前作からいきなり時間が進んで、主人公たちは高校生。
タイトル通り、人魚・水妖をめぐる物語。
今作は視点が綾乃に固定されておらず同級生やら中等部の新入生やらその同級生やらに必要以上にコロコロ変わるので、節が変わる度に「あれ、ここ誰の話?」と戸惑う事が多かった。
そのせいで今ひとつ話に入り込めなかったのが残念。
そして前回はあれだけ血腥いバトルを繰り広げた割に、今回の事件の犯人は色んな意味で扱いが甘すぎてちょっと拍子抜け。
あと個人的には声を大にして言いたい。
雪女よりも黒い大蛇よりも。
絶 対 白 大 蛇 派 ! !
正直、今のままだと単に綾乃が心変わりして乗り換えたようにしか読めない…。 -
前作のようなドキドキ感は少ないけれど、学園での日常を描いていてこれはこれで面白かった。ただ、新しい登場人物の視点が増えたぶん、少し綾乃や雪之丞についてのお話が薄くなっているのが少し寂しい。
-
一作目で感じた気持ちの良い空気感健在。