アンドリューNDR114: バイセンテニアル・マン長編版 (創元SF文庫 ア 1-10)
- 東京創元社 (2000年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488604103
感想・レビュー・書評
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「その家庭に配送されてきた家政用ロボット・アンドリューには、いかなる偶然からか本来ないはずの芸術的才能が備わっていた。彼は一個の家電ではなく一人の友として遇されるようになり、やがてロボットと人との違いを探究しはじめる。法的自由を、衣服を、人間そっくりのボディを求めた彼が最後に求めたものは? ロボットSFの傑作、アシモフのヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞中編「バイセンテニアル・マン」(『聖者の行進』収録)を長編化。」
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ロボット3原則を哲学的に理解しよう
アシモフの中編バイセンテニアルマンをシルバーバーグが映画のためかな?長編化した作品なんだけど、とにかくすばらしい。
私自身は先に映画をみているんだけど、多少のエピソード変更はあるけれど、基本路線は本作と映画で変わるところはない。
ある意味、不老不死を考え、現代の医学ですら脳の退化が停められないことを考え、自身のピリオドのうちかたを考える。
人間3原則も必要かもね。
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アシモフの中編をシルヴァーバーグって人が長編化したものらしい。
人とロボットの違いは何か。
ロボットが人になりたがるとはどういうことか。
面白く読めた。
ロボット三原則を、アシモフ(?)が自分で弄ってるところが、また、よし。 -
アンドリューNDR114 (創元SF文庫)
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古書購入
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どうして人は死ぬ時期を自分で決められないのだろう、と考えた時思い出したのが映画『アンドリュー』だった。原作はないかと探して読んでみたら、人として死を選んだ元ロボットのアンドリューもやっぱり時期は決められなかったみたい。何もかもが無になる死を考えさせられた。
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アンドリューNDR114。アシモフ「バイセンテニアルマン( 200歳の男「聖者の行進」収録)」を長編化したSF小説。人格知能と人口人格を持つ人型ロボットが 法的自由を得て、服を着て、人口人体や 人口の爪や眼まで 取替え 人間に近づこうとしている
人間とロボットの違いを考えることは 自由と人権を考えることであり、生命の有限性と 人間の不完全性を考えること だと思う
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映画はまだ観ていない。
人間とは何か? 人間のどこがそれほど尊いのか?
法の 解釈やら弁論やら、難しいことはわからん私には、頭がぐるぐるするページも多かった(苦笑)
家庭内での、心を持ったロボットとのほんわかする話ではなかったのね。
これはこれで最後まで読んで良かったと思う点はたくさんあるが。 -
私にとってのSFの魅力は、ありえねーと感じる話が法律とか科学とかよく分からんが何か権威ありそうな領域と融合することでリアリティ錯覚しちゃうというところにある。
リアリティという硬質感と、人間とは…?!という白黒つけ難きもんやり感の両方を味わえるお得な作品。 -
アシモフの中編「バイセンテニアル・マン」をシルヴァーバーグが長編化したもの。
ロビン・ウィリアムズ主演の映画は未見。
家政用ロボットのアンドリューは、本来ないはずの芸術的才能が備わっていた。家電ではなく友人、家族として扱われるうちに、彼は自由を求め、人間に近づいていく…
ロボットと人間の違いは何かと考えさせられる物語なのかもしれないが、アンドリューが人間ぽいので、性同一性障害などと同じように外見のカテゴライズと自己意識が一致せずに苦しむ人間の物語のように思えてしまった。
自己実現の欲求は理屈ではない。