73光年の妖怪 (創元推理文庫 605-9)

  • 東京創元社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488605063

感想・レビュー・書評

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  • 精神寄生系SF。結構のんびりしている。

  • ◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第二十八回

    ・・・ 第二十八回 「73光年の妖怪」 ・・・

    これはSFミステリー。
    そうか、こうしてみると、案外SFとミステリーは仲がいいのかも、と思うね。

    これはある宇宙生命体が地球に墜落してきてしまった話……。
    そいつは近くにいる生き物に憑依してあやつることができる……というか、本体はカメのように見える(ただし手足はない)生物で、自分では動けない……。
    ただ、一度憑依してしまうとその生き物が死ぬまでその生き物から離れられないので、そのあたりで、生き物の妙な自殺、が頻発し、それに気がついた老科学者が真相を突き止めにのりだす、というストーリーである。
    長編というには短い、中編の長さでブラウンのなかでも全然有名じゃないと思いますが、無駄がなく、こういうのが書けたらなぁ、とかつて子どものときに思った、私のなかでは逸品、の一冊です。

    ただ、いまは活版印刷のしか本がないと思うんだよねぇ。
    図書館にもあるかどうか……。なんで、読みにくかったらすまん。
    いまでもアニメーションかなんかにしたらいける話だと思うんだがなぁ。
    しかもタイトルが“妖怪”……なんで、怪しさ満点なんですが、一時間くらいで読めて十分に満足できる(もし読めるのならね)小説なんで、退屈してるならトライしてみてね。

    2018年08月21日

  • 異星から地球に追放されてきた知性体が、人間に憑依して自分の星に帰ろうともくろむ。憑依した動物や人間が死なない限り抜け出せないので、乗り移って目的を達したら自殺することを繰り返す。異星人の持つ能力が、人間のそれを上回っているのに非常に限定的な為にどこかユーモラスな展開になっていく。急に自殺が増えたことに疑問を抱く物理学者が真相をつかむのだが、ちょっと都合良すぎに思える。もっと大きな話になるかと思いきやなかなか進まず、これはこれで面白いのかな。文章が古すぎで、少し読みづらかった。

  • 昔読んでとても気に入っている本です。

  • 限定された憑依能力でじりじりと迫ってくる異星人と「些細だが不可解な事件の共通点」から脅威を感じる科学者の知恵比べはわくわくする。SFやホラーと言うよりは少年漫画の能力バトルのような感じもする。

  • 派手なアクションというのはSFの醍醐味なんかでは全然なくて、ブラウンのこういうテクニックをしっかりと多様した、心理戦、なんじゃないかと思う。ウィットに富んでいて、キャラクターの造形は秀逸。

  • SFファンタジーサスペンス。遠い星から来た「知性体」は寝ている生物に乗り移ることができる。次々に宿主を移り変えながら、自分の目的のために行動し続け、ついに適任の人材を見つけるのだが、彼は不可解な事件の関連性と、知性体の存在に気が付きはじめ‥
    双方の視点から描かれる心理戦は最後まで目が離せなかった。

  • SF長編。サスペンス寄り?
    単身地球に飛んできた「生物を乗っ取る知性体」と天才博士の人知れぬ頭脳戦。
    題材が題材だけあって緊迫感がびりびりだけど、双方の視点から書かれる駆け引きが面白くて一気に読めちゃいます。
    結びもSFらしく素敵!

  • ミステリーっつうか、SFサスペンス?

    他の生物に乗り移る能力を持つエイリアンと、その存在に気づいた物理学者の頭脳戦。

    映画のエイリアンとかのような派手さはゼロですが、マジに面白い! エイリアンも物理学者も適度にヘマをする、焦りからミスを犯す、その辺がまたリアリティを感じさせてイイ! クライマックスにかかる後半は一気読みせずにはいられないィィィッ!

  • 他の生物の体を乗っ取る謎の宇宙生物。「彼」が他の身体に入り込むためにはその生物が死ぬしかない。頻発する人間、家畜、動物の自殺。犬の飛び込み自殺に巻き込まれたステーマン博士は自殺の関係性に疑問を持つ。ステーマン博士の存在に気がついた「彼」との戦い。

     2011年11月20日読了

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著者プロフィール

フレドリック・ウィリアム・ブラウンは、アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ生まれの小説家、SF作家、推理作家。ユーモアあふれるショートショート作品で知られている。

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