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- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488609146
作品紹介・あらすじ
非(ナル)A哲学の生んだ天才、太陽系戦争から地球と金星を救った英雄ゴッセンは、突然この戦争が途方もない規模の全宇宙的闘争の一部であり、どこかに巨大な棋士がいて、自分はこの壮大な戦いの一個の将棋の駒でしかないことに気づく。しかしふたたび訪れた地球と金星の危機に、ゴッセンは新たな超能力で厳然と立ち上がった。
感想・レビュー・書評
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小説としては破綻が見られるものの、SFとしては面白い。続きが読みたいが邦訳は未出版で残念。前作を通じて、非Aの顕著なメリットが金星人の防衛でしか見られず、その描写もさわり程度…非Aと銘打つ必要があったのか、企画倒れじゃないか、と思ってみたり。""
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非Aシリーズの結末が読めるはず!と購入すると少し肩透かしを食らうかもしれない。前作同様、世界観は完全には説明されない。でも仕方ない。一般意味論に習うなら、意味の定着こそが本作ではもっとも嫌われるものだから。主人公であり、能力者でもあるギルバート・ゴッセンの感覚、認識を読み込みながら、作品が持つ流動性に身を任すしかない。瞬間移動を模した相似化、予知人、影などアイデアは満載。ただ自分は駒の一つでしかない、といった運命論、メタ解釈は不発気味かも。
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