イシャーの武器店【新版】 (創元SF文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488609153

作品紹介・あらすじ

20世紀のアメリカに突如出現した奇妙な店――「宇宙最高の武器」を売るというこの店に、特ダネを求めて新聞記者マカリスターが乗りこんだそのとき、不思議な武器店は忽然と姿を消す。そして気がつくと彼は7000年の未来にいた! そこでは地球を支配するイシャー帝国と、これに対立する地下組織〈武器店〉とのあいだで、地球の命運をかけた決戦が開始されたところだった。恐るべき戦いに巻き込まれたマカリスターは……ワイドスクリーン・バロックSFの古典的名作。

感想・レビュー・書評

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  • 東京創元社の文庫にはおなじみ、扉のあらすじにはこう書いてありました。

    20世紀のアメリカに突如出現した奇妙な店-「宇宙最高の武器」を売るというこの店に、特ダネを求めて新聞記者マカリスターが乗りこんだそのとき、不思議な武器店は忽然と姿を消す。そして気がつくと、マカリスターは7000年の未来にいたのだ!そこでは地球を支配するイシャー帝国と、これに対立する〈武器店〉とのあいだで、地球の命運をかけた一大決戦がまさに開始されたところだった。この恐るべき戦いにまぎれこんでしまったマカリスターは・・・・・。

    これだけを読んで、僕が想像したストーリーは…
    ①マカリスターが急激な人生の変化に戸惑いながらも、武器店の戦士として勇ましく戦う
    ②マカリスターが武器店のプレス担当として未来の戦いを目の当たりにする
    ③①や②ではないにしても、何らかの形で両者の戦いに関与する
    といったものでした。

    ところが、そのどれでもない形で物語は大きく予想とは異なる展開を見せました。
    思っていたより地味かと思えば、思っていたより遥かに壮大で、思っていたより退屈な部分も、思っていた以上に唸らされる部分もありました。
    そしてエピローグのラスト一行を読んだ時には、思わず息を呑みました。

    もともと雑誌で細切れに掲載された複数のストーリーだったものが、構成が見直され編み直されて一冊になったものらしく、最初は何となく読みにくさを感じる部分もありましたが、読み終えると何とも言えぬユニークな味わいがありました。

    実はすでに後日談にあたる「武器製造業者」も読み終えており、二冊合わせて読んで評価が上がった部分もあります。

    単独ではなくセットでお読みになることを、是非にお勧めします。

  • 〈武器店〉2部作の第1部。
    巻末の解説によると、本書が第1部に当たるが、書かれた順番としては第2部の方が早かった、とのこと。
    そう熱心な読者ではないと思うのだが(事実、最も有名だと思われる「宇宙船ビーグル号の冒険」を読んでいない)、この圧倒的な情報量と想像力が堪らない。
    本書も、物語の冒頭からは予想もしていなかったところにストーリーが転がって行く。普通なら新聞記者マカリスターの扱い方をこういう風にはしないだろうw

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