時間の種 (創元SF文庫 ウ 7-2)

著者 : ジョン・ウィンダム 大西尹明

• 東京創元社 (1966年11月1日発売)

作品紹介・あらすじ

地球への移住を試みる宇宙人に降りかかった皮肉な運命を描く「宇宙からの来訪者」。地球人の青年が、辿り着いた火星で新たな人生を模索する「地球喪失ののち」。高い文芸性を湛えた掌編「野の花」など、"サイエンス・フィクションのモチーフをさまざまな型の小説に当てはめてみた"と著者が語る、バラエティに富んだ10編を収録。『トリフィド時代』で知られる鬼才のSF傑作集。

感想・レビュー・書評

[kiyosiさんの感想 · 2013年9月18日]

『宇宙からの来訪者』
グレアムが見つけた謎の球体。滅亡したフォルタという惑星から新天地を目指してやってきたオンズたちのも運命。

『強いものだけ生き残る』
火星に移住を決めたアリスと夫。火星に火星に向かう途中に起きた事故。火星の上空で漂流する宇宙船はやぶさの内部で妊娠が発覚したアリス。

『地球喪失ののち』
地球滅亡の後に火星にやってきたバート。火星の女性と恋に落ちるが。

『不老長寿の夢』
フォーセット精神病院に入院するある男の手記。テレンス・モウルトンの手記。ハイモレルと体が入れ替わったテレンス・モウルトン。彼に事実を告げる謎の女との旅。

『クロノクラズム』
ジェラルド・ラトリの前に現れる謎の男。彼とタヴィアと名乗る女の関係についてに調査。タヴィアとの出会い。未来からきたタヴィア。ジェラルドが発明する装置。タヴィアの未来とジェラルドの未来に隠された秘密。

『ポーリーののぞき穴』
街に起こる不思議な事件。未来からやってきた観光客の傍若無人な態度に対応を考える街の住人たち。

『もう一人の自分』
元恋人のジーンが男と歩くのを見かけたピーター。自分にそっくりな容姿を持つ謎の男。

『頭の悪い火星人』
木星に赴任することが決まったダンカン。使用人として火星人の女性レリーを買取るダンカン。火星人は知性が乏しいと思い込むダンカン。レリーの知識を与える教授の存在。

『同情回路』
介護ロボに取り付けられた同情回路。介護用のロボットを購入した夫婦の中の争い。