- Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488618070
感想・レビュー・書評
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中盤過ぎたあたりで「なんでこのタイトル??」と思い始めたまま最後まで。
今は「大宇宙の少年」に改題されているのですね。手元にあるのは初版本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーむ。そこそこ面白いのだけれど。
タイトルは内容にあってないと思います。 -
ハインラインの小説は、というか御三家の時代の小説はSFを通して人類の進化の期待や可能性なんかに満ち溢れていて、読んでいてとてもすがすがしくいい気持ちになれる。
例えばこの小説では、人類は勇敢で、かつ野蛮な種族として描かれている。他の数多ある惑星の種族は人類よりも科学技術、精神において人類の2歩も3歩も先を進んでおり、我々は未熟で未開な後進生物なのだ。
この構図は様々なSF小説で用いられている対比であり、いまとなってはものめずらしさの欠片もない。まさに人類と他の種族におけるSFの王道展開の一つとも言えるのだが、この時代の小説は人類の未発達状態に意味を見出す。つまり進化や進歩の可能性を十二分に謳っている。
この展開は現代に近づくにつれて、鬱屈とした禅問答のようなものへと変わっていくのであるが、それは時代背景の変化が原因だろう。
とにかくこの小説も読んでいて嫌な気持ちになることが無い。目新しさというものはまったく感じられないが、SFの基本である未来への期待が詰まった小説である。 -
話が二転するのだが、どちらの展開も小気味よくとても楽しめる作品。
終盤の裁判は不気味で皮肉に満ちているのだが、するすると読み終えてしまうところであった。
民主主義って怖いわ、っていう話だったんだな。
ただ、序盤の宇宙服を直す行程が一番おもしろかったような気もしないでもない。
複雑系についての提言ともいえるおちびさんのパパ、教育についてのまともな考え方を示してくれるパパ、ふたりの存在がなかなか面白い。
ところでママさんがどうしてもトレハロースパパで再生されるんだが…ちゃんと読みなおそう。