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- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488629090
感想・レビュー・書評
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初版 180円
訳者 大谷 圭二
カバー 日下 弘・足立 秀夫
逆説的に終わるがそれもまたいい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前にチャレンジしたときは挫折したのだけど、今回は入り込めた。劇的なシーンは少ない。ぬるぬると、ふわふわと、物語は語られるけど、時が進んでいるのか否かは曖昧。ずっと抜け出せない状況の中で、悲観するでもなく奮い立つでもなく、流されるままに。善悪や幸不幸、狂っているか正常か、そういう判断を超越した、イメージの世界がある。読む者はたゆたうだけ。
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J.G.バラードの、5冊目の短編集。
まるで時間が止まってしまったかのような、閉塞的でメランコリックな内的世界の中で、登場人物たちは「死」に向かって静かに歩みを進めてゆく。
「爬虫類園」「あらしの鳥、あらしの夢」「うつろいの時」が特に良かった。 -
こちらも短篇集。浜辺の情景が美しい。
表題作『溺れた巨人』、『あらしの鳥、あらしの夢』、最後の『ありえない人間』が好み。
特に『溺れた巨人』の冒頭、『嵐の去った朝〜』から始まる一文は何の変哲もない文章ながら強烈な印象を残す。
それにしても、浅倉久志の翻訳はいいよねぇ。
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