挑戦! 嵐の海底都市/脅威! 不死密売団 <キャプテン・フューチャー全集2> (創元SF文庫)
- 東京創元社 (2004年9月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (583ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488637125
作品紹介・あらすじ
"破壊王"と名乗る男が太陽系数ヵ所のグラヴィウム鉱山を一斉攻撃、この貴金属なしでは惑星間飛行に不可欠な"重力等化機"が生産できなくなる(『挑戦!嵐の海底都市』)。肉体を劇的に若返らせる"生命水"は、飲むのをやめれば急速に老いて死んでしまう恐怖の秘薬であった。密売の元締"生命王"とは?(『脅威!不死密売団』)太陽系の覇権を狙う悪漢たちとの息づまる対決。
感想・レビュー・書評
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物語の中でキャプテンフューチャーは自分の事を"私"でも"僕"でもなく"おれ"と云っている。
原書ではもちろん"I"なのだろうが、訳者は"おれ"を選んでいる。そして、そのせいで、てやんでぇー,べらんめぇー調が多用されてしまっている。
すると、とたんに物語全体に紳士的且つインテリジェンシーな雰囲気が欠けてしまっている。カーティスわ太陽系随一の天才科学者なのだからかなり違和感を感じる。僕の想いとしては"わたし"の方がピッタリである。これわ結構大切な事なのだと真剣に思う!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この巻に収められた二話も前巻の二話とプロットはほぼ同じ
なのだが、きら星のごとくちりばめられたギミックや、当時
のSFマインドがあふれ出るような背景描写によって、飽き
の来ない素晴らしい冒険活劇に仕上がっている。まだまだ
冒険は端緒についたばかり。この先が楽しみである。 -
キャプテン・フューチャーシリーズの全集第2弾。
読みだすと止まらないところは、さすがである。およそ30年ぶりに読んでいることになるが、話の展開をすっかり忘れているので楽しさだけが残っている。 -
またもや古本屋で買って来ました。
前回買った1巻は100円だったのに2巻は300円…
なにやら古本屋さんに続きを買いそうな人間がいると読まれた気がします…
私が子供の頃にはもう火星に人類と同じような生命体は存在しないことが常識としてありました。それを寂しく思ったことはなかったのですがこのシリーズを読んでまだ太陽系の惑星にそれぞれ文化があったと想像していた時代って面白かっただろうなあ〜と思いました。勿論、違う銀河には生命体の存在はあると思いますし人類と同じような形でなければこの太陽系にも今現在生命活動を続ける存在があるかも知れませんが。
読んでいてルパン3世を思い出しました。あの荒唐無稽さが好きだったなあ、と。まあでも自分の一番のお気に入りは次元でしたが。このシリーズではグラッグとサイモンがお気に入りです。 -
いまのところ、どのお話も大まかな筋書きは同じなんだけど
キャプテン・フューチャーが陥るあの手この手のピンチが面白いし
どうやって脱出するのか?というあたりも凝ってるからぐいぐい読めちゃうね。
鋼鉄ロボットのグラッグと合成人間オットーの口喧嘩は
漫才見てるようで可笑しいしこんな毎度おなじみの場面が楽しい。
「挑戦! 嵐の海底都市」でグラッグが漂着した小惑星で
神様に間違われ崇められる所は大笑い。
漫画「21エモン」や「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」でも
よく似たエピソードがあって面白かった。
ちなみにエドモンド・ハミルトンの奥さんはリー・ブラケットという
これまたSF作家で「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」の脚本に参加している。
京都の古本市でも昔のハヤカワ文庫版がたくさん出ていたなあ。
今見ると当時の挿画もこれはこれで良い味だったと思えるけどね。
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収録された二編ともに、前巻と同じパターンで少し食傷気味。シリーズ全体で言えば起承転結の起に当たる部分で、次巻からが承ということだから我慢。
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復刻スペオペ第二段(2話収録されている合本)
鶴田さんのイラストも素敵なんだけど、まだ違和感を感じてしまう自分を情けなく思いつつも、改めて、この一連のシリーズは自分の趣味や好みに大きな影響を与えてくれていたのだなあ、と感慨を禁じえないわけで。
……しょせんはスペオペなんですが。