時間線をのぼろう【新訳版】 (創元SF文庫)

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制作 : 伊藤 典夫 
  • 東京創元社 (2017年6月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488649050

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時間線をのぼろう【新訳版】 (創元SF文庫)の感想・レビュー・書評

  • (こちらの作品の方が先輩ですが)
    タイムトラベルで人波に紛れ込み数々のトラブルに
    巻き込まれる
    『オクスフォード大学史学部シリーズ』(C.ウィリス)
    時間を隔たてた女性と恋におちる
    「ある日どこかで」(R.マシスン)
    のような展開を予想して読み始めてみると、、、
    色っぽい描写、(解説からすると過去の経験の賜物か)
    もあるものの、実は前半は自分のルーツ探し、
    運命の人に出会い、そこからパラドックスパラダイス。
    二人を引き裂く、どうしようもない時の隔たりが
    切なく描かれ、なんて期待をしていたけど、
    制限や代償なく自由に時間を動ける設定には、
    切なさどころではない切実で重大な問題と
    そこから結末へ向けて短いページで語られる
    様々な渇望、そしてラスト一行、数文字の衝撃。
    残り数十ページはここまでの全てが一気になだれ込む。
    十字軍の知識とか、たくさんの皇帝とか、
    ギリシャ系の名前の馴染みのなさとか、
    少し読みずらいポイントはあるけど、ちゃんと物語
    エンターテインメントを楽しむ、といいと思います。

  • ロバート・シルヴァーバーグの傑作時間SFにして、星雲賞受賞作の本書。過去への移動が可能となった未来では、時間警察が過去改変の阻止と復旧を目的に設置され、過去の歴史的な場面への観光を目的として時間旅行部が設置された。主人公の青年ジャドは時間旅行部に就職し、タイム・パラドックスを引き起こさないように注意しながら、職務に励んでいたが、ビザンティウムで絶世の美女と恋に落ちてしまい…

    帯広告では「タイム・パラドックスSFの金字塔」と紹介されていますが、本書では時間移動が引き起こすいくつかのパラドックスが紹介されています。<観衆累積パラドックス>とは、例えば、キリストが磔にされる場面を観光に訪れる時間旅行者は、みな過去の同一の時間帯に出現するため、仮に年間100人がその場面を訪問する場合、10年後には1,000人の時間旅行者がキリストが磔にされる場面に存在することになる。飛躍すると、10億人の時間旅行者が同一の時間帯に存在することになるが…というもの。他にも紹介される<時間線分離パラドックス>や<不連続パラドックス>、<究極のパラドックス>など、こういったタイム・パラドックスを引き起こさないように時間旅行部の職員は細心の注意をはらうのだが、青年ジャドはビザンティウムで出会った絶世の美女に慕情を抱くあまり、重大なパラドックスを発生させてしまう。その結果、彼に訪れる結末はそのパラドックスを皮肉に利用したもので、なかなか好きなオチです。とはいえ、本書の魅力はそういった時間SFの醍醐味だけでなく、延々と語られるビザンティウム帝国の豊富な(無駄な)知識の数々。ちょっと興味が湧きましたよ。

  • 出だしはグッとつかまれたが、半ば過ぎまでは好みじゃないなーという展開が続いて途中で放置。ポール・アンダースンの冒険活劇で気分転換してから再開して読了した。
    終わらせ方とかも良かったのだけどなー

  • 人間が生きているということはこういうことなのだろうか。タイムトラベルで過去に行く物語は、SFでは定番中の定番。いくつかのパラドックスがあるのも分かりきったことなので、ハラハラドキドキの展開になるのも予定調和である。その上で、人間の業なのだろうか、主人公のジャドはその時代でヤリまくる。祖先もヤってしまう。それが元でトラブルにもなるのだが、そんなことは構わない。ページをめくればセックスシーンが出てくる。なんだ、このハチャメチャな小説は! 何も考えずに物語の流れに身を委ねて楽しむ作品である。

  • 新訳版。
    勝手にセンチメンタルなラブストーリーっぽいものを想像していたが、かなりガチなSFだった。ラスト1文の衝撃……。

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時間線をのぼろう【新訳版】 (創元SF文庫)の作品紹介

過去への時間旅行が可能となった未来、時間局が設立された。部局はふたつ。過去の歴史の監視と復旧を任務とする時間警察と、観光客を歴史的な場面へ案内する観光部だ。観光部員となった青年ジャドは、時間線をビザンティウムへのぼり、そこで絶世の美女に出会い、恋に落ちるが……。タイム・パラドックスSFの金字塔。星雲賞受賞作。解説=高橋良平

時間線をのぼろう【新訳版】 (創元SF文庫)はこんな本です

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