MM9―destruction― (創元SF文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488737030

作品紹介・あらすじ

日夜“怪獣災害”と闘いつづける気象庁特異生物対策部(気特対)。最強の宇宙怪獣を迎え撃てるか? 本格SF+怪獣小説の傑作『MM9』第3部、文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 怪獣大戦争。ビッグバン宇宙vs神話宇宙と神話のトンデモ解説はちょっと流し読みしてしまったけれど、終盤の激突はアツかったです。
    一騎がすっかりラブコメ仕様の男子高校生になってしまってそれは不満でした。ベッタベタ。ひかるちゃんも一騎をそんな呼び方せんやろ、女流作家が書く恋愛小説ならラノベチックじゃないやつが多そうだしこんな感覚にはなりそうにない。
    と、怪獣大戦争以外はう~んとなりました。
    怪獣大戦争は、宇宙怪獣も良いし、ヒメ→アマテラス→メドゥサ・アンドロメダや牛頭天王、カガミ様の地球の怪獣というか最早神たちも良かったです。こっちが神話では?
    気特体や自衛隊もアツい。シン・ゴジラ好きなのでお仕事がんばるのは尊かったです。(そしてきっと感謝の言葉言われても「礼は要りません。仕事ですから」となって感謝した方は感激で爆ぜる)

  • MM9シリーズ三巻。個人的には一番「ちょっとな〜」と思った巻。
    「お役所としての怪獣退治」という、映画『シン・ゴジラ』のような世界観が好きだったので、今作はボーイ・ミーツ・ガールなラブコメ展開が多くて路線変更してきたなというか…。
    怪獣総攻撃!な展開は劇場版みたいで好きですが、ちょっとラブコメに性的な話が多くて辟易しました。セックスしたい盛りの十代かよ、いや十代だけどさ、みたいな。
    綺麗に寄せたいところと、ギャグっぽい下ネタでラノベ的な展開にしたいところとが、それぞれ浮いちゃって、ラブコメ展開は後半からだいぶ読み飛ばしました。
    二巻のラブコメは面白かっただけに、ハーレム展開がちょっと残念。
    またお仕事小説に戻るのならば、続刊も購入しようと思います。ラブコメ継続ならちょっと考えるかも。

  • うーん。前作より更にラノベ度が増している。そして一騎がどんどん変態に成り下がってしまっていると思うのは私だけ?いや、高校生男子ってあんなもんだったか?まあそれは置いておくとしても、肝心の怪獣大決戦も数が多い分ぼやけてしまったような気がする。怪獣設定の上でボーイミーツガールものが書きたかったのかな。

  • 怪獣大進撃、ですね。

  • ついに異星の神である怪獣による侵略が始まる。
    神話の再現、人と怪獣の絆、少年と少女の如き怪獣の淡くも激しい恋。

  • 怪獣小説のふりをしたラブコメのふりをした茨城県観光振興作品!?
    宇宙怪獣を止められるのは、気象庁でも自衛隊でも無く、もはや神話世界の住人しかいなかったのだ!?

    もうね、読んでるうちに『神話宇宙フィールド』に入っちゃって、ビッグバン宇宙の方が神話なんじゃ無いかと思えてくるよw

  • 文字なのに大スペクタクルな怪獣物語だった。

    日本はもちろん、世界の神話との絡ませ方も面白く、終盤の「顕現」はワクワクすらする。現代日本に怪獣が日常的に発生し襲ってくる、という世界観の中で、なんとも壮大な展開をしたものだ。

    2作目の続編にして長編で、気特対(気象庁特異生物対策部)の活躍は控えめになり、その分恋愛色とジュブナイル感が増しているので、その意味でこれまでのシリーズと毛色は違うが、これはこれ、SFとして楽しく読めた。

  • うーん、なんだろ...ちょっと不満です。
    本筋とは関係のない部分にページをさいて、肝心な部分があっさり...って感じです。
    特にラスト部分は数ページで済ませてしまっているので、もう少し丁寧に構成して欲しいと感じました。
    これって続編あるのかなぁ。

  • MM9、3冊目。
    前作のエピローグで示された謎の巫女の下に集められた一騎らとヒメ。
    ここでもまた美少女?が登場し、この前から続くラブコメ調に拍車がかかり更に恥ずかしい感じになった上、これでもかと語られる神話が改竄されるお話は、後になれば大事なことが語られているのが分かるのだけど、多少げんなり。
    この本、467頁もあって税込み1,058円もするんだけど、この辺りをもう少し刈り込めばもっとテンポ良く、またお安くなったんじゃない、と思いながら読み進む。
    多重人間原理をベースに、神話宇宙とビッグバン宇宙が鬩ぎ合う基本スキームは既にお馴染み。
    地上に顕現している唯一の女神たるヒメを倒して地球制圧を企む宇宙人の侵攻に、今回もまた無力な気特対。
    神話宇宙を維持するために暗躍する妖怪が申し訳程度に絡むが、作者としては描きたかったという地球怪獣軍団vs宇宙怪獣軍団の総力戦に向けてズイズイ進む。
    ストーリーとしてはかなり強引と思うところもあるけれど、時空を切り裂いて宇宙怪獣が登場する場面はそのビジュアルが目に浮かぶおどろおどろしさ。
    呪縛を解いたヒメと封印を解かれたゴズとカガミが、宇宙怪獣と繰り広げるバトルは、確かに昔観た東宝映画さながら迫力と楽しさ。
    かくして悪い宇宙人から地球を守り、怪獣たちは再びそれぞれの安住の地で深い眠りにつくのでした。めでたし、めでたし(パチパチパチ)。

  • 侵略を企む宇宙人らしき影も見えてワクワク。宇宙怪獣と地球怪獣の戦いにはドキドキ。一騎が伴野英世作『ヤマトタケルは女だった』を読むくだりは‥‥二度読んでもこんがらかってしまいすいません、流して読んでしまいました。
    一騎君は ❛男❜ の子だねぇ うん、よく頑張ったと思います。

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著者プロフィール

元神戸大学教授

「2023年 『民事訴訟法〔第4版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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