BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女〈下〉 (創元SF文庫)

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488737054

感想・レビュー・書評

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  • 他校とのビブリオバトル
    偏った思想を持つ相手に対してどうするか?

    三益先生がいなくなった後の部長の変わり身がウケる

    途中まではザマァ!と思って読んでいたけれども、朝日奈先生の言葉で読んでいた自分もぶん殴られる
    正義の究極は悪なんだよなぁ……
    自分が正義だと思っている奴ほど歯止めが効かない
    だって、正義なんだもの
    悪を自称するのであれば罪悪感という言葉があるけど、正義にはないものなぁ
    その正義の根拠は何だっていう話ですよ


    朝日奈先生の指摘の通り、楽しそうに発表してた伏木さんの発表が一番読みたくなった
    いや、一番は「小学4年生の世界平和」なので、2番目かな

    概要を聞くだけでゲームが複雑なのがわかるけど、小学4年生ができるものなのか?
    しかも今までの全てのゲームで成功しているって、マジか?
    なんか、途中で先生からの恣意的な関与が疑われるなぁ……
    でも、まぁ子供への教育という面で見ればいい方法なのかもね


    そして、「フェッセンデンの宇宙」
    上巻で伏木さんが紹介してたときにはそんなにも読みたくならなかったけど、今回は読んでみたくなったんだよなー
    なんでだろうね?
    やはり、本の紹介って難しいっすなぁ

    僕も読書会でよく本を紹介するけど
    ただ単に自分の語りたい内容を語ってるだけな気がする
    如何に聞き手に「読んでみたい」と思わせるかは考えてないかも
    今後は紹介の仕方を工夫してみようかね?


    あと、アンネの日記を読んだことがあるけど、改訂版は読んでない
    でもまぁ、そこまで赤裸々な内容が含まれるんだったら読まなくてもいいかなという気もする


    さらに余談だけど、朝日奈先生は仮面ライダー響鬼は前期派なのかね(笑)
    全29話ですとかねw
    プロデューサーと脚本家の交代と路線変更で、ファンの間でもそれぞれに否定派肯定派がいるという不思議な作品なんだよな
    僕としてはどっちもアリだとは思うけど、桐矢の存在は「こいつウゼェ」と思いながら観ていた記憶が
    ただ、ストーリーの転換としての役割としては十分な働きしてたなぁ
    明日夢君の響鬼さんへの弟子入りエピソードという意味では進展があったわけだしね
    あと、平成ライダーはライダー同士の戦いという要素があって
    響鬼に関しては鬼同士の戦いはないので、弟子同士の競い合いでそれを表現してたんだろうかとも思う
    ま、桐矢のやり口はとても認められないがね

    と、本のストーリーと全く関係ない話題でもそれて盛り上がろうと思えばどこまでも盛り上がれるw


    やっぱ、詳しい人と話をするのは本当に楽しいんだろうなぁと思うよ

  • 良き時代のSF小説好きには、わかるわかる~って感じの話。
    キャラクターが魅力的。

  • 四章を読んでタイトルの意味を知る。ちょっと皮肉的だなぁ、と。空や武人の過去?を知り、目頭が熱くなり・・・と、思っていたんですが七章を読み、そんなもんじゃなかった。い…いや、凄いッ!!凄すぎる!!まさかここまでとは... 解説も素晴らしく、言うことナッシングw 本好きは勿論のこと、生きとし生けるもの全てにオススメできる作品。

  • 物語はこの二人の視点で話が進んでいくが、時間の経過とともに二人の中が急速に進展し、かけがえのない「同士」になっていく過程が、鮮やかな筆捌きで表現されている。この本で明示される筆者の思想に、あからさまな反発を露わにする読者は数多い。だがそれは、昨今の世相について、筆者が抱いている危機感の表れである。本作に出てくる登場人物は、帰化外国人(昨今では「新日本人」というらしい)や外国人とのダブル(ハーフ)の生徒など、個性豊かである。それは「みんな違って、みんないい」社会を、作者が願っているからではないか。

  • あとがきによれば 作者の思惑は
    おそらく別のものだったのだろう。

    多くのことをこの作品から学んだ。
    学ぼうと思って本を読むことをしない
    私だからこそ 朝比奈先生という
    素晴らしい大人の言葉に打ちのめされた。

    伏木空やミーナのように
    自分が大好きな本を他の人にも
    読んでもらいたい。

    自分が好きな本を 他の人にも
    好きだと思ってほしい。純粋に。

    知的書評合戦ービブリオバトルの尊さに
    私は打たれた。早く次が読みたい。
    私もビブリオバトルに参加したい。

    思想やら人間の思惑やらはどうでもいい。
    本が好きなのだ。私の好きな本を
    たくさんの人に好きと思ってほしいのだ。

    この本、大好きだ!

  • ううっ 朝日奈先生ってなんてカッコいいの!生徒と違う視点をキチンと持っていて、ちゃんと語れる。大人の魅力だねぇ。
    生徒たちもそれぞれに魅力的でかわいいです(おばさんの好み)紹介されてる本たちを読んでみたいと思うバトルでした。
    続編が早く文庫になるのを待ってます♪

  • 2016/5/1 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2017/12/4〜12/7

    なるほど、そういう終わり方だったのか。ビブリオバトルにはオーディエンスとして何度か参加したことがあるが、プレゼンターの側から見ると、そういうことなんだろうな。最近の若い人達は、本を読むことがカッコ悪い、と思っている節があるが、他人の人生や、実際には体験できないことが、数百円で体験できるのだから、ビブリオバトルをキッカケに、本を読む、本を愛する人が増えて欲しいなあ。続編もあるようなので、楽しみ。

著者プロフィール

元神戸大学教授

「2023年 『民事訴訟法〔第4版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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