- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488746049
作品紹介・あらすじ
太陽近傍のイカロス衛星網に向かった宇宙船を待ち受ける「小惑星帯の天使」。そして集合精神教団、吸血鬼、ベースラインと呼ばれる現生人類の三つ巴の抗争に、さらなる謎の勢力の影が――超越知性たちの熾烈な生存戦略チェス・ゲームの攻防は、壮絶なる終幕に至る。盤上に生き残るのは何者か? 星雲賞など全世界7冠制覇『ブラインドサイト』の語られざる事実がついに明らかに。本編の序章となる短編「大佐」も特別収録。
感想・レビュー・書評
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個人的には、非常に難解ではあったがこれぞハードSFだという気持ちでなんとか読み切れた。笑
しかし参考文献と謝辞まで読み終わると達成感に満ち溢れて満足感は高かった。
自由意志がテーマであるということを常に念頭に置いて読めば比較的読みやすいのでかもしれない。
最後まで読んで全体の意図が見えた上で2周目を読むのがとても楽しみだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブラインドサイトの続編。生物学者のダニエル・ブリュックスは現生人類。脳の機能強化を行った超人たちの中で一人状況に追いつこうとしていたが。吸血鬼、両球派修道会、ゾンビ。ブラインドサイトより世界観が分かりにくい。下巻でもそう明瞭にはならなかった。解説を読んで、そういうものなのか、と思うけど。
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著者による参考文献、解説(ネタバレ!)、用語集、下巻の「大佐」、本編という流れで読んでも、なにがなにやらわからないハードSF!ヴァンパイア恐るべし(笑
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ピーター・ワッツ『エコープラクシア』。難解で冗長に感じられる長さなんだけど、よく読んだら伏線がけっこうある。好きになれないけど、たしかにすごい面白さと、思弁だった。
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エコープラクシア 反響動作〈下〉 (創元SF文庫)
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意識については、もういい加減当たり前だから次の実のある話をしようという点で賛成。
また、前作に続き「参考文献」が素晴らしい。
アイディアありきのSFで、その拠出元を明らかにするという点が科学的です。 -
筆者の宗教観が混在したSF小説、宗教的な話も出てくる。なかなか、難しい本であるが、最終的に人類は、吸血鬼の獲物となり、落ちてしまって、前作とつながる作品、悲しい話である。
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ポストヒューマンたちのチェスゲーム。自由意志という幻想、ウィルス性の神といった虚無的な世界観の割に結末は妙に爽やかな感触。何かを受け入れることで終わるものもあれば始まるものもある。
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ブラインドサイトで慣れてみれば、なぜ途中で躓いたのだろう?って感じで読み進めることができたが、自分が思うところのハードSFは別物なんだな。