北壁の死闘 (創元推理文庫) (創元ノヴェルズ)

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制作 : 海津 正彦 
  • 東京創元社 (1987年12月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488800666

北壁の死闘 (創元推理文庫) (創元ノヴェルズ)の感想・レビュー・書評

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  • 後半まで☆☆☆だが、ラスト100ページでアクセル全開だった。ラストは鳥肌が立つ。この寒い時期にこの作品を読むとさらに現実感が増す。宙づりになるシーンや滑落するシーンは手に汗握る。北壁を前にしては、敵味方に分かれて争うなど意味がない、という趣旨が書いてあるが、まさに、と思わされる。

  • スイス人山岳ガイドが40年程前のナチ軍人の氷漬け死体をアイガーで発見するところから物語は始まる。というわけでジャンルは山岳ミステリーらしい。
    ただ謎の解明というミステリー要素ではなく謎にまつわるドラマが本作の主体で、実際読んでいると登攀シーンの魅力と迫力に謎解きのことなど吹っ飛んでしまい、ひたすら物語に没入した。主人公もたいへん魅力的。エピローグは語りすぎの印象もあるけど結末は嫌いではない。訳も良いです。
    この本を読むまでは、登山といえばバラエティ番組で芸人が登っているのを見ているくらいで知識もなければとりたてて興味も無かったのに、困難な壁に挑む行為に魅せられてしまい、すっかり登山に興味を持ってあれこれ調べてしまった。
    それくらいこの小説には魅力がある。

  • 冒険小説の秀作です。登山経験のある人なら、私以上に楽しめることでしょう。内容はフィクションながら史実を織り交ぜるという形でリアリティーを補強しています。特に、ラストの収束のさせ方は私好みです。

  • うん十年ぶりに再読。やはり面白し。

  •  第二次世界大戦、ドイツ陸軍がスイス、アイガーで行った起死回生の作戦。原子力研究の第一人者ラッサー博士を研究所から拉致すること。
     そのために集められた、ドイツ人クライマー達の、アイガー北壁で繰り広げられた死闘を記録した冒険小説です。

     イモトアヤコさんがアイガーを登ったのをきっかけに、久々に読んでみたくなって、引っ張り出してきました。
     およそ30年前の小説です。20年くらい前には渡辺いっけいさん主演で、NHK-FMの「青春アドベンチャー」でも放送してましたね。

     私は山は登らないので、この本が何処まで正確に、詳細に登山の描写をしているのかはわかりませんが、その筋の人が見ると、絶賛なんだそう。
     私はアイガー北壁を登ることはないでしょうが、アイガーの他の小説を読んでみたいと思うくらいにはワクワクさせてくれます。

  • ナチス、戦争、スパイ、裏切り、敵意...様々な事象が起きているのに、過酷な雪山では 些細なことに感じてしまう。好きなラストでよかった

  • ひさびさの山岳小説。
    ノンフィクションかな?と思ってたけどフィクションなんですね。

    始めに印象的なプロローグ。
    最初の方は戦争に関するごたごたの出来事。
    そしてどうしてそうなるのか、北壁を登攀するんですよね。
    後半は見事、山岳小説です。人はどうして登るのか?
    なぜか登ってしまう、そういうものなんです。

    ずっと歯を食いしばって読んでしまったのであごが疲れました。

    山岳小説はいろいろ読んだにもかかわらず、感想をほとんど書いていなかったので、どの小説がどうだったのか思い出せません。
    かといって詳細を書くとネタバレになってしまうし。
    ネタバレにならない程度に書き残すことにします。

    この物語で盛り上がった要素の1つ目は、いじめられていたリヒナーがシュペングラーとともにヘンケを打ち負かそうとするところ。

    2つ目は第三雪田でリヒナーが滑落するところ。

    3つ目はヘレーネと博士のワイヤーが切れるところ。

    そしてラスト、その後の物語。

    最高のエンディングです。

    読み終えて幸せな気分になり、なおかつ北壁登攀の達成感もあり、力がみなぎってくる感じです。

    この文庫本の巻末に「文庫・データボックス」というコーナーがあって、おすすめの山岳小説が紹介されています。
    すでに読んだものも含め、片っ端から読んで行こうと思いました。

    この小説をもとにした映画「アイガー北壁」も見てみたいな。

  • 結局、なぜ北壁のアイガーに登ったのか。ミッションは台無しになっている。

  • 主人公たちが登山を始めるまで、どうも面白くなかった。主人公の過去にトラウマがあったり美女に惚れたり、そういった部分は冒険小説のお約束。正直、そもそも彼らがアイガー北壁に挑むきっかけになる作戦も実にお粗末だし、説得力が全くない。
    だがこの作品の魅力はそこじゃなかった。絶望的状況の中で生き延びようと必死にもがく主人公たち。その描写が実にリアルで、読んでいるこちらまで寒くなる。状況は悲惨になっていき、互いに助け合いながらも次々と命を落とす。主人公と美女の運命は・・・。ラストがまたロマンチック。

  • 実際に登攀したわけでもないのに、読み終えて達成感。後半の緊張感から解放されて、思わずほうっと息をついてしまったぐらい。
    予想していなかった真相と結末も含めて、面白かった。

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