よくわかる解析力学

著者 : 前野昌弘

• 東京図書 (2013年10月10日発売)

作品紹介・あらすじ

解析力学は本来「力学を簡単にする方法」。本書では「ラグランジアンのおかげでこんな問題が簡単になるよ」という点を具体的に語っていく。

感想・レビュー・書評

[鈴華書記さんの感想 · 2022年6月2日]

式展開が非常に丁寧であることが特徴。高級なテキストで分かった気になって終わるよりは，本書を修行僧のごとく読み進めた方が効果はある。どこが本筋かが分かりにくいので，別にランダウ=リフシッツなど定番のテキストは必須か。

[人生≒本×Snow Manさんの感想 · 2015年4月9日]

今までも、量子力学の理解のために、ちょこちょこと解析力学は勉強していたはずなのに。全く分かっていなかったことを、本書の学習で気付かされた。

鉛筆と紙を用意しながら、吟味しつつ学ぶことで、解析力学の思想と技について、確実に身につけることが出来る良書。

なによりも、この著者は読者の疑問にネットで丁寧かつ迅速に答えてくれるところが、本当に素晴らしい。

[jikkenさんの感想 · 2013年11月7日]

良書です。
以前解析力学を学んだときは、何のために位相空間やポアソン括弧なんてものを考えるのかわからないまま式変形しているだけで、正準変換の母関数のところでごちゃごちゃして投げ出してしまったのですが、この本は具体例が豊富でハミルトン形式のご利益も分かりやすくなっています。