近代数学史の成立~解析篇 オイラーから岡潔まで

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  • 東京図書
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784489021855

作品紹介・あらすじ

数学者たちと時空を越えて語りあう。

感想・レビュー・書評

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  • オイラーに始まり、アーベル、ガロア、岡潔などの考えの紹介を通して多変数関数論の成立までの歴史を辿る本。
    著者の言う「面白い数学」と「退屈な数学」って概念が面白いなと思った。
    著者は各数学者が何を目指して数々の思索を行ってきたのかに注目していて、抽象化して目的を失いつつある現代の数学と対比しながら話を進めていく。
    「解析関数」や「ε-δ」という概念はなんのためにできたのか、さらには、「関数」の意味は、なぜ、どのように変遷してきたのか、という話は非常に興味深かった。
    数学者というのは自分とはかけ離れた人種に感じるが、少し身近に感じれる。そんな本です。

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著者プロフィール

1951年、群馬県勢多郡東村(現、みどり市)に生まれる。九州大学基幹教育院教授を経て、現在、数学者・数学史家。著書:『無限解析のはじまり』『ガウスの数論』(ちくま学芸文庫M&S)、『岡潔 多変数解析関数論の造形』(東京大学出版会)。訳書:ガウス『ガウス整数論』(朝倉書店)、ヤコビ『楕円関数論序説』(講談社)ほか多数。

「2022年 『評伝 岡潔 花の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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