- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784490207422
作品紹介・あらすじ
江戸時代の見方が変わる。知るほどに広がる好奇心、ちょっと知的な休日ライフ。
感想・レビュー・書評
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歴史を勉強するには、どうしたらいいか。
「歴史書を参考にしながら、自分で当時の史料を読み、歴史の真実を探求することです。」
残念ながら、史料が読めない。「歴史学」は諦めるしかないなと、研究書(解説書)の類いを読んでいる。でも、そうした歴史の書物が、どういう風に書かれているのか知るのは大事だし、その研究作業には、おおいに刺激を受ける。この本はまさにそうした歴史の本だ。
一番学習したのは、「御三家・御三卿とは何か」だった。なんとなく知っているつもりでいることはあぶない。それと、時代小説の読み方。単に筋を追うだけでなく、歴史的事実と照らし合わすと、もっともっと、面白い。作家の想像力を臆測してみるのもいい。
(山本博文氏は同郷の人だ。今年急逝されてしまった。まことに残念だ。持っている本を少し読み返して見ようと思っている)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
通俗的だが最近の歴史の見方の自由がよく理解される。
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なんと分かりやすくて楽しい書きぶりだろう。第一線の研究者にあって、かくも一般人の目線で専門学を伝えてくださることに恐れいった。
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歴史入門的なのを期待したが結構しっかりしてる。文献を紐解いて考察するとかちょっと難易度高そう。
しかし歴史の楽しみ方でもありそうで、何と無く理解はできた。
歴史に興味が出る時には地域の疑問から出発したり、作品世界の事柄だったりすると思うので、このように、文献を紐解いて、自分なりの解釈を得る方法は一番の近道なのかもしれない。 -
史実考証の過程を知る。言われてみればごもっともなことだが、改めて歴史は勝者に作られるものだと実感。テーマが飛ぶ傾向はあるが面白い。
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独学で歴史を学んだりする人のため
歴史好きが、さらにディープに史料を楽しく読むためのヒント。
御三家だけでも、奥深い。 -
(欲しい!/文庫)
週刊ブックレビュー'11/11/5 -
日曜日なので読んでみた。
江戸時代の歴史について、人物から大奥の制度、歴史小説の
検証と、様々なテーマを取り上げています。
話題がいろいろで統一性がないようですが、多くの人が興味を持ちそうなテーマから「歴史学とはどんな学問か?」を伝えようとしています。
「歴史研究とは、現在刊行されている多くの歴史書をつきあわせて自分の意見を打ち出すことではありません。歴史書を参考にしながら、自分で当時の資料を読み、歴史の真実を探求することです。」
それを説明するだけでなく、どれだけ面白いことなのかを伝えようとする心意気が伝わる一冊でした。 -
歴史好きにはツボのはまる内容なのだろうが、そうでない人間には少し退屈かも。
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歴史好きが、良い距離で歴史とつきあうための良い指針。