池上彰に聞く どうなってるの? ニッポンの新聞

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  • 東京堂出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784490209068

感想・レビュー・書評

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  • ジャーナリストとしての池上さんの姿勢がわかる1冊。

    新聞は民主主義を支えるインフラ。
    という言葉が印象に残りました。

    朝日、毎日、読売、産経など論調の違う新聞が存在する日本の言論の自由のすばらしさ。
    一方で、新聞社の垣根を越えて守らねばならない価値について、十分には守られていないことへの懸念。

    ジャーナリストが「国益」という言葉を使う違和感。

    「池上無双」について池上さん自身がどう考えているか(政治の世界の常識を一般の人向けに説明しているだけで、過大評価されてる)。

    おもしろかったです。

  • <b>池上さんの結局は「新聞」擁護論</b>

    自分は、普段ネットに触れている人間なら持つであろうマスコミ批判スタンスである(決して過激という訳ではない)。
    だから、本書の池上さんのマスコミ擁護姿勢は、ずいぶん違和感を持った。

    ?新聞の論調を非難するな
    誤報だけを批判せよとのことだが、論調と誤報の内容は強く結びついていると解釈せざるを得ないものが多いことは無視できない。
    誤報してでも大衆を論調になびかせようという「新聞」が恐ろしいのだが。

    ?新聞を国益に反すると批判するな。
    この「国益」は何も政権メリットではなく、もっと広く国民が受益できるものなのだが(ex.国際社会での評判とか)
    「売国奴」も、ネットでポピュラーな用語であって、戦時中の用語とかぶせては使っている意識はないのだが。
    なんか、池上さんと言葉狩りをやり合うつもりもないが、どうも用語の用法でズレを感じてしまう。

  • 池上彰さんらしいわかりやすい解説。新聞を読み始めた中学生、高校生にお勧め。

  • 2015/11/22

  • 情報リテラシーを身につけないと、偏った見方になってしまうなと改めて思った。以下、本書を読んで初めて知ったこと。①記事に独自の方向性を付けることで重要性を際立たせることを、「角度をつける」とか「イーハンつける」などと言う。②選挙でのダルマへの目入れシーンは、目の不自由な人への配慮から、放送が自主規制されている。③皇室関係の記事は、皇室に敬意を表して、綺麗な四角形にレイアウトされることが多い。④アメリカでは地方紙の廃刊が相次ぎ、選挙の投票率が激減。不正や汚職が激増している。

  • ニッポンの今の新聞は冴えない、読売はとくに酷いのが分かった

  • 各々報道の捉え方は違ってよい。
    新聞が同じ報道をすると極端な思想がうまれやすいと思うから。

著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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