高校教師のためのアクティブ・ラーニング

著者 :
制作 : 西川純 
  • 東洋館出版社
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本棚登録 : 65
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491031583

作品紹介・あらすじ

アクティブ・ラーニングの劇的な効果がこの一冊でわかる!高校教育が激変する今だからこそチャンス!そこには理想の教師人生が待っている!!国語・数学・英語・理科・地歴・公民、実践例収録!

感想・レビュー・書評

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  • アクティブラーニングの意義、メリット、実践例がきちんと書かれてて参考になった。

  • 理論と詳細な実践記録があり、非常に有用。これから学び合い始めようという人、学び合いを始めたが上手く行かない人にオススメ。

  • 請求記号 375/N 83

  • 小中高大(中学はほとんど授業受けてないけど)座学中心で学んできた身としては、やっぱりアクティブラーニングに強烈なあこがれがある。これからの教育実習に向けてこのやり方を試すのはありなんじゃないかと思えた。もう少しアクティブラーニングや学び合いについて理解を深めたい。

  • これからの教育の未来がここにある

  • 2015年26冊目「高校教師のためのアクティブ・ラーニング」読了。
    今までのアクティブラーニング、学び合いの本よりも実践者の文章があるので、とても共感しやすい。さらには必要な要素のほとんどが集約されていて、まとめ本のようなイメージ。一番教科してのは、国語科における実践での飯島先生のお話で、

    「一斉授業は決して絶望的ではありませんでした。正確で深い「読み」を講じ、ときには物知り顔でうんちくを語り、見学に来てくださった先輩の先生方に「安定している」と言っていただける程度のそれなりの授業をコンスタントに続けていました。授業中に寝ている生徒をしつこく起こしたり、スマートフォンを触っている生徒を厳しく叱りつけたりすることもできました。そういう経験が増えれば増えるほど、「教師になったんだな」という妙な時間がわいてくる一方で、「これを教育と呼んでいいのだろうか」という疑問も日に日に大きくなってきました。」

    という部分。私が10年かかったことを、初任者で思えるのだから素直にすごいと思う。

    ----(以下抜粋)----
    「最前の教材や指導法は何か?」ではなく、「その子にとって最前の教材や指導法を見いだせるのは誰か?」に変えたのです。

    成績を上げるために何が必要でしょうか?多くの教師は、よい教材、よい指導法だと思っています。違います。本人が学ぶ気になるか否かです。

    アクティブラーニングの授業では子どもは寝ません。

    一斉授業は決して絶望的ではありませんでした。正確で深い「読み」を講じ、ときには物知り顔でうんちくを語り、見学に来てくださった先輩の先生方に「安定している」と言っていただける程度のそれなりの授業をコンスタントに続けていました。授業中に寝ている生徒をしつこく起こしたり、スマートフォンを触っている生徒を厳しく叱りつけたりすることもできました。そういう経験が増えれば増えるほど、「教師になったんだな」という妙な時間がわいてくる一方で、「これを教育と呼んでいいのだろうか」という疑問も日に日に大きくなってきました。

    「単元テストで全員が七割以上獲得すること」を掲げます。そのために必要なことをしてください、ということです…グループ分けもありませんし、時間と場所の使い方は自由です。

    教材を覚えるまで繰り返し読み、筋の通ったきれいな説明と板書計画を考え、発問を工夫する。それが教師の美徳だというのが普通の考え方だと思います…このやり方だと、一番賢くなるのは教師です。

    どのように評価するかは、授業のはじめに課題とともに提示し、評価は授業の最後に行います。文法指導では、確認テストで…最低点を設定…アウトプット活動では、ルーブリックを渡して…最低基準を明示します。

    アインシュタインの言葉に、「教育とは、学校で習ったことをすべて忘れた後に残っているものである」

    …よく陥る失敗は、単なる「調べ学習」になってしまうケースです。

    一斉講義型の授業をしていたときには、「どうやっておもしろくわかりやすい授業ができるか」という「教授」に関する課題意識を強くもっていました。

  • 読んだ。こういう高校特化の本は初めてでは?それだけでも価値がある。

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著者プロフィール

1959年、東京生まれ。1982年、筑波大学第二学群生物学類生物物理学専攻を卒業。1984年、筑波大学教育修士修了(教育学修士)。1985年、東京都高校教員。現在、上越教育大学教職大学院教授。2003年、博士(学校教育)(生物、地学/「巨視的時間の距離感形成に関する研究」)。科学教育研究奨励賞(日本科学教育学会)、教育研究表彰(財団法人 教育研究連合会)、理科教育研究奨励賞(日本理科教育学会)、理科教育学会賞(日本理科教育学会)受賞。主な著書に、『気になる子への言葉がけ入門』『クラスと学校が幸せになる『 学び合い』入門』『子どもが夢中になる課題づくり入門』『アクティブ・ラーニング入門』((明治図書)、『クラスが元気になる!『学び合い』スタートブック』『クラスがうまくいく!『学び合い』ステップアップ』『学校が元気になる!『学び合い』ジャンプアップ』『すぐわかる!できる! アクティブ・ラーニング』他

「2022年 『部活動顧問の断り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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