週イチでできる! アクティブ・ラーニングの始め方

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  • 東洋館出版社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491032115

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  • 『学び合い』はすなわちアクティブラーニングだと思った。そして、子どもを大人に変えていく学校という場で、アクティブラーニングが行われなければいけない理由がよくわかった。子どもたちが社会に出た時に、人とうまくつながって生きていけるように、一斉指導から変えていかねばならないのであろう。

    対処療法ではなく、数多くの実践からの根治療法のお話もたいへん勉強になった。

    また、異学年で行うアクティブラーニングは、学校行事、縦割り活動、部活動などを行うのにヒントになる考えであった。

    具体的にそのものずばりはまだまだ行えていないが、西川先生のおっしゃる理念の部分にはいつも納得、共感させられる。

    「一人も見捨てない」教育を実現したいという思いがあれば、どんな方法がよいかと勉強し、試行錯誤し、学級はよくなっていくはずだ。その過程で、子どもたちが生き生きした授業をしたいと考えた時に、方法として、『学び合い』はかなり有効だと考えている。そして、その理念の部分が芯にあれば、よい学級経営ができるし、自ら学べる子どもたちを育てていけるだろう。

    というわけで引き続き、『学び合い』について勉強したい。

  • 『学び合い』を始める際に最初に読んでおきたい本の1冊として挙げられています。

    古畑型の課題の作り方など、すでに『学び合い』を実践されている方にも参考になったり、網羅的に実践を見直したりすることができる1冊だと思います。

  • 数多ある西川先生の本の中でも
    端的に概要を捉えられる一冊

    『学び合い』を「アクティブ・ラーニング」
    と解釈(言い換え?)して語られるが

    シンプルに
    ・考え方
    ・はじめ方
    ・具体的な課題設定例
    ・取り組み方
    ・ビジョン
    が示される

    入門期として
    書いてある通りにやることが肝らしいが
    解釈を交えることなく深めるなら
    関連書籍を合わせて読むことをお勧めする

    『学び合い』の断片や細部のことでなく
    「アクティブ・ラーニング」としての
    取り組み方のアウトラインを見事に示す

  • アクティブラーニングを部活になぞらえて語っていく様が興味深かった。部活は特別課外活動の一つであるから、それがアクティブラーニングに近いものであるという考え方は決して真新しいものではないのだが、子どもが自主的に、自らの成長に対して探求的に活動していくという曖昧な一点においての理解しかなかったことに気付く。本を読むと、自分の理解がいかに浅く、いかに知らないかを知れる。ソクラテスの無知の知、ここに極まれり。アクティブラーニングの授業のあり方と、部活指導を並行に語り、なおそれに説得力があった。それがうまくいくのかは実践を通さないと検証できないが、論理的ではある。中途半端が一番良くないこともよく分かった。

  • あっちの本では、毎時間やらなくては意味がないと書いてあるのにこちらは週一から始めようと書いてある。
    こういうのを「嘘も方便」というのだろうな。
    きっと自分を御釈迦様並みの人物だと認識しているに違いない。

  • 汎用性のあるアクティブラーニングの手法がわかった。この方法を使うことだけで満足せず、何のために、アクティブラーニングをさせるのかをはっきりさせることが必要。伝える力を、コミュニケーションや表現する力、意見をまとめたり多様性を認め合ったりすることなど、社会に出た時に役立つ力をつけてほしい。

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著者プロフィール

1959年、東京生まれ。1982年、筑波大学第二学群生物学類生物物理学専攻を卒業。1984年、筑波大学教育修士修了(教育学修士)。1985年、東京都高校教員。現在、上越教育大学教職大学院教授。2003年、博士(学校教育)(生物、地学/「巨視的時間の距離感形成に関する研究」)。科学教育研究奨励賞(日本科学教育学会)、教育研究表彰(財団法人 教育研究連合会)、理科教育研究奨励賞(日本理科教育学会)、理科教育学会賞(日本理科教育学会)受賞。主な著書に、『気になる子への言葉がけ入門』『クラスと学校が幸せになる『 学び合い』入門』『子どもが夢中になる課題づくり入門』『アクティブ・ラーニング入門』((明治図書)、『クラスが元気になる!『学び合い』スタートブック』『クラスがうまくいく!『学び合い』ステップアップ』『学校が元気になる!『学び合い』ジャンプアップ』『すぐわかる!できる! アクティブ・ラーニング』他

「2022年 『部活動顧問の断り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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