主食を抜けば糖尿病は良くなる!糖質制限食のすすめ

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492042205

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  • 江部康二著「主食を抜けば糖尿病は良くなる(実践編)」東洋経済新報社(2008)
    *アメリカで食事の脂肪を減らしてきた30年で増えているのが糖質の摂取。そのため肥満は糖尿病の原因となるものは脂質ではなく、糖質だという認識が広まっている。
    *糖質を抜く事が肥満を改善する4つのアドバンテージ(1)常に脂肪を燃やす状態になっている(2)肥満ホルモンであるインスリンの追加分泌が少ない(3)過剰なカロリーがケトン体としてすてられる(4)肝臓で糖新生が行われてそれによりエネルギーが消費される。
    *肥満の鍵となっているのはインスリンスイッチ。インスリンは肥満ホルモンです。インスリンが追加で分泌されると人は肥満しやすいからだになりあす。インスリンを追加分泌させるのは糖質の摂取。インスリンの追加分泌がされない状態をつくるのが糖質の制限です。
    *糖質制限食10か条
    (1)魚貝、肉、豆腐、チーズなどタンパク質や脂質が成分の食品はしっかり食べてよい
    (2)糖質、とくに白いパン、白米、麺類およびお菓子、白砂糖など精製された糖質の摂取は極力避ける
    (3)主食を取る時は未精製の穀物が望ましい。未精製の穀物とは玄米、全粒小麦粉などである
    (4)飲料は牛乳、果汁をさける。成分未調整の豆乳、番茶、麦茶、ほうじ茶などがのぞましい
    (5)糖質含有量の少ない、野菜、キノコ類は適量食べてよい。果物は少量にとどめる
    (6)オリーブオイルや魚の脂(DHA,FPA)は積極的に摂る。リノール酸は減らす。
    (7)マヨネーズやバターも大丈夫、ただしマヨネーズは砂糖をつかっていないもの
    (8)お酒については蒸留酒(焼酎、ウイスキー、ブランデー)などは大丈夫
    (9)間食のお酒のおつまみなどはチーズやピーナッツ類を中心に適量摂る。菓子類やドライフルーツは不可
    (10)出来る限りか化学合成物の添加物が入っていない食品をえらぶ
    *マーガリンは食べるプラスチックという人がいるが理由は、マーガリンのエライジン酸は人工的につくられたもので自然界には存在しない物質だからです。マーガリンよりバターのほうが摂りすぎなければ遥かに好ましいといえます。
    *人間の食の歴史を考えると糖質制限食というのは糖質を主食とした現代において普通とされる食事よりも人間本来のものに近いのです。人類が出現してから400万年ほどたつのですが、そのうち脂質を主食とした食事が始まってからはせいぜい1万年ほどしかたっていません。

  • 現代の糖尿病治療におけるスタンダード、カロリー制限食に一石を投じる本。食後高血糖に焦点を絞り、それをどう防ぐかを説く。精製した炭水化物が悪なのには同意。だからといって主食をNGとするのは、議論が乱暴すぎると思う。糖尿病患者が玄米を食べると食後高血糖になるというが、自身の体験かもしれないが、それは体にとって必要なことなのかもしれないという観点はなさそう。精製炭水化物と精製してないものの振る舞いの違いなど、もう少し深堀したほうが良いと思うところ多し。

    注目点
    ・地中海食も糖質を減らす食事。
    ・インスリン抵抗性の仕組みはまだ解明されていない。高血糖だとインスリン抵抗性が高まるらしいということだけ。
    ・三食だと血糖コントロール悪化。二食だと回復。どちらも主食は取っている。
    ・糖質制限食を実施している患者さんで、インスリン注射を中止できたのは、二例だけ。
    ・糖質制限が害がない例として、数千年も肉食を続けているイヌイットを例に引いている。
    ・でんぷんを消化するアミラーゼの活性が高い。
    ・イヌイットの血液はサラサラで出血がとまりにくため、脳出血が欧米人と同様に多い。
    ・砂糖が入っている食品を列挙してくれているのは、参考になる。
    ・山芋は血糖値をあげない。ムチンが糖質の吸収を妨げているらしい。
    ・牛乳には、乳糖が含まれている。
    ・ご飯好きは、玄米菜食。脂っこいなら地中海食、肉魚なら、糖質制限食
    ・高インスリン血症になると、体脂肪が増えやすくなる。
    ・一日二食にして、糖質代謝を6時間に抑える。
    ・断食は脂質代謝が活発になる点で、糖質制限と共通するところがある。

  • 糖尿病じゃない人もダイエットのために一読をオススメします。

  • 私は糖尿病ではないが、もし罹患したらこの本に書かれてあることを実践してみようと思う。
    知り合いの80歳近い女性が糖尿病であり、糖質制限、つまり米=ごはんを1日1回にし、それもごはんの量を減らした結果、血糖値が下がった。

    人間が飽食になったのはつい最近のことである。それまではいつも腹をすかせており、飢餓状態がずーっと続いていた。
    だから著者の言うことには一理ある。

  • アトキンスダイエットについて学習したかったので購入。糖尿病治療にも用いられ画期的な効果をあげているということが分かった。

  • 母が糖尿予備軍??とかなんとか・・・。

    そういう人程コレを実践すると効果があるらしい。
    江部先生の本はダイエットとしても書かれているのが
    ありますよね。
    そっちの本も一緒に読みました。

    バターとかオリーブオイル、チーズとかは問題ない。
    結構豆とかは糖質が多いので控えめに。とか・・・

    意外な食べ物が良かったりだめだったり。。。

    母親が最近実践しだしたので私もダイエットを兼ねて協力しています。
    痩せてきたかも。1週間で!

    朝は私はパンが好きだからちょっと食べます。
    (この本では主食はパンが一番アウトです)

    昼、夜は主食なしです。

    朝起きたとき顔が浮腫んで無いのが実感できました。
    ビール(糖質0ならOK)ワインはいいetc...
    色々細かく書いてあります。


    勿論糖尿の原理も書いてあります。
    読めばやる気になると思います。

  • 私は糖尿病に罹患していないので、ダイエットとして活用できないか実践してみた。
    事実痩せたので効果はある。が、糖分をほとんど摂取していない時期は、集中力も落ちた。だから、余り食べすぎないように気を付けつつも、必要な分はしっかり摂る。

    この方針に切り替えた。

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著者プロフィール

医師、一般財団法人高雄病院理事長、一般社団法人日本糖質制限医療推進協会理事長。京都大学医学部卒業、京都大学胸部疾患研究所を経て、高雄病院に医局長として勤務、2000年理事長就任。

「2021年 『体が変わる!最強の糖質制限食』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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