食の歴史と日本人 ―「もったいない」はなぜ生まれたか

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492044025

作品紹介・あらすじ

環境・産業大国の原点は「食文化」にあった!「勤勉」「もったいない」など日本精神の誕生を、「食」の視点から解き明かす異色の日本論。

感想・レビュー・書評

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  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000750083

  • もったいないが生まれた理由を知りたいのならば、最後の章だけ読めば良さそうだ。

  • まず一言。データ集でしょうか。
    他の人も書かれているように、著者自身のメッセージが半分くらい読んでも殆ど無かった。「日本人は勤勉」くらいでしょうか。

    最後のおわりにの章にやっと著者自身が言いたかった事が書かれているように思う。
    最後の章だけ読んであとは付録でも問題ない感じがする。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA80350302

  • 「もったいない」という考え方がなぜ日本で確立し、それが当たり前になったのかとこの本を通じて知ることができる。

  • たくさんのデータを集める努力は評価できるが論理飛躍と偏見が多い。副題の、もったいない、がなぜうまれたかについては最後の章に少しふれられているが納得のいく結論が示されていない。

  • 日本人の「食」、特に米に関する食のあり方を通して、知られざる日本人の精神構造を掘り起こそうとする一冊。地味ではありますが、なかなか刺激的でスリリングな考察に満ちています。島国の稲作文化というものがどれだけ我々の精神に大きな影響を与えているのか、そしてそれがいかに昔からほとんど変わっていないかが分かります。ちょっと戦慄してしまうくらいに、我々は昔からなにも変わってはいないのだと気付かされる本。

  • 「もったいない」精神が、実は我々の思うような
    所与のものではなくて、
    人口キャパシティと、食料供給というシビアな歴史の中で
    出たり消えたりしつつ、ゆらいでいる
    ものだということを
    データを元に斬新に解き明かしていく一冊。

    すべて頷けるというわけではないのだが、
    筆者の見方は非常に目からうろこなことが多い。

    「もったいない精神」が「戦略性欠如」の根底にあるというのは、
    昨今のもったいない礼賛状態では、なかなか言えることではない。

    いかに「もったいない」を感じつつ、戦略性ある人材を育てるか。
    それが日本の、いや世界のこれから(持続性ある発展)のための
    キーなのではないか、という
    大きなインプレッションを受けた次第である。

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    環境・産業大国の原点は「食文化」にあった!「勤勉」「もったいない」など日本精神の誕生を、「食」の視点から解き明かす異色の日本論。

    第1章 人口過多の国―世界の50人に1人は日本人
    第2章 少ない農地―特異な日本の土地利用
    第3章 稲作と日本人―優秀だった日本の技術
    第4章 動物性たんぱく質と日本人―魚食民族という神話
    第5章 食の歴史と自給率―輸入なしでは生きていけない
    第6章 食の歴史が生んだ「もったいない」

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著者プロフィール

川島博之(かわしま・ひろゆき)
ベトナム・ビングループ主席経済顧問、Martial Research & Management Co. Ltd., Chief Economic Advisor。1953 年生まれ。1983年東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得退学。東京大学生産技術研究所助手、農林水産省農業環境技術研究所主任研究官、東京大学大学院農学生命科学研究科准教授を経て現職。工学博士。専門は開発経済学。著書に『日本人が誤解している東南アジア近現代史』(扶桑社新書)、『戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊』『習近平のデジタル文化大革命』(いずれも講談社+α新書)、『「食糧危機」をあおってはいけない』(文藝春秋)、『「作りすぎ」が日本の農業をダメにする』(日本経済新聞出版社)等多数。

「2021年 『中国、朝鮮、ベトナム、日本――極東アジアの地政学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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