30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた! 稼げる人 稼げない人
- 東洋経済新報社 (2010年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492044124
作品紹介・あらすじ
成功者と凡人は違うのか?成功者には何か秘密があるはず。普通の人はそう考えたくなる。学歴が高い?豊富な知識をもっている?いろいろなコネがある?もともとお金をもっていた?本書は、30代で年収3000万円を実現した人、300人に調査をする中でわかってきた成功者と凡人の違いを明らかにしていく。
感想・レビュー・書評
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30代で年収3000万円を稼ぐ人へのインタビューを通して自力で稼ぐ人に共通するポイントをまとめた本。
著者は今年で30歳になるまだまだ若者。 幼少期に父親を亡くし母親が苦労をして家計を支えてきた実体験から自力で稼ぐ人になりたいと思い、本書に書かれているインタビューを決行した。
成功者が自分の成功体験をベースとして語る本ではなく、その領域に辿り着こうと考えた若者の視点で描かれた本であり興味深い。
30代で年収3000万円を実現した人は典型的なタイプというのはおらずその個性や週刊は千差万別ではあるが、達成できていない人と比較すると一貫して異なる点があるという。 それは以下の3点。
1) 「変われる」という違い
2) 「本気で働く」という違い
3) 実現に至るまでの「手順」という違い
「変われる」という点で重要なことは「自分の意思で人生を選ぶ」こと。
その為には、「変化を受け入れ」、「望む人生を求める決意」をし、「自ら変化を起こす」、ということが必要。
「本気で働く」という部分では、一生懸命長時間働く他に、「人のために貢献する」「目線を高く持つ」「自己投資する」という要素が必要。
実現に至るまでの「手順」について年収3000万円を実現した人たちからのアドバイスは以下のとおり。
a) 弟子入りする(適切な会社に入って働く)
b) 好き・強みを磨く
c) とにかくやってみる
d) 思考を身につける
著者が何故30代で1000万円や2000万円の人ではなく、3000万円の人に目をつけたのか、その理由は非常に興味深い。
著者は「何があっても自力で稼ぐ力」を探求することが目的であり、一流企業や外資に入れば達成できるレベルでは調査の意味がないと考えたからである。
若いのにその目線の高さに感服する。 -
30代で年収3000万円を稼ぐ人に実際に話を聞き、まとめたデータでかなり信憑性があった。
ためになった所
・人生やりたいこと、やらなければいけないことは山ほどあるので「やらないこと」を決める。
・自分の強みは自分では見えない。
→協調性がある、コミュニケーション能力が高いなどはすべて他人と関わることなので、他人がどう思うかがその能力の高さを決める。
・目標を設定するポイント
1に数字 (何円貯金する、何キロ痩せるなど)
2に名詞 (ポルシェを買う、誰々と結婚するなど)
3に日にち (9月までにの免許取る、5時までに〜するなど) -
30代で年収3000万円を実現した人としていない人の違いは、
①「変われる」という違い
②「本気で働く」という違い
③実現に至までの「手順」という違い
内容は類書と似ているが、実際に3000万円を達成した人へのヒアリングを元にしているというのが違う。 -
オマージュできる考え方や習慣を知りたくて読書。
日本版のナポレオン・ヒル成功者調査のような内容。もっと共通項とか原則とかを浮かび上がらせてまとめてくれると1つの価値あるプログラムになりそう。
30代で年収3000万円稼ぐ人という点がユニーク。
より意識してオマージュしたい点として、自分の目標としていることを実現している人をロールモデルにして徹底的に真似し、学ぶ。
世の中により求められる価値を提供できるものは何かを常に考える。
選択と集中させて時間を投資。
強みを磨く。
人づてで仕事や人脈を紹介してもらう。そのために人脈維持は平等ではなく、この人との関係を維持したいという人へ時間と労力を費やす。付き合うべき人ではない人は早期に判断し、現実的な距離を置く。
継続的な自己投資。新しい情報、新しい習慣、変化を恐れない。
まずやってみる。
1.大目標設定→2.目標の細分化・ブレイクダウン(落とし込み)・逆算→3.シミュレーション・ビジュアライゼーション→4.実行→5.フィードバック(p186)
目標に数字、固有名詞、形容詞を入れる。
読書時間:約45分 -
素晴らしい。
良かった。
30代で年収3000万円以上になる為のノウハウが書かれている。
しかもそれは実際30代で年収3000万円以上を稼いでる人から聞いた統計結果であることから、
疑いの余地がなく納得できた。
310人の内110人の一人一人掘り下げたインタビューによる定性調査に、その他200人のアンケートという定量調査によって出される統計結果。
1ヶ月に10冊くらい読書する人が40%、全く読まない人が16%。
テレビはほぼみんな見てない。見ててもニュースかビジネス系かドキュメンタリー。
・自分が何をやってて楽しいからつまらないかをその都度書き出して、自分の本来の資質を確かめる
そうすることによって何をすべきかが具現化され、やるべきことが決まる
・料理にレシピがある様に、人生の成功にも適切な手順がある。その適切な手順を踏むことによって、効率的、効果的に稼ぐことが出来る。 -
人は物事の良し悪しや、一つの指標を判断する際に、よく「統計」と言うものを使います。
本書は、「何があっても自力で稼げる方法を知りたい」。そう強烈に想った著者が30代で年収3000万を稼いだ300人ほどの方から直接ヒアリングをおこないまとめた1冊となっています。
成功者1人1人の成功本は数多くある中、多数の成功者の声をまとめられている本は珍しく、統計的な成功者の習慣、クセ、考え方などの情報を押さえることでより成功のラインを具体的に見ることができます。
個人個人では様々な成功方法や独自のやり方などがありますが、本書のまとめられたデータを見ることで、成功者の人の多くがやっていること、絶対にやらないことなどの共通している事象を押さえることができます。
成功している人と成功していない人の違いを知る点では多々参考になるところが多い1冊です。
【私的読書メモ】
・稼ぐ人になる方法を知るために一番大事なことは「違い」
・成功している人の殆どはずば抜けた能力があるわけではない
・1日1日の積み重ねが他の人との大きな違いに
・変化を受け入れる姿勢をもつ
・新しいことを始めるためには、何かを捨てる
・単にがむしゃらになって頑張っても成果はでない
・自分にとって何が面白くて、何が面白くないかしっかりと判断する
・目標を数値、名詞に置き換え、行動レベルに落とし込む
・「変われない」と言う思い込みを無くす -
読んでみてためになる内容だった。しかし、どこかで読んだような気がするものが多く、個人的には復習している気分になった。
なぜだろう?と思ったところ、話に出てくる30代で3000万を達成した方たちが、オススメする本…それらを以前読んだことがあったからなのかもしれない。
そう言った意味では、それらの本は実用的で、この本はそれらの本のいいとこ取りをしているとも言える。