ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる

著者 :
  • 東洋経済新報社
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感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492044728

作品紹介・あらすじ

年間休日140日+有給休暇40日で残業禁止!定年70歳、育児休職3年、社員800人全員が正社員!それで、なぜ会社は儲かり続けるのか?日本一"社員"が幸せな会社の「常に考える」仕事術を初公開。

感想・レビュー・書評

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  • 未来工業の山田社長の独特のマネジメント論。
    「常に考える」などなど。


    <印象に残った部分>
    ★「人材」ではなく「人財」を活かす ~ひとは材料ではない!!
    ・社長は毎日会社に行ってはいけない
    ・人事部という部署自体の人件費が無駄(原価管理部門も無駄)
    ・管理する人間は「あらさがし」を仕事にしてしまう
    ・権限と責任を与えきらないと、部下は育たない

  • オーディオブックにて視聴。

    めちゃくちゃ性善説でやってうまくいっている例だとおもった。
    ホウレンソウしないとか、人事部置かないとか、普通だと考えられないことを、やってうまくやっているのはすごい。

    お客様にも社員にも感動を与えないと、という、のも良い。それが分かる人が社員なんだろうな

  • ・常に考える
    ・お客さんを感動させるにはまず社員から
    ・社員の不満をできるだけ減らすことが、経営者や上司が考えること
    ・人マネ+アルファで 差別化は容易にできる
    ・会社とほ、目には見えづらい、いろいろな感情を持った人間の集まり。働く人の幸福感や意欲が乏しければ、職場の士気や生産性が下がり、売上高も減っていく
    ・仕事ができる人とは、自分を常に元凶に保ち、部下をのびのび働かせられる人

  • 従業員雇うようになったら再読。顧問先にも考え方の一つとして勧めたい。

  •  それでうまくいっているのだからとやかく言える立場ではないがやっぱりちょっと突飛なところがある。
     
     それを真に受けてうちも真似るぞといったところどうなるかは目に見えている。

     確かにやっていることはよい事だろうと思うのだがいいものを安く売るという考え方のどこが悪いのか理解に苦しむ、そこがケチといわれる由縁なのだろうか。

  • 早めに退社できたときは、できるだけ本屋さんへ立ち寄ることにしています。必ず本を購入するということではないんですが、興味のあるコーナーをウロウロするだけでも楽しいですね。

    久しぶりに覘いた行きつけの書店で、平積みになっていたこの本に目が留まりました。「1日7時間15分しか働かない」「ホウレンソウ禁止」。ほんとかなー?最近特に「残業」というキーワードに敏感になっていたこともあり迷わず手にとってレジに向かっていました。

    著者が設立した未来工業(株)は、「カンブリア宮殿」などTVでもよく紹介されているので知っていましたが、この本を読んでみてあらためて分かったことも多くありました。

    本社には、330人の社員に対してコピー機が1台しか設置されていないことや、職場の蛍光灯はすべて引きひもスイッチ式でひもの先には社員の名前付きタグがあることなど、そのどケチぶりは有名ですが、残業禁止から始まって、70歳定年制や年間1,000万円のクラブ活動支援、育児休暇が3年取れることや休みの日は副業OKなど、社員を「人材」ではなく「人財」ととらえ、働く人のやる気を育てることを重要視しているということが、とても新鮮な驚きでした。

    さらに印象に残ったのは「第6章:管理するコストはばかにならない」の最初に出てくる、『管理する人間は「あらさがし」を仕事にしてしまう』の話。未来工業(株)社内のエピソードが紹介されていますが、『巷には「管理」と「あらさがし」を勘違いしている管理職は多いのでは?こういう人の人件費こそ削減すべき!』と著者はばっさり切り捨てます。

    「管理をしないほうが人は働く」との著者の考えが反映され、未来工業(株)では「常に考える」というスローガンが会社内のあちらこちらに掲げられています。「ホウレンソウ禁止」もその一環、その中で出てくる社員の創意工夫の数々は、素晴らしいと思うものばかりです。読んでいてとても勉強になりました。

    成果主義・減点人事があたりまえになってきた今、それとはまったく正反対にある考え方で社員のやる気を引き出し、「常に考える」の未来イズムで創業以来46年赤字を出したことがない著者と未来工業(株)。自分自身の仕事の中身をもっと見直さなければと、痛切に感じさせてくれた一冊でした。

  •  非常に読みやすかったですね。かなり発想が飛んでいる部分もありますが、なかなかに真理もついていると思います。
    自分の姿勢を省みる良い機会になりました。 

  • 真似したいこといっぱいあった、営業術も。すべての見聞が役に立つ。頭を使えば得をするということをしみこませる。常に考える。
    コピー機、電話、改善をつづければそれは失敗じゃない、元に戻せばいいだけ

  • 模倣困難性が非常に高い。そんなこと言ってるからダメなんだと、山田相談役に叱られそうだが。
    自主性のある組織だから、管理しないことが機能するのか? 管理しないからこそ、従業員の自主性が高まったのだろうが。うーむ。

  • 本書で紹介された施策は、すべて社員を信じてその自主性に任せきるからこそ発案、実践できるものだ。人に管理されることをいかに人は嫌うかは、管理される側を経験した人なら皆分かっているけど、そのルールというか在り方が当たり前でそれ以外の解があることを知らないからいざ自分が管理職になった時に同じことをしてしまう。未来工業のホウレンソウ禁止なんていうルールは、社員を完全に信用して任せないと普通の会社では絶対にできない芸当だ。同社はこのような世間から見れば突飛な会社方針で創業以来46年も黒字決算を続けているのだから、いかにすごいかがよくわかる。会社としてのルール整備以外にも、例えばとある電設部品で売れ筋商品の周辺のマイナー品で実用新案を先に大量に取ってから売れ筋商品の販売を始めるといった著者の事業戦略的な部分も垣間見えて参考になった。

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著者プロフィール

山田 昭男(ヤマダ アキオ)
未来工業株式会社 創業者
未来工業株式会社 創業者。
1931年、上海生まれ。旧制大垣中学卒業後、家業の山田電線製造所に入社。家業の傍ら、演劇に熱中し、劇団「未来座」を主宰。1965年、劇団仲間と未来工業株式会社を設立。代表取締役社長に就任。1991年、名古屋証券取引所第二部に上場。2000年、取締役相談役に就任。岐阜県中小企業家同友会代表理事、同会長、岐阜県電機工業会会長などを歴任。
1989年に黄綬褒章受章、1999年に大垣市功労章受章、2001年に勲五等双光旭日章受章。2014年、逝去。
著書に『ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる』『毎日4時45分に帰る人がやっている つまらない「常識」59の捨て方』『ドケチ道 会社を元気にする「生きたお金」の使い方』(以上、東洋経済新報社)、『日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”』(ぱる出版)、『日本でいちばん社員のやる気がある会社』(中経の文庫)など多数のベストセラーがある。

「2015年 『山田昭男の仕事も人生も面白くなる働き方バイブル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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