最強の働き方;世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492045930

感想・レビュー・書評

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  • ” 「気付かなかった基本、知らなかった仕事術」を求めて書店をさまよっている人がいるが、大切なのは、知っているのだが身についていない「本当に大切な基本」への納得度と目線を高め、これらを確実に実行に移すことなのだ。 ”

    序盤に出てくるこの一文と出会えただけで、本の値段のモトは十分に取れたと思う。
    副題にもあるが著者が仕事を通して出会った色々な凄い人が次々出てくるのだが、その紹介は大体が『業界最大手の某投資銀行でトップアナリストとして活躍する○○さん(仮名、○歳)』といった調子が続くので、本当にこの人たちはすべて実在するのか?と凄い人たちが登場すればするほど逆に創作臭が増して、本の内容を鵜呑みにする前にきびしく吟味したくなる。インドでの結婚式のくだりで友達紹介があって、確かにINSEAD時代の財産としての友人は多いのはわかるが、あまり仮名等のぼかしが入った、けれど経歴抜群な人が出てくるとよくある米系の有名な成功哲学にオーラが似てくる。
    お土産のコップ選びに徹底的にこだわる上司の話は実用的で、実践的ですごく参考になった。

  • 最強の働き方

    p45
    簡潔な文章書けるだけでかなり出世するもの。
    「文章を短くすることへのこだわり」は仕事能力を大きく左右する。
    1枚くらいだが、骨子のしっかりしていてポイントが明確な提案書は、読まれる率も覚えられ率も両方確実に高くなる。

    p75
    相手のニーズを無視したアピールは、たんなるの独り言
    「全人類の共通関心事項」ないし、
    「自分の話すことは全て、世紀の一代発見」であるかのようにポイントレスに話し続け

    p100
    自己管理

    時間管理 早起き 時間厳守 優先順位
    外見管理 服装
    健康管理 健康
    内面管理 ストレス管理
    成長管理 学習習慣

    p105
    まずは早起きエリートたちは、お酒を全く飲まない
    そして決まった時間に家を出て、いつも規則正しい時間に帰宅する

    p112
    人生を棒にふる最短ルートが平気で待ち合わせに遅れたり、仕事のデッドラインに間に合わせないことである。

    人を待たせるのは「相手の時間、相手との約束を軽視している証拠」

    一流の人はまずもって、絶対に遅刻しない。またあらゆる仕事が時間通りというより、時間に余裕を持って達成される

    p117
    やっていてラクな「擬似労働」に流れていないか。

    「一応忙しい」のだか、やるべきことはなされず、どうでもいいことに多くの時間が費やされる「擬似労働」に多くの時間を使っている

    多忙な中、優先順位をつけたうえで即仕事に手をつけていくのである。

    p177
    「面白い仕事は絶対に上から降ってこない」
    「面白い仕事はやったもの勝ち」

    決して好きな仕事だけやれと言っているわけではない。

    むしろ好きな仕事をすると言うのは、「好きで何がやらなければならない仕事」を完璧にさっさと終えたものだけに与えられる特権である」

    「面白い仕事はやったもの勝ち」であり、自分で面白い仕事を発掘する主体性の有無が、仕事の勝敗を分ける

    p339
    悲観は気分で、楽観は意地である

  • 巷に溢れるキャリア関係の本と比較して真新しいことは書かれていないものの、世界中の友人や偉い人の言葉が散りばめられており、キャリアに関する悩みは世界のどこでも共通していることを再確認できる。
    好きなこととできること、社会から要請されることの交わる領域を天職とするべし。
    エクストラ・ワンマイルの工夫をすることが、一流と二流を分ける。
    この人の下で働けば数年後には市場から引っ張りだこになる、と思われるくらいに、上司は部下の成長を考えるべき。

  • しゃべり口調が面白い。挿絵も印象的で読んで記憶に残り行動に移すための仕掛けが考えられている。

  • 【選書理由】
    入社した会社の上司に推されて。個人的にも、長らくこの手!?の本を読んでいなかったので興味はあった。
    【感想】
    著者はこの本を書くにあたって、この手の本にしては珍しく、言葉に気を遣い一言一句までこだわったと綴っていた。その甲斐あってか、最初から最後まで読みやすく、時折クスっとなる部分もあった。内容については、著者がこれまでのキャリアを通じていわゆるエリートと接してきた中での、一流の条件を具体事例を例示することで示してくれている。前半から後半につれてベテラン向きであり、かつ抽象度の高い教訓となるが、学びになるところは多くあった。

    【印象に残った箇所】

    44p
    誰かからメールをもらったら、「自分は卓球の世界選手権に出場中」だと暗示をかけて、福原愛選手のように「サーッ!」と叫んで返信しようではないか。

    46p
    簡潔な文章をかけるだけで、かなり出世するものである。

    51p
    部下ができる年齢になると感じることだが、メモをまったくとらない部下ほど憎たらしい生き物は世の中に存在しない。

    81p
    一流のプレゼンターは、いかなる話であろうと、情熱を失うことなく、むしろテンションのボルテージを上げながら、何百回だとうと何千回だろうと、同じ話を面白おかしく話せるのである。

    84p
    机の上が汚い人は、たいてい机の引き出しやカバンの中も汚く、パソコンのデスクトップ画面やフォルダの中も汚い。そういう人に限って資料や領収書はなくすし、ファイルはよく行方不明になるし、資料の細かな数字が間違っているものである。

    92p
    こういう「いい人枠」の人は、和を以て貴しとし、協調性が非常に高い。意見を強く主張しないどころかそもそも意見がないので結果的に誰とも争わず、誰からも厭われない。そして、誰とでも話せる関係なので、社内調整役のような役回りで時折活躍し、いつの間にやら社内のあちこちに太いパイプを築くようになったりするのである。

    113p
    加えて「いつも時間通りにそこにいる」ということは、「あの人は時間にも仕事にもきっちりしている」と、たんに会議に10分前に着く以上の評価がなされるのである。

    177p
    この「面白い仕事は絶対に上からは降ってこない」というのと「面白い仕事はやったモノ勝ち」というのは、キャリアを磨くうえで決して忘れてはならない大原則だ。

    187p
    「現職との良好な関係」が転職するときの最大のリスクヘッジであるのはどの国でも同じである。

    205p
    昇進の基準
    ①もらっている給料以上の仕事をしているか
    ②いまの役職以上の仕事をしているか
    ③その人がいないと回らない仕事がどれだけあるか
    ④その人がいることで組織に何かいい変化があるか(組織にレガシーを残すか)
    ⑤同程度の働きをする人を同じ給料で雇おうと思っても無理

    • 川平航さん
      突然のコメント失礼します。

      コメント投稿の質(参考度&アウトプット)が
      凄く良いと思い、
      勝手ながらフォーマット参考にさせて頂きます

      突然のコメント失礼します。

      コメント投稿の質(参考度&アウトプット)が
      凄く良いと思い、
      勝手ながらフォーマット参考にさせて頂きます

      2022/08/13
  • 2回目の読了
    忘れた頃に読み返すと気づきがある本

  • 仕事に詰まったり、comfort zoneから抜け出したい時におすすめの自己啓発本。筆者が書いているとおり「雲の上の理想」ではなく「坂の上の現実」をコンセプトに、あらゆるキャリア段階の人に当てはまる実践的な働き方の教訓がまとめられている。

    書いてあることがすごく目新しいわけではないが、納得させられることばかりで、定期的な自己点検に役立ちそう。

    特に、筆者が投資銀行→MBA→コンサルと渡り歩く中で出会ったグローバルエリートとの体験談が多く盛り込まれており、自分の視座を高めるのに役立った。

    なお、自分の一番の課題は「いい塩梅で手を抜く」ことだと確信した。油断せずに自分をストレッチしてやりきる姿勢が自分をブレイクスルーさせるのではないか。

    【特に印象的だったこと】
    ★Now or Never 今やりたいことをやらないと絶対に公開するし、Comfort zoneから抜け出すためにあえて留学する人も大勢いる。やりたいことがない人は「仕事がつまらない」と言いながらも給料が良いからやめられない「Gold Cuff(金の手錠)」状態に陥る。

    →自分がやりたいことってなに?と言われると
    ・経営実務を知っていて、経営できる人材になりたい
    ・世界で働ける人材になりたい
    ・万人に「使いたい」と思わせるかっこいい商品を作りたい

    ★「これがラストチャンス」という切迫感。器用な人は極限まで自分を追い込むストイックな姿勢に欠ける。その手抜きの姿勢が、一流になれない最大のボトルネックとなる。その原因はなんといっても「油断」。自分をストレッチして「最高の仕事をするんだ」という切迫感が皆無

    【メモ】
    ①基本事項
    ・メールの文字数を半分にする
    ・鉄壁のメモ取り魔になる
    →仕事のできる人はメモをとるスピードが速く、完璧なピラミッド構造になる
    ・チームのための整理整頓
    →二流は自分にしかわからないカオスを作り出して忙しぶる→自分に大いに当てはまっている。。
    ・早起き。すごく遅く起きてくるエリートはいない
    ・健康。一流の人はなにをするにもストイックで徹底的
    ★ストレス引当金。3割位は「こんなもんか」「うまく行かなくて当たり前」と最初から諦めておく。すると不愉快な出来事を「アッケラカン」とやり過ごすことができる。

    ②マインドセット
    ★一流と二流のマインドセットの差はひとえに「主体的に最高水準の仕事を目指せているか」に尽きる。
    →仕事が始まる前の目標の大きさ、目線の高さで勝負はすでについている。「なぜこの人、もっと上のポジションにいないんだっけ?」と思わせる!
    ★言われなくても先回りして後先のことを考えて動けているか?
    →「”やります”より”やっておきました”」「そう来ると思ってこうしてあります」は意識している。これを当たり前にして、精度を高めていく。
    ・自分で面白いことを見つけてやりに行く主体性
    →見つけて構築するセンスも大事だと思う
    ★自分がオモシロイと思って能動的に全力投球できる仕事でないと、結果的に大きな成果など残せない!
    →たしかに、「言われなくてもこれ必要そうだから作ろう!」と思ってやった仕事のほうが重宝されている気がする。あと「自分が始めた責任感」は原動力になると思う。
    ★「これがラストチャンス」という切迫感。器用な人は極限まで自分を追い込むストイックな姿勢に欠ける。その手抜きの姿勢が、一流になれない最大のボトルネックとなる。その原因はなんといっても「油断」。自分をストレッチして「最高の仕事をするんだ」という切迫感が皆無
    ・もらっている給料以上の仕事、自分がいないと回らない仕事、同階級の人が同程度の働きができない仕事
    ・エキストラ・ワンマイルを行け!

    ③リーダーシップ
    ・自分より賢い人で周りを固める
    →意外とみんなやってない。無能がばれたり、賢い人が振り向いてくれないからだと思う。負けない努力をする
    ★「この人の下で働けば市場価値が上がる」と思わせる
    →前の上司がそういう人だった。重要会議に読んでくれたり、対等な立場でレベルの高い議論をしてくれたり、「俺はこう思う」という含蓄のある話をしてくれたり

    ④自己実現
    ・「自分が何のために仕事をしているのか」を常に考える。そこに納得している人ほどグリットが強い
    ・これだけは他人に負けたくない分野を作るからこそ、周りに優秀な人が集まる
    ★Now or Never 今やりたいことをやらないと絶対に公開するし、Comfort zoneから抜け出すためにあえて留学する人も大勢いる。やりたいことがない人は「仕事がつまらない」と言いながらも給料が良いからやめられない「Gold Cuff(金の手錠)」状態に陥る。

  • 改めて読み直したが、結構実践出来ていた^_^
    自分の苦手分野で勝負せずに得意分野で勝負せよ!

  • 仕事の教科書・どうすれば仕事がデキるようになるのか?といったノウハウ系の本ではかなり優れた本だと思います。また、本書はそこだけに止まらず、生き方、マインド・リセットにも言及している点や具体例が中心で話が飽きない点もgoodです。

  • 意外と表面的な本に思える。
    仕事に関する自己管理、自己表現、自己実現の方法についてリスト化し要約力は高く、スラスラ読める。
    ただ怠惰でいるのはどう隠そうと周囲にバレますよ、精力的に周囲を尊重して取り組めば周囲は評価してくれますよ。というある種当たり前のスタンスがどの章にも抜きらない。
    育み、養う方法や阻害することをどう克服するかなどが弱いためか。
    仕事や人間関係において基本に忠実であることが最善手であることは理解するが、
    表層的な勧善懲悪が苦手な私にはハマらなかった。

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著者プロフィール

ムーギー・キム
京都大学経営管理大学院博士課程にて、日本と韓国を含めた企業の社会的責任(CSR)を研究中。投資家・コンサルタント・実業家。京都府生まれの在日コリアン3世。
慶大総合政策学部卒後、INSEAD(フランス・シンガポール)にてMBA取得。在学中は上海のCEIBSに交換留学。大学卒業後は、欧州系・米国系の金融機関およびコンサルティングファームに勤務し、日本および韓国のプロジェクトに多数参画。香港移住後は、日本および韓国を中心としたアジア一帯でのプライベートエクイティ投資業務に転身。その後シンガポール勤務、INSEAD留学、日本と韓国でのバイアウトファンド参画を経て、シンガポールおよび東京で起業。
ビジネス書作家・コラムニストとしても知られ、主著の『最強の働き方』(東洋経済新報社)、『一流の育て方』(ミセス・パンプキンとの共著、ダイヤモンド社)などは各国で翻訳され、著作の累計部数は国内外で70万部を超える。また、元駐英・駐日全権大使である羅鍾一教授の著書の邦訳などにも携わる。

「2022年 『京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた!そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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