SHOE DOG(シュードッグ)

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492046173

作品紹介・あらすじ

●世界最強のブランドはいかにして生まれたか?
●創業者が自ら語る、ナイキの創業秘話!
●日本がナイキを創り、日本がナイキを救った!?
 日本とナイキの意外な深いつながり!
●全米熱狂! 絶賛の声続々!
●待望の翻訳、ついに刊行!

父親から借りた50ドルを元手に、アディダス、プーマを超える
売上げ300億ドルの会社を創り上げた男が、ビジネスと人生のすべてを語る!

1962年晩秋、24歳のあるアメリカ人が日本に降り立った。
彼の名はフィル・ナイト。のちに世界最強のブランドの一つとなる、
ナイキの創業経営者だ。

オニツカという会社がつくるシューズ「タイガー」に惚れ込んでいた彼は、
神戸にあるオニツカのオフィスを訪れ、役員たちに売り込みをする。

自分に、タイガーをアメリカで売らせてほしいと。

スタンフォード大MBA卒のエリートでありながら、なぜあえて靴のビジネスを選んだのか?
しかもかつての敵国、日本の企業と組んでまで。

「日本のシューズをアメリカで売る」。

馬鹿げたアイディアにとりつかれた男の
人生を賭けた挑戦が、このとき始まった!

●著名人も絶賛!

ビル・ゲイツ称賛!
2016年おすすめの5冊に選出!

成功するビジネスのありようを、誠実に思い起こさせてくれる。
それは混沌と混乱に満ちた危険な旅であり、誤りと闘いと犠牲が常につきまとう。
ここまで赤裸々に自身の歩んだ道を語るCEOなど、ほとんどいないだろう。
フィル・ナイトが読者に何かを教えようとしたとは思えないが、
読者はすばらしい学びを得るはずだ。
彼はできうる限り正直に人生を語っている。驚愕の物語だ。
(マイクロソフト創業者)

2016年の最高の本。フィル・ナイトは天性のストーリー・テラーだ。
――ウォーレン・バフェット(伝説の投資家)

率直で、ユーモアがあり、スリルもあって文学的なこの本は、スポーツを愛する人、
そして伝記を愛するすべての人のための本だ。
――アンドレ・アガシ(元プロテニス・プレーヤー。ゴールデンスラム達成者)

ありえない夢を追いかけるすべての人への啓示。
――マイケル・スペンス(ノーベル賞受賞経済学者)

アントレプレナーシップについて読んだ本のなかで、最高の一冊。
――ファリード・ザカリア(ジャーナリスト)

感想・レビュー・書評

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  • 事業を模索し始めた1962年から株式上場を果たした1980年の18年間の紆余曲折(と言う言葉では表しきれないが)を読み、ビジネスとは戦さなのだと心底感じました。そして、人との出会いの運の大切さも。
    一大企業へと成し遂げた成功者であるにも関わらず、自身の軌跡を懐古しながら、「全てをやり直せたら」と後悔を感じるというところに人間味を感じました。

    ビジネスとは、若者へ伝えたい想い、成功者からのメッセージは、起業家を目指す若い人達の心に響くのではないかと思う。読み応えのある1冊。

  • ずっと読みたいなと思っていた本。ナイキ創業者フィル・ナイトの半生を描きながら、ナイキの誕生から成功までが綴られた本。500ページ以上と読み応えが凄まじく、正直もう少しコンパクトに纏まっていたら良かったなと。。
    まさかあのナイキが、日本のシューズ(オニツカ社、現アシックス)のアメリカでの販売代理店としてキャリアをスタートさせていたとは意外だった。
    様々な人との出会い、信じては裏切られ、何度も危機に陥りながら、取り返しのつかないような嘘をついてごまかしながらも、最終的には運も手伝ってかなんとかそんな困難も切り抜けて、ホッと一息できるかと思ったらまた別の困難が来て…と本当に壮絶な人生だなと。
    そんな中でも印象的だったのが、フィル・ナイトのどんな時でも自分の信念に従ってただ前を向いてひたすら進んでいく姿。そして常に成功を疑わず自分を信じて努力を惜しまない姿。こういう姿勢が運をも呼び込むのだろうなと。
    久々に気の引き締まる本を読めた。日々どんな小さなことでも成長できる人間でありたいものですね。

  • NB派ですがw

    ってな事で、フィル・ナイトの『SHOE DOG』

    NIKEの創始者のフィル・ナイトの自伝録。

    NIKE創業前はオニツカタイガーのシューズを売っていたとか、オニツカに裏切られたとか、現在に至るまでの道のりを熱く綴っております

    まあ、靴に一生を捧げたSHOE DOGじゃね

    岡山のbigriverことフィルナイト様のサインまで頂いて恐縮です
    ありがとうございました

    2019年37冊目

  • 下手なビジネス小説なんかよりも遥かに面白い。新規事業の9割が失敗すると言われる世の中、改めてその難しさや起業における困難から始まる。
    ビジネスパートナーの裏切り、葛藤、競合、政府とのバトル等…
    仕事に全てを注ぎ込んできた男による魂の一冊、自分の仕事に誇りを持てているか?改めて自分に問い掛けたい

  • 本感想メモ

    創業者の行動一つ一つに共感できるかはさておき、動き続けることが成功・勝ちのベースにあることを強く感じた。全体通じて度重なる困難に対して行動し続ける姿勢から、やる気を分け与えてもらえた本だった。

    ・人生は成長だ。成長がなければ死ぬしかない。

    ・天職とはどういうものかわからずとも、探すのだ。天職を追い求めることによって、疲労にも耐えられ、失意をも燃料とし、これまで感じられなかった高揚感を得られる。

  • フィルナイト、オニツカタイガーのアメリカ販売から始まった
    米国での販売権を得るために、存在しない会社ブルーリボンスポーツの代表だと、ハッタリをかましながらも、毎年売り上げを倍増させていく。親にお金を借り、銀行にお金を借り、とにかくずっと自転車操業。バランスシートの純資産が0の状態でも、売上拡大を第一として走り続ける。勝つことが全て。
    最初は利益が出ないため、自分は公認会計士として働く。米国での独占販売を邪魔するライバルも現れる。フィルはオニツカ社内に味方(スパイ)を置く、社員の訴えを無視する、資料を盗み見るなど、人格者かと言うとそうでもない点が、感情移入しづらい。
    一方でオニツカのやり方も誉められたものではなく、納期遅延、販売権争いなど、最終的には法廷闘争になる。オニツカはナイキを切り、ナイキは自社ブランドを立ち上げて生き延びることを選択する。オニツカからの独立宣言。
    その後もナイキには資金繰りがずっと付きまとう。銀行に見限られ、売上はあってもキャッシュが足らず、不渡で倒産危機を迎える。日商岩井が助け舟を出してくれる、日商はナイキのことが好きだった、成功すると信じていたから、支払いを遅らせたり、借金を肩代わりしたりした。
    シュードッグとは靴好き、靴に全てをかける人。


    ・馬鹿げたアイデアだと言う連中にはそう言わせておけ、走り続けろ、目標に到達するまで、何があっても立ち止まるな。今がどこなのかも考えず、走り続けろ。

    ・みんな転職する、どこに行っても同じ。公認会計士とMBAの資格があれば、確固たる収入基盤ができるので、どこに転職しても一定以上の給与レベルが維持できる。

    ・走ることを信じていた。みんなが毎日数km走れば、もっと世の中はよくなる、このシューズを履けば走りはもっと良くなる、という信念があったからできた。

    ・競争のコツは忘れること、自分の限界や痛みや苦しみも忘れて、「もう走れない」という自分のうちなる叫びや甘えも忘れる。忘れなければ、それと向き合うことになってしまい、耐えられない。

    ・自分の息子が働いている会社を信用できなかったら、誰を信用できるっていうの?

    ・オニツカとの契約は切れたが、これは独立宣言でもある。もう他社のブランドを売らなくていい、誰かのために働かなくてもいい。これからの成功や失敗は私たち自身の責任、自らのアイデアとブランドにかかっている。

    ・経営者が何をしても、他役員から反発が出ないのは、経営者自身がそんなに報酬をもらっていないことを知っているから。自分達は十分もらっている、と感じてくれている。

    ・競争に勝つことは比較的簡単なこと、自分に勝つことはゴールラインの無い挑戦。

    ・金を稼ぐことがビジネスの目的ではない。人が生きるために血液は必要だが、血液を作るために生きている訳では無いのと同じ。より高い次元に到達するために必要なプロセスであり、その先にある使命に向かって奮闘するのが人生。

    ・天職を追い求めて欲しい。天職であれば、疲労も失意も気にならない。

  • ナイキの創業者の自叙伝。ナイキの誕生から、世界最高のスポーツメーカーになるまでの苦労や紆余曲折が描かれている。

    自分的にはあまりハマらなかったかな。
    著者の仕事のやり方が、納得できない部分が多く、正直読み進めるのが辛かった。
    まるで実態もないのに、日本のオニツカとビジネスの話を進めて「後付け」で準備したり、会社のために一生懸命働くジョンソンへの扱いがひどかったり、行き当たりばったりで決めたり、と。
    それが結果として企業が大きくなったので、成功なんだろうけど。
    日経新聞の「私の履歴書」をずーっと読んでる感じ。

  • NIKE創業にここまで日本企業がからんでいたとは

  • 知られざるナイキ誕生秘話。
    ワタシの今年のベスト本になりそうなくらい、めちゃくちゃ良かった!
    ナイキと日本がこんなに強く、運命的な絆で結ばれているとは全然知らなかった。
    日本が、当時の日本の人たちがちょっと誇らしい。
    日本人の自分ですら知らない、有能な日本人ビジネスマンがたくさんことを知った。

    ナイキは人々の暮らしを少しでも良いものにするために存在している。
    ただのスポーツ用品メーカーではない。
    みんながもっとベストを出せるよう、その手伝いをしている。

    ナイキのスニーカーが今までとは違って見えるようになることは間違いない。

  • 「海賊と呼ばれた男」に続き、経営者のリアルを知りたくて読んだ。
    やはり、ビジネスはある意味で戦争であり苦難の連続。今でこそ誰もが知るブランドも、はじめは自宅の一室を倉庫としてスタートしたのだから、誰にだってチャンスはあるんだと思った。将来的に有名ブランドに育つかどうかは、ひっきりなしに訪れる苦難から逃げずに乗り越えてきたかどうかの違い。
    オニツカとの決別、年がら年中の資金繰り、本当に大変なのに、ナイキを信じてビジネスを継続したブルーリボンの社長とメンバーがすごい。読んだら勇気が出る1冊。

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著者プロフィール

フィル・ナイト
ナイキ創業者
世界最高のスポーツ用品メーカー、ナイキの創業者。1938年生まれ。オレゴン州ポートランド出身。オレゴン大学卒業。大学時代は陸上チームに所属。中距離ランナーとして、伝説のコーチ、ビル・バウワーマンの指導を受ける(バウワーマンは後にナイキの共同創業者となる)。1年間のアメリカ陸軍勤務を経て、スタンフォード大学大学院に進学。MBA(経営学修士号)取得。
1962年、オレゴンの「ブルーリボン・スポーツ」社の代表として日本のシューズ・メーカーであるオニツカを訪れ、同社の靴をアメリカで売るビジネスを始める。その後独自ブランドの「ナイキ」を立ち上げ、社名もナイキと変更。創業メンバーたちとともに、スポーツ用品界の巨人、アディダスとプーマをしのぐ企業へと同社を育て上げる。1964年から2004年まで同社のCEO、その後2016年まで会長を務める。妻ペニーとオレゴンに暮らす。

「2017年 『SHOE DOG(シュードッグ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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