クルーグマン ミクロ経済学

  • 東洋経済新報社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (703ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492313831

作品紹介・あらすじ

独創的なアイデアと斬新な方法論で時代を画する研究をし、政治経済に関する評論で一般読者の間でも高い人気を誇る著者による、読みやすさを極めた「アカデミックエンターテインメント」。

感想・レビュー・書評

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  • 友達にあげたので再読予定なし。

  • ノーベル賞経済学者による教科書。

  • 分厚く、読み物というより辞典という印象。
    内容は非常にシンプルかつポイントを抑えた教科書。
    ぜひ手元に残したい一冊。

  • 毎日少しずつ読み進めて、およそ5ヶ月かけて終了!
    面倒な数式や難解な表現が出てこないので、初学者の独習にぴったりの教科書だと思います。
    文章が面白いのが何よりも素晴らしい。
    次はマクロも読みます。

  • すごくわかりやすかった。がんばらなくても理解できるし、いろいろと学べる。なんだか意欲がわきます!
    次は弱点克服ミクロ経済学をやってみようかな。

  • 一から学べる名書

  • ゼミの参考書として使ってます。

  • 本書はクルーグマンのミクロ経済学を題材にした図書である。海外の教科書らしく分厚く重たい、しかし解説はわかりやすく非常に丁寧でありミクロ経済学の図書はこれ一冊で済むといっても過言ではないほどの出来である。数式をあまり用いない説明がなかなか好感だった。というのも多くの経済学の教科書の悪い点は数式や定義を載せすぎて読み手がページを見返しながら読み進んでいくのが常だったからだ。私見ではあるがミクロ経済学で大事なのは現実の問題に直面したとき、直感的にモデル分析を可能にさせる力を身につけさせることだと考えている。そしてまた経済学全般に言えるのは経済学独特の概念や用語が多く、現実の経済問題を説明できていないと誤解されているところだ。経済学のアカデミックな保守性を打破するためには本書のようなかみ砕いた言葉だけで構成された学習図書が必要であり、クルーグマンの評価されるべき所以はここにある。それを意図してか本書はミクロ経済の教科書にしては珍しい構成になっていて、消費選択や需要と供給のモデルから話を始めていない。なぜなら「合理的な人間」を仮定すると早速読み手からその非現実的な概念だと横槍が入るからだ。なのでトレードオフや資源の希少性や比較優位などの彼独自の観点から、読者にミクロを理解しやすくかつ興味を促すような導入になっている。各モデルや概念には必ずコラムやケーススタディをいれることで、そこに「経済学は机上の空論」という意見を介さないような釘を打っているのもクルーグマンらしい狡猾さと優しさだ。数式を入れず文章とグラフでの説明に徹しているのはいいが、それゆえに少々話がくどいときもある。特にミクロ経済の大まかな理論を学んでいる人なら読み飛ばしたくなるインセンティブもある。もっともわかりやすさと読みやすさはそれこそ「トレードオフ」であろう。おそらくは学部一二年の初学者や制度設計や分析をしたい経済学素人が読むべき本かと思われる。練習問題の解答とオンラインでの復習もあり、その点で多くの他の大学図書とは一線を画する。その他の特筆すべき点は、やはりクルーグマンだけあって比較優位の国際貿易モデルの解説は必見だろう。これは別途『クルーグマンの国際経済学』という図書も参照されたい。絶対優位と比較優位の違いは理解してもらいたい。そしてそのわかりやすい解釈もだ。ソフトウェアや映画などの情報財という新しい分析にもトライしていることが他のミクロと比べても新しいだろう。第22章の最後の章で書かれているのでそれまで息切れしないことを願う。ゲーム理論や情報の非対称性についてはこの教科書だけでは物足りないかと思われる。囚人のジレンマモデルを分析したところでゲーム理論の一般的な数学や経済学の概念との違い上、すぐに応用力がつかないからである。岡田章氏や武藤氏の図書も参考にしてほしい。

    トータルでみてクルーグマンのミクロ経済学という大仰な枕詞がついた本テキストは、それにふさわしいほどの有意義なエッセンスを我々に与えてくれる良書である。

  • 学部の初級マクロの授業で指定テキストがなかったため、マンキュー、スティグリッツと読み比べ、悩んで手に取った一冊。経済学を学部で学ぶ者にとっては数学的な説明は必要不可欠である。
    その点スティグリッツは数式を用いないでわかりやすく説明しているから初学者におすすめである。
    マンキューはぜひとも英語の原本で読みたいと思ったのでパスした。
    本書は演習問題やWEBでのサポートなどが充実しており、また説明は非常にわかりやすい。初級ミクロ経済学の学習者に最適の一冊ではないか。

  • すらすら読めて面白い、すごくわかりやすい。

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著者プロフィール

NY市立大学教授。2008年、ノーベル経済学賞受賞。
イェール大学で学士号を、MITで博士号を取得。イェール大学、スタンフォード大学、MITで教鞭をとったのち、プリンストン大学経済学部教授。1982~83年には1年間大統領経済諮問委員会(CEA)のスタッフも務めた。主な研究分野は国際貿易。収穫逓増と不完全競争に焦点を置いた「新しい貿易理論」の創始者の1人である。国際金融、特に通貨危機の問題にも取り組む。1991年、アメリカ経済学会のジョンベイツクラーク賞受賞。日本語への翻訳書多数。

「2019年 『未完の資本主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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