eエコノミーの衝撃

著者 :
  • 東洋経済新報社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492393246

感想・レビュー・書評

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  • これが書かれたのは2000年です。来るべきIT社会にどのような姿勢と思考回路で向き合っていくべきか、を論じておられます。
    8年前に書かれたものにもかかわらず、未だにこの経済学的発想を持っていない人が多く、どのような原理でこの特殊な市場が成立しているのかがわかりにくいという意見も多いです。
    わかりやすい例をたくさん載せてもらってるので、なんとなくつかめると思います。

  • [○2008/03/30完読]「2000年に出版された本です。この頃、自分がITエンジニアとして何をしていたかを思い出して読みました。一物一価の法則がサイバービジネスによって崩れていくことや、eエコノミーとtraditionalエコノミーの違い、係る日本経済の問題など、全体的に丁寧に噛み砕いて説明されていると思います。日本経済レベルで今の閉塞感や経済状況の見通し(の悪さ?)をブレークスルーするためには、組織や企業、国家、はたまた中谷氏が言っている"強力な社会的需給ギャップ"の大きな力が必要かもしれません。10年20年のスパンで見たときITを使った方が良いと薄々は思っていながらもプライドや組織の制度が原因で何も行動を移さない人達・組織と、それとは正反対に積極的にITを活用できる個人・組織の間で、大きな経済格差が生まれるのでは?という危惧を強く感じました。的確な判断をしないまま、単にITを使わない、使えない(産業革命のラッダイト運動的な卑屈?)という人達、組織が日本経済全体の足かせになってくるとさえ感じました。ITを活用すべきではない産業、商業ももちろんあるとは思いますが、今の閉塞感打破の為にはITを積極的に活用する人や組織をもっと増やすことが必要かもしれません。Chapter5でもあるようにやはり日本の復活に欠かせないのは教育機関(大学)の改革が鍵になるのかもしれません。大学の問題点についても説明されていて為になりました。最後に個人レベル(1日本人プログラマ)として"インターネットは隕石である"(当時SONYの出井社長の言葉)の一役を担えるサービスやソフトウェアを開発したいという熱い思いに駆られました。すぐ読めてかつアイデアと元気を頂けた本でした。

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著者プロフィール

株式会社不識庵代表取締役

「2021年 『入門マクロ経済学 第6版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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