- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492394618
作品紹介・あらすじ
粉飾決算が繰り返される株式会社、資本主義に明日はあるのか?株式会社研究一筋40年の著者による渾身の論考。
感想・レビュー・書評
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レポート資料として読む。
読みやすい。時価会計など、実際使われた手法に関する情報は多く、また、新たに知った問題点もあり、非常に参考になった。ただし、エンロン、ライブドア事件についてを詳しく知りたいのなら、他の本にあたるのが良いだろう。 -
とても分かりやすくまとめられている。
エンロン事件への解説から、ライブドア事件の解説や、その他日米の比較やハゲタカファンドなど、
扱う項目は多岐に渡るが、そのどれもが分かりやすい。
ただ、逆に言えば浅く書いてあるので、深い知識は得られないかもしれない。
ライブドア嫌いなんだろうな。。。 -
エンロンとライブドアを中心に、なぜ会計不祥事が起きたのかを丁寧に解説してくれています。結局のところ、昔からあった手法が形を変えて出てきている。現在の経済実態に合わせてでてきたというところでしょうか。
ライブドアも正直うさんくさいと思ってましたし、自社の決算書も把握していないような社長が、よくもまあ経営できるものだと思ってましたけど、結局、虚業というか、自分が儲かればそれでよい。そんな経営であることがよく分かります。それが、世界的に似たような傾向にあるというのが悲しい話ですが。 -
時価総額主義など、これまでの株価操縦経営の手法が類型別にまとめられており、わかりやすい一書である。
但し、一定程度金融(会計知識)がないと細かな理解にはたどり着かないと思われる。
本書と合わせて、金融関係の基本書の一読をお奨めする。 -
最後の章でまとめられているので、そこを読むだけでも十分かも知れない。株式会社の仕組みが「大株主資本主義」「経営者資本主義」「機関投資家資本主義」と来た第3段階にある現在、つぎの方向性は模索中だという主張で本書は終わる。奥村 宏氏は株式会社研究家だそうだが、後の歴史家というか、やや実学向きではない印象を持った。
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論文でMSCBについて調べて、ついでに読んでみた。
ホリエモンが話題に上がってたのって高校生の時だから、ファイナンスのこととかよくわからずって感じだったけど、今少しファイナンスの勉強した上で読むけっこう面白いなぁと思ったり。客観的に事実だけが書かれてるわけじゃなく、ある程度結論ありきな本だから、そういう点では期待と違ったけど、それでも当時のことを思い出しながら読むのは楽しかったです。 -
担当:Shioyama
対象レベル:初級
内容:
第一章 事件は何を意味するのか
第二章 高株価経営
第三章 不正会計
第四章 M&Aと「日本的買占め」
第五章 株式投機の構造
第六章 規制緩和に乗る
第七章 壊し屋
第八章 「金儲け主義」経営者
第九章 株式会社の危機
日本を良い意味でも悪い意味でも揺るがせたライブドア事件をアメリカで起きたエンロン事件と比較しながら斬っていく趣旨の本。
株式会社の目指すべきものはなんなのかを考えさせられる本。
著者はこの世界(株式会社とはなんたるか)で高名な方なので参考になる面も多いです。
ファイナンスの知識あったらより理解できるけど、なくても十分楽しいです。
個人的には高校時代のことを思い出しながら読んだりしてました笑 -
すごくわかりやすく株価操作の仕組みや時価会計・粉飾のからくりが書かれています。ぜひ。
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『二つの事件は何を意味するのか』というテーマよりも背景やメディアの反応等の説明がかなり多くなってしまったので今の時期に読むよりも発売当初か、十年後に概要を知るために読むのに読む方が価値が高い本になってしまったかもしれません。ニュース本の宿命で変な時期に読んでしまった私が悪いのですが二つの事件の関連性の考察に割かれてページが増えたらもっと楽しめたかも知れないと思うと大変残念です。