伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本

  • 東洋経済新報社
3.83
  • (17)
  • (28)
  • (20)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 268
感想 : 32
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492395332

作品紹介・あらすじ

勝間和代が本気で勉強したかったとても大切なこと。誰がデフレ不況を長引かせているのか。浜田教授による「白川日銀総裁への公開書簡」収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2010年、民主党政権でデフレに対する日銀の金融政策が中途半端だとの意見を提示した1冊。浜田教授のおっしゃる経済学理論については、素人の私にはおそらく半分も理解できていないが、消費者は貨幣とモノを比較して、合理的と感じる方を選んでいる(消費するか、貯蓄するか)という考え方は、なるほどと目から鱗であった。また、若田部教授の経済学の歴史に関する説明も、難しいところはあったが、勉強になった。ところで、勝間さんは最近はあまり見かけなくなりましたが、どうされているのですかね?

  • 細かいテクニックはさて置き、インフレターゲットは必須であることを確認。

    菅総理は、デフレを終わらせる必要を理解しているようだが、同時に消費税を上げようとしている。
    これは、財務省に洗脳されているからか。

    それと、経済学が歴史を分析することで、いろいろと理論が発展してきているのが、おもしろい。

  • 「経済・金融の時事的話題から経済政策への理解を深めよう」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=076171

  • 浜田教授、若田部教授、勝間さんの特別講義と称した対談集。これまでの日銀の政策が、デフレを生みだし、日本を不景気に追いやったことを、学問的、歴史的に解き明かしている。個人的には、昭和恐慌の井上準之助
    の確信的なデフレ誘導と高橋是清のデフレからの劇的な脱出から暗殺に至る経緯が非常に興味深かった。

    他注目点
    ・あまりすぐに他の人の仕事を見るとアイデアが枯渇してしまう。まずは自分で精一杯考えろ。

  • デフレに対して「何もできない」「何もしない」を貫いた白川時代の日銀。その怠慢に対して、浜田教授は書簡をもって、かつて白川に警告を与えていた。本書はいわばその理由と解説書ともいえる。デフレに対する特効薬はシンプル。通貨流通量を増やし、金融緩和を行う。ストックではなく、フローを重視する。ちなみにそれを愚直に実行しているのが黒田である。

  • タイトルに惹かれて購入。
    するもしばらく寝かしてしまった一冊。

    最近は消費税のこととかでTVに露出してるので、
    おなじみになってきた浜田教授はじめ3人の豪華な共演。

    一つ一つの章から学べる内容は濃くて満足だけど、
    如何せんタイトルから期待しすぎてしまったので、
    もっともっとガツン!という何かが欲しかった><

    ちょいと基礎知識が無いと理解に時間がかかっちゃう部分もあるので、
    経済学の基礎はわかってて、これからもっと深めたいって人にお勧めの一冊。

  • 勝間さんは表紙の角度が一番美しいと思います。 それは置いといて。

    イェール大学名誉教授の浜田先生が今回の増税に対するコメントを時事ドットコムに曲解された、という勝間氏のブログからリファレンス。浜田先生が、かつての教え子にあたる前日銀総裁 白川氏にあてた書簡で幕を開け、高橋是清にはじまる日本の近代経済政策史もサラッと学べる非常にお得な一冊。

    国内の経済学者は、日本銀行に対する批判になった途端口を閉ざし、日銀内での「失敗を許されない」エリートの構造的問題をして、異学の禁と断じ、ハイパーインフレを盾に政策の硬直を唱える保守的で無責任なコメンテーターを、柿の種で国民からオニギリを取り上げるサルかに合戦のサルと喝破する会心の展開。 

    勝間さんは、質問リストがパンパンだったんだろうな。経済学と国民の幸せの為にガンガン訊いてくれます。 個人的には外国人投資家の日本景気に対する見方についての質問にはG8での総理に対する諸国の振る舞いと相まって、大いに萌えるところがありました。

  • 社長より推奨された本。経済学部出身だが、読むのに時間がかかった。何度も読み返しが必要。

  • 標準的な経済学の考え方を解説しながら、「日銀流」なるものの弊害を紹介する本。
    インフレターゲット信奉しかり、常識的な議論で非常に安心。

    「嘘でも100回繰り返せば本当になる」というのは、「本当のことでも100回繰り返さなければ伝わらないことがある」というのと同義かもしれないというのが一番の発見。本編とは外れるけれども。

  • 経済学に対するリテラシーを高めることが、今の政府、日銀がいかに愚策、怠慢かを知ることに繋がる。
    日銀はなぜデフレに対する動きが遅いのか、いやなぜ動かないのか。本書がこの問いに対して答えているようにも感じられた。
    非常に読みやすかった。

全32件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

浜田宏一(はまだ・こういち)
1936年、東京都に生まれる。第2次~第4次安倍内閣(2012~2020年)官房参与。イェール大学名誉教授。東京大学名誉教授。国際金融論に対するゲーム理論の応用で国際的な注目を浴びる。日本のバブル崩壊後の経済停滞については金融政策の失敗がその大きな要因と主張、日本銀行の金融政策を批判する。
1958年、東京大学法学部卒。1957年、司法試験合格。1960年、同大経済学部卒。1965年、イェール大学にて経済学博士号取得。
1969年、東京大学経済学部助教授。1981年、同学経済学部教授。1986年、イェール大学経済学科教授。2001年から2003年まで、内閣府経済社会総合研究所所長を務める。法と経済学会の初代会長。著書に20万部のベストセラー『アメリカは日本経済の復活を知っている』(講談社)、『経済成長と国際資本移動――資本自由化の経済学』(東洋経済新報社)、『国際金融の政治経済学』(創文社)など。世界の有識者による論考・分析を配信する国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」定期寄稿者。


「2021年 『21世紀の経済政策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

浜田宏一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×