- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492502457
作品紹介・あらすじ
革新的なはずの製品やサービスがなぜ成功しないのか?スマートフォン、電子書籍、電気自動車などの最新のトピックを取り上げながら、エコシステム(生態系)全体でビジネスを捉えるための手法を紹介。
感想・レビュー・書評
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チャールズ・ダーウィンいわく、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である。」しかし企業にあてはめるとこれでは不十分。自社だけでなく、エコシステム全体で変化に対応に対応できないとイノベーションは失敗する。iPhoneはなぜ最初から強かったか?それは次世代のiPodという位置づけで誕生したから。Apple社だけでなく、サプライチェーンに属するエコシステム、さらにはユーザーまでも変化に巻き込んだ歴史的好例と言える。
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今日の経営環境においてイノベーションを実現するためには、自社のコアコンピタンスだけでなく、ビジネスモデルを共に構成する各パートナーとのコラボレーションが不可欠となったことをふまえ、気鋭のMBA教授が、イノベーションを持続的成功に導くための新たなフレームワークを提唱した経営戦略書。
著者は、革新的なサービスや製品が成功するには、自社の技術やマーケティングなどの戦略課題に加え、ビジネスが価値を生むための「エコシステム」全体を明確に描き、鳥瞰した上で、パートナーが行うイノベーションへの依存度や、パートナーによる自社のイノベーションの許容度を評価することにより、エコシステム内での役割分担や参入タイミングなどを含めたリスクの回避が可能になると主張する。
iPhone/iPadやデジタルシネマ、吸入インスリン等、"お馴染みの"成功/失敗事例の検証に加え、現在進行形の電気自動車ビジネスを本理論に沿って分析するなど、豊富なケーススタディが本書の説得力を高めており、また社外との関係だけでなく、社内プロジェクトの推進においても有効な示唆が得られる。「相互依存の時代」における戦略実行フレームワークの一つとして、押さえておきたい一冊。 -
■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001125904
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現代のイノベーションは1社によるものではなく、エコシステム全体によるものと説く。エコシステムに潜むコーイノベーションとアダプションチェーンの2つのリスクを認識し、打破するためのツール類を定義しており、わかりやすい。
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あるコンサルの勧めで読んでみた。ビジネスアイデアを深考するにあたり有効と感じました。まずは実行あるのみ。
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面白く読めたが、いわゆる「ワイドなレンズ」を必要とするのが、サプライチェーン全体で見れているか?という視点のみなのがいささか残念。
事例は豊富。ミシュランのランフラットタイヤ、ソニーのmp3、Office2007、などなど。 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784492502457 -
『ワイドレンズ―イノベーションを成功に導くエコシステム戦略』読了。★4つ(5点満点)
http://www.amazon.co.jp/dp/4492502459/
近年自社単体だけではなくパートナーも含めたエコシステムをどう作っていくかというところが重視され始めている。
新規事業・新サービスを「エコシステム」の観点から整理した本。
近年のアップルがんぜ成功の分析は、飽きるほど多くの本や記事でいろんな視点から分析されているが、今まで読んだ中でこの本の説明が一番しっくりきました。
(「クールな製品を作ればいい」って感じの説明にはいつも共感できないでいる。
この本を読むと、SonyがiPhoneと同等なものを先に発売しても勝てないだろうということがわかる)
視点的には非常に参考になるが、惜しむらくは、使う場面が難しい点。
なんといっても、自社で見た場合の道程は全部成功している前提ですからね。。いや、そこまでいくのはかなり大変ですよ。。