IT幸福論

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492502525
#IT

作品紹介・あらすじ

情報通信革命=IT革命の本質とは何か。
進化を続ける技術をどのように捉え、未来を予見すればいいのか。
そして、ITの力を活用して、社会をよりよく変革していくにはどうしたらいいのか。

ビジネスリーダーにITとの関わり方の指針を与えてくれる一冊!

ITは人間社会の将来に幸福をもたらす道具ともなる。

いまは農業革命、産業革命に続く、第三の革命期にある。
過去の価値観やシステムを瞬く間に時代遅れにし、
新しい価値観やシステムに取って代わられる革命を目の前にして、
私たちは生き残るための方策を準備せざるをえなくなった。

IT革命をもたらしている三大要素技術は進化を続けている。
経営者には少なくとも「ITによって何ができるか」を知っておいてほしい。
そうすれば、「自分たちがやりたいこと」を起点に“手段”を選ぶことができる。

第1章「ITの力が社会を変える」では、情報とは何かという根源的な話をふまえながら、なぜ、いまの時代を“革命期”とよぶのがふさわしいか、その理由を歴史的な視点と地球的な視点から確認している。
第2章「革命をもたらす技術は進化を続ける」では、「情報通信技術の三大要素」に言及、われわれの生活の中に確実に浸透している情報通信技術を例にとりながら、革命をもたらす技術の進化の3つの側面について解説している。
第3章「未来を予見する力が競争優位をもたらす」では、IT革命が進んだ先の未来の社会はどうなるのか、その予測を紹介している。
第4章「IT生産技術の革新がもたらす恩恵」では、企業におけるITの進化の意味を考えている。
終章「経営者とITの関わりを考える」では、経営にITの理解が不可欠であることを述べている。

感想・レビュー・書評

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  • ITの歴史教科書的な要素が強いものの、それがもたらす未来や光と影にも言及し、読み物としても非常におもしろい!
    IT関係者はみんな読むべし!

  • 流行り言葉で言えば「シンギュラリティ」到来後の世界を、より現実に即して考察した一冊だ。著者はNTTデータ社長であり、指数関数的進化のあと、IT開発がどうなるか、経営者はITを素養として理解すべきであるとか、SIerのトップにも関わらず専門用語を極力排除し分かりやすく伝えるる。

    第3章はNTTデータの手前味噌っぽいが、以外は今後のITの方向性を理解する上で手軽に読める良書といえよう。

  • ITの基本的な用語の説明から、IT企業の動向、オフショア開発からソースコード自動生成といった話から、経営者はITをどのように捉えるべきかといった話が書かれている。
    以下はメモ。

    情報とは、不確実性を減らすもの。トランプから1枚引いた数字を当てるためのヒント=情報。
    ビットとは、二進数字、binary digitの略。
    意思決定に使われる技術は、優位性を確保するためのもの。
    金融業界は新しい技術を早く取り入れる傾向がある。
    ITは手段である。企業は、なになにしてお客様に満足してもらいたい。そのために、何か利用できないか。あ、こんなことがITでできるようになったんだ。じゃあ、使ってみよう。

  • 図書館

  • NTTデータ代表取締役の書かれたもの
    タイトルどおりかどうかは何とも言えないが、前半部分私も授業で取り上げる、現在に至るまでの情報技術のベースが非常に丁寧に扱われている。後半は私自身がたどってきた道と重なるので非常に懐かしい。
    すぐに金融システムの方向に話が行くところが若干鼻につくが、まあそのくらいは良しとしよう。

  • ITによって産業が変化してきたこれまでを振り返り、「ビックデータ」「ナチュラルインターフェース」など今後発展が期待されるIT分野を紹介したうえで、ITが築く未来予想図を提示する。中でもプログラム開発の自動化は面白いテーマなので、今後もフォローしたい。

  • NTTデータの社長がITの変遷について記した本。
    ・農業、産業からIT革命へ
    ・CPU-ストレージ-ネットワークの進歩
    ・ITビジネスは時代のトレンドと技術から決めるべし
    ・○○ヘルツは処理回数

  • 2014年5月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 開架図書(3階)
    請求記号: 007.3//I94

    【選書理由・おすすめコメント】
    将来、私たちの仕事を考える上で昔から今への変化を知り、これからについて考えられる本だと感じたからです。
    (化学科2年)

  • NTTデータの社長、岩本氏の1冊。
    第一の波は農業革命、第二の波は産業革命、
    第三の波は情報通信革命…。

    今もなお、第三の波は続いていると語られています。
    この業界に身をおいて、10年になりましたが、
    ITの進化はとどまることを知らないと感じます。

    人の作業の効率化だけでなく、企業や社会の改革、
    さらには「創造」の世界へ。

    企業の経営層をターゲットに執筆された感があります。
    大変、わかりやすく、これまでのIT技術の歴史、
    その成長の速度、未来展望を説いたうえで、
    ITとの付き合い方を示しています。

    個人的にも、ITが担う未来の役割には大変興味があり、
    その心をくすぐるような元気の出る1冊でした。

    第1章 ITの力が社会を変える
    第2章 革命をもたらす技術は進化を続ける
    第3章 未来を予見する力が競争優位をもたらす
    第4章 IT生産技術の革新がもたらす恩恵
    終章 経営者とITと関わりを考える

  • ITの歴史と現状についての概論を語った一冊。特に4章、終章はご指摘のとおりであった。

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著者プロフィール

岩本 敏男(いわもと としお)
1953年長野県生まれ。1976年東京大学工学部卒業、同年日本電信電話公社入社。中央官庁や日本銀行などのシステムのプロジェクトを、システムエンジニア、プロジェクトマネジャーとして数多く手がける。
1988年分社に伴いNTTデータ通信へ(のちのNTTデータ)。2004年取締役決済ソリューション事業本部長、2007年取締役常務執行役員 金融ビジネス事業本部長、2009年代表取締役副社長執行役員を経て、2012年代表取締役社長に就任。社長時代は同社のグローバル化を推進し、ビジネス拡大・ブランド力向上に努めた。2018年6月より、現職。
経済団体、業界団体などの要職の他、複数の会社の社外取締役も務め、経営・ITの知見をもとに助言・貢献活動を行っている。
著書に『IT幸福論』(東洋経済新報社)、『自分のために働く』(ダイヤモンド社)がある。

「2023年 『パラダイムシフトを生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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