実践シナリオ・プランニング: 不確実性を利用する戦略 (BEST SOLUTION)
- 東洋経済新報社 (2002年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492531440
感想・レビュー・書評
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企業/事業のシナリオプランニングの手法について非常によくまとまっているかと思います。
事業環境分析(産業バリューチェーン、PEST分析、ポジショニングマップ、5フォース分析)から始まり、シナリオ構築(シナリオドライバー抽出)、自社ビジネスモデル分析(静的モデル、動的モデル、ファイナンシャルモデル)、シナリオ影響分析と戦略策定、シナリオ価値評価(ディシジョンツリー、リアルオプション)、実施プロセス、という流れがよく分かります。もちろん、シナリオプランニングにあたって、このやり方が絶対ということではないとは思いますし、実際にきれいに整理できることも多くないと思いますが。
自分の勤める会社でも中長期経営計画なるものが策定されますが、全体としてどういう手続きが踏まれているんだろう、と少し気になります。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
とんびあぶらげさん同感。最後の仮想ケーススタディが分かりやすかった。同感。最後の仮想ケーススタディが分かりやすかった。2013/03/11
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通常の戦略は、現在から将来に矢印が向いていて、売上高の希望とか予測により自社のなすべき事を決めていく。
一方で、シナリオプランニングは、特定の未来を決めてそれを前提に、今なすべき事を決める。だからかなりピンポイントの未来に向かうことになる。
読んだイメージとしては、ホースの水をザーッて出すのが前者。つまんで出すのが後者。
もちろん後者の方が勢いはあるけど、外れると会社が終わる。なので、3こくらいホース持ってきて、つまんで水出す。その3こが、不確実性から推測されうる的であり、だいたい3つの振れ幅の中に未来が収まるようにする。
で、3つのうち、共通の戦略や、他の戦略を阻害しない企画を実践していく。
大まかにこんな感じと捉えた。
ま、予測するには、自社他社のビジネスモデルを分析したり、環境分析したり、市場の分析したりとやることは多い。が、基本的なビジネスを検討する知力は鍛えられると感じた。 -
変数を洗い出し、その変化をシミュレーションする。これを機会にシナリオプランニングを勉強してみよう。
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課題図書。
この手のは読んだだけじゃ意味が無いのを再認識。これをマニュアルに手を動かさないといけない。後は用語整に使うってことかな。ボキャブラリを増やす、用語定義を明確にすることは重要。