ビジネスモデルの教科書【上級編】

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492533840

作品紹介・あらすじ

ビジネスモデルの定番書籍『ビジネスモデルの教科書』、待望のプロフェッショナル版。合計100パターンを超えるモデルの例と、100社を超える実例から図解。また、前作よりもさらに「ビジネスモデルを構築」するためのヒントを拡充。IoTやビッグデータを有効に使うためのヒントも見えてくる。

感想・レビュー・書評

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  • 「ビジネモデルの教科書」

    1.顧客獲得、維持ができること。
    製品とオペレーションの視点

    2.提供価値→ユーザー側で利益成長を実現してもらうこと。
    製品と導入後のカスタマーサクセスのオペレーション

    3.模倣されづらい競争優位性
    製品よりの視点。

    他社の理論を自社と比較します。
    面倒ですが、、、その結果 おー!!が分かります。

  • 図書館で借りた。ビジネスモデルムズいね

  • 2匹目のどじょうを狙ったようですが、先行書の補強にすぎず、ビジネスカタログとしての用途なら前著で十分です。

    とはいえ、今世間を騒がせているAKB48のビジネスモデルにも言及があったので触れておきます。

    カタログナンバー10、プロフェッショナルサービスファームに分類され、類似企業は吉本興業です。

    このビジネスモデルの特徴は、学習機会を与えるが給与の安い見習いを採用し(2軍)、有能な人材を選別してTV露出を増やして大々的に売り込み(1軍、選抜)、収益の柱とする。

    AKBグループの場合、地方主体の活動で2軍とはいえ、地元企業の協賛も得てある程度の利益を生み出しています。

    しかも、選別は投票権を購入させることでサポーターが勝手に行ってくれるという2度おいしいビジネスとなっています。

    さらに、ある程度の年齢になると、トップといえども無言の圧力なのか引退をする(させられる)ことで、絶えず新陳代謝が行え、給与の高い売れっ子の首を切れるため、人件費は常時安く抑えられます。

    メンバーたちは鵜飼の鵜のごとく働けるだけ働かされて、賞味期限が来るとポイというなんともブラック企業のやり口だと思いますが、この仕組みを構築した秋元康氏はやはり商売人です。

    まあ、女性の権利が主張されて久しいのですが、これだけ未成年も含めて世間知らずの若い子を集めたAKBに労務管理に関して適切なアドバイスをする労働組合らしきものががないという事実はやはり問題ではないでしょうか?

    本の感想から、脱線しましたが、いろいろ気づかせられた本ではありました。

  •  今枝氏の前著「ビジネスモデルの教科書」が参考になったので、上級編も読んでみた。前著はオスターワルダー&ピニュールのビジネスモデルキャンバスに沿って様々なビジネスモデルが整理されていたが、本著は今枝氏オリジナルのビジネスモデルキャンパスを用いて整理されている。著者は前著を「入門編」、本著を「上級編」と位置付けているが、難解ということではない。むしろ体系的な記述を試みている分、分かりやすくなったようにも感じる。
     で、結局、ビジネスモデルとは何なのか?第1部の中で説明されているが、「持続的な競争優位性を実現するための仕組みであって、特定の業界やプレイヤーに限定されずに再現することができ、コントロール可能な構造とダイナミズムをもつもの」といったところだろうか。中には「これがビジネスモデル?」というものもいくつかあったが、確かによくよく考えてみると上記の定義に当てはまる。無意識に実施していることの意味を改めて再認識できるところが、今枝氏のフレームワークの秀逸さと言えよう。

  • さまざまなビジネスモデルを独自の視点で整理して解説している。従来一般的には「ビジネスモデル」とは認識されない、企業間や業界内での活動も、取り上げている。事業のビジネスモデル設計を行う際に参考にできる。

  • ビジネスモデル検討にあたり、実践的な視座を提供してくれる。手元に置いて繰り返し読みたい一冊。

  • 著者は今枝昌弘氏。PwCやIBM、RHJHとかを経て独立。「ビジネスモデルの教科書(基礎編)」がとてもよかったので上級編も購入。

    感想。知らないことがたくさん記載されている。が、哲学的なというか、余分な言葉を削って何か普遍的な心理の様なというか、概念的というか、表現が何かの高み過ぎて僕程度には上手く吸収できなかった。
    きっとすごいことが書いてあるのだろうけど。

    備忘録。
    ・アズ・ア・サービス:サービスとして。リコー、富士ゼロックスとかのコピー機を販売するのではなく、機能をサービスとして提供するモデル。顧客がすべてをサービス提供者に任せる為、要員やノウハウのを自ら用意するのが難しくなり、自ら購入する形に戻れない、というのもポイント。
    ・ハイエンドからの参入:ハイエンド商品は規模の経済が効かない為に既存の競合が参入障壁をうまく築けない。ハイエンドなので、市場がニッチで、大量生産に向かないから、規模の経済が効かない。
    ・ローエンドからの参入:QBハウスやLCCとか。顧客に提供する機能を減らし、コストを下げたり。
    ・顧客の定義の妙は面白い。食べログは検索者向けの広告収入。ぐるなびはお店側への広告収入。
    ・顧客獲得の仕組みが軽視されていないか、という問題提起。会計上認識できないことも要因の一つ。でも顧客獲得のビジネスモデルはある、例;フリー。
    ・新規顧客獲得コストは、既存顧客獲得コストの5倍。それくらい既存顧客の維持は有効。
    ・資源の動的アロケーション:銀行ATMの相互利用や、海運会社が相互に船を融通しあうこととか。少ない設備投資でサービスの価値を高める。
    ・アグリゲーター:インテグレターとは異なり、提供価値やリソースを集約・編集・比較・検索などを可能にすることで価値を提供する。価格ドットコムとか。アグリゲーター自身がアグリゲートされるのはリスク。
    ・定額制:食べ放題もこれ。粗利率が高いビジネス向き。

  • 対象市場定義
    アズ ア サービス
    ハイエンド、ローエンドからの参入
    顧客、案件の獲得
    事業間顧客流入
    外部リストの利用
    マルチレベルマーケティング
    顧客の維持
    顧客のコミュニティ化
    金融による顧客囲い込み
    サプライチェーン
    製造小売
    資源の動的アロケーション
    資源の獲得
    プロフェッショナルサービスファーム
    コーポレートベンチャーキャピタル
    好循環
    アグリゲーター
    専門家
    レイヤーマスター
    ライフサイクル
    自社製品からの情報フィードバック
    マルチウィンドウ
    財務モデル
    定額制
    アライアンス
    フランチャイズ
    エコシステム
    コーポレート
    生産と販売を切り離した買収統合

  • ★2016年度学生選書ツアー選書図書★
    【所在・貸出状況を見る】
    http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11600858

  • 上級編の前のものを改めて本棚から出してきて、連続で読んだ。
    ケーススタディ風で読み進めやすかった。

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著者プロフィール

エミネンスLLC 代表パートナー、ビジネス・ブレークスルー大学大学院教授
愛知県生まれ。PwCコンサルティング、IBM、RHJI(旧リップルウッド・ホールディングス)などを経て現職。 現在は、コンサルティングと研修の事業を経営するとともに、ビジネス・ブレークスルー大学大学院で「現代版企業参謀」の講座を担当。ビジネスモデル論、サービス経営、IoTビジネスなどを専門とする。 著書に『ビジネスモデルの教科書』『ビジネスモデルの教科書【上級編】』『サービスの経営学』、共著に『実践 シナリオ・プランニング』(いずれも東洋経済新報社)などがある。

「2018年 『実務で使える 戦略の教科書 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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