LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

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  • 東洋経済新報社 (2016年10月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492533871

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)の感想・レビュー・書評

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  • 私たちの世代は、平均寿命が100歳くらいになるため、長寿化することで、労働期間がのび、勉強し続けないといけなくなり、より未来に対して楽観せず向き合いながら生きていく必要性を訴えた本。

    うっすらと言われてきたことだが、ここまでハッキリとメリットデメリットを訴えている本は初めてだった。
    改めて、自分の未来に責任を持っていく必要性を感じた。

    ただ、結婚についても

    「今までのように、生産性向上のための、役割分担と所得格差があるパートナーとの結婚ではなく、信頼を築ける、近しいレベルの相手との結婚が中心になる」

    だったり、人間関係も、

    「有形資産を増やすために、無形資産(人間関係や家族など)が今までより大切になる」

    となり、働き方も、

    「画一的なキャリアが大事な時代から、キャリアを中断して学ぶエクスプローラー時代を踏まえたり、独自の専門性を高めることで事業を仕掛けるインディペンデントプロデューサーが増えたり、様々な顔をもつポートフォリオワーカーが増える」

    などと書かれている。
    これはつまり、

    より自由に自分らしく生きる為の勉強と選択をして、人間関係を大事にしていくことが重要な時代になる

    という意味なのかなと。
    これは時代が一回りして、本当に人間にとって大切なことを学びなおすような、そんな時代へ入っていくようにも思えた。

  • ワークシフトの続編とも呼べる本書。あなたが100年生きる事を望むかどうかは置いといても、本書から示唆を得ることは非常に有益だと思う。何故ならどんな未来が待ち受けているのか大雑把にでも認識できるからだ。
    もし、あなたが平成生まれならば真っ先に読んでおくべき本だと思う。
    モデルケースを自分に重ね合わせて読み進めるとよいだろう。私は30代で、いままさに自身のクワドラントを変革させている真っ最中に、本書を手にできた事はとても良かったと思っている。もはや過去のロールモデルは通用しない時代がきている。

    日本は平均寿命において、世界でもトップにいる。100歳を超えて生きる人間(センテナリアン)は、すでに61,000人以上。2007年生まれの半数の人間が107歳以上まで生きると予想されている。確かに医療業界にいる私には、それがよくわかる。要は、50%の確率でセンテナリアンに到達するといって過言ではない時代に既に突入している。
    ヒトは渦中にいるうちは、何が起こっているか本当に分かりにくいものだ。しかし、本書を手に取りこう考えてみてほしい。
    100年ライフが現実化した今、あなたはどうライフプランニングをするか?
    ライフステージが長くなると、コストも拡大してゆく。65歳で引退してもまだ35年以上もある。現時点でも年金支給額は減り、支給時期も延長している。いかに経済環境を乗り越えてゆき、豊かに過ごすか。


    私は
    「時間」にフォーカスし、
    「時間」を味方につけるべきだと思う。

    1.年齢を言い訳するのはやめるべき。
    2.生涯学習をすると決めてしまう。
    3.マルチステージ化する人生へ自己投資を行なっておく。

    時間を知恵に変え、知恵をお金に変える。そして、お金を時間に変える。このサイクルをより意識したライフプランニングが必要だと思う。

  • 今の子供たちが大人になったときの平均寿命はどれくらいになるのか?

    これには平均寿命の2つの考え方が大きく影響するらしい。

    将来の平均寿命は今と変わらない、という見方をするのが「ピリオド平均寿命」。国などで制度設計に採用されている考え方とのこと。

    もう一方が「コーホート平均寿命」。社会の健康への啓蒙活動や医療の進歩を計算に入れる考え方らしい。
    コーホート平均寿命によると、前述の答えは100歳以上!

    こうなると、現在の世の中で言葉にもしていない、大前提の条件であった、「子供」「勤労年齢」「お年寄り」の3ステージが覆される。
    20代までに知識を蓄えて、60代までに財を成し、10年から20年余生を楽しむ・・・これが幻となる。

    そんな混沌とした大海原を想像する。
    もしかして、これからの世の中は今までの延長にはならないぞ!
    そう思ったら、まず最初に自分が何者なのか、価値感を問う時間を取ることが最重要になりそうだ。

    10代20代に努力して蓄えた知識だけを当てにせず、仕事から学び、年下からも学び、いつでも知識を蓄えスキルをアップする柔軟な体制づくりを考える。個人から。

    十五少年漂流記、蝿の王・・・、近い世代が同じ空気を吸って生活するイメージが大きく崩れ、世代を超えて10代と50代が肩を並べて知識を学ぶ世の中が、もう目の前に来ているかもしれない!?

  • この本を読んで、自分の人生を考え直すキッカケになった。

    100年生きるようになって、仕事や夫婦関係、友人関係、お金の使い方が変わると分かった。

    特に仕事については、将来いつ自分のスキルが陳腐化し職業自体が無くなるかもしれないので、スキルの分散投資をしようと思った。
    いくつかの武器になるスキルを持ち、長期的な視野を持って転職も恐れないこと。これが大事だと思う。
    そのためにも夫婦で共働きをして、お互いの移行を支えらるようにしたい。

  • 平均寿命100年時代の人生設計についての本。読むと人生の捉え方が少し変わる気がします。

    長寿になるということは、働く期間が今までと同じであれば、貯蓄割合をかなり増やさなければ、老後を生きることができない。
    教育、仕事、引退、の3ステージではなく、4ステージ、5ステージを考える必要がある。マルチステージを生きるには、計画と準備が必要であり、スキルの向上が必要。余暇を、レクリエーションではなく、リ・クリエーションに使っているかがマルチステージを生きるために必要な行動である。

  • これからの時代を考えるにあたって大変参考になる一冊。今年一番かも。
    寿命がのび100年時代になるとライフステージの考え方がこれまでと異なってくるということを提言してくれている本。
    3ステージではなく5ステージなど様々な働き方ができるようになり、無形固定資産の形成ということがこれまで以上に重要になるというもの。

    <メモ>
    ・寿命が短く労働市場の変化が小さかった時代は20代で知識とスキルを身につけ、その後は知識とスキルへの本格的な再投資をしなくてもキャリアを生き抜けたかもしれない。労働市場が変化する中70代80代まで働くようになれば、手持ちの知識に磨きをかけるだけでは最後まで生産性を保てない。時間をとって学び直しとスキルの再取得に投資する必要がある。
    ・良い人生を送るためにはお金の問題のみならず、家族友人関係精神の健康幸福なども極めて重要な要素となる。スキル、健康、人間関係といった資源が枯渇すれば長いキャリアで金銭面の成功を得ることは不可能。
    ・3ステージの人生に代わって登場するのがマルチステージの人生。寿命が伸びることで二者択一をしいられなくなる。
    ・マルチステージ化する長い人生の恩恵を最大化するためには上手に移行を重ねることが避けて通れない。柔軟性を持ち、新しい知識を獲得し、新しい思考様式を模索し、新しい視点で世界を見て、力の所在の変化に対応し、時には古い友人を手放して新しい人的ネットワークを気づく必要がある。
    ・新しい役割に合わせて自分のアイデンティティを変えるための投資、新しいライフスタイルを築くための投資、新しいスキルを身につけるための投資が必要。人生が長くなれば余暇は新しいステージに向けて自分を再創造するための投資の時間にもなる。消費とレクリエーションから投資とリクリエーションへ。
    ・マルチステージではどのステージをどの順番で経験するかという選択肢が大きく広がる。3ステージの人生の論理では決まらず、一人一人の嗜好と状況によって決まる。
    ・人生の選択に関してもオプションには価値がある。人生が長くなれば変化を経験する機会が増えるので、選択肢を持っておくことが一層重要になる。選択肢を持っておくことは若者時代だけではなく人生のあらゆる時期に重要。選択肢に投資し、選択肢を残すことは人生計画の欠かせない一部になる。
    ・人生が長くなるほどアイデンティティは人生の出発点で与えられたものではなく主体的に気付きうるものになっていく。長い人生を生きる人は人生で移行を繰り返すことになる。過去の世代には必要なかったが、自分がどのような人間か、自分の人生をどのように組み立てたいか、自分のアイデンティティと価値観を人生にどのように反映させるかを一人一人考えなくてはならない。
    ・インターネットの発展とともに遠さの弊害は問題で亡くなったが、近さの価値はむしろ高まっている。先進国でも都市への人口流入が起きている。これは質の高いアイデアと高度なスキルの持ち主のそばに身を置くことの重要性が高まっていることの表れ。アメリカでは工業都市が衰退する一方、スマートシティは経済的に繁栄し人口も増えている。高スキルの人が集まる町でこそイノベーションが急速に進むことを知っていて、聡明な人のそばで暮らし、互いに刺激し、支援し合いたいと考える。

    ・無形資産の3分類
    1生産性資産。仕事で生産性を高め、所得を増やすのに役立つ要素。
    2活力資産。肉体的精神的健康と幸福。健康、友人関係、パートナーとやその他の家族との良好な関係。
    3変身資産。大きな変化を経験し、多くの変身を遂げるために必要な資産。自分についてよく知っていること、多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること、新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていること。

    ・加齢により脳機能が低下するペースは遺伝的要因が3分の1、残りは生活習慣。日々の行動、コミュニティとの関わり方、人間関係の強さ、肉体的健康、食事。まず、体を動かすことが重要。他、低脂肪食、野菜と果物と油分の多い魚、オメガ3脂肪酸とビタミンB12、知能トレーニングと頭脳エクササイズの有効性が指摘されている。
    対局はストレス。
    ・人生の移行に成功する条件
    1自分についてある程度理解していること。今の自分を知り、将来の自分の可能性を知ること。自分の過去現在未来について自問し続けること。
    2新しい人的ネットワーク。活力と多様性に富むネットワークがあるほど、円滑な移行を遂げやすい。自分の変身について多様なロールモデルやイメージやシンボルを得られるため。
    3受け身の体験ではないこと。考えることではなく、行動することによって変化に到達する。
    ・自分のことを良く理解し、学ぶためには他社の意見に内省することが有効。情報を加えるのみではなく、自己認識と世界の見方を変更すること。行動の仕方やものの感じ方だけでなく、ものの知り方を変えるとき、人は大きく変わる。
    自分についての知識は人が変化を経験しながらもアイデンティティと自分らしさを保てるようにする役割を持つ。自分についてよく理解している人は、人生に意味と一貫性を持たせる道を選びやすい。過度に落ち着きのない人生を送らずに済む。何かが変わる時は何が変わらないのかが重要な意味を持つ。人生の物語が一貫性を保つためには継続性と因果関係の両方の要素が必要。
    ・人生が長くなると活力資産を保つことが難しくなる。自分を再創造するための期間を設けることが重要になる。
    ・多くのステージといくつもの移行を経験するようになれば、柔軟性が不可欠な資質になる。若々しさの価値が高まる。エイジとステージが一致しないようにもなって行く。
    ・新たに出現する人生のステージは未知の活動に乗り出し、経験から学習する機会を生み出す。人間は基本的に行動を通じて学習する生き物であり、新しいステージは実際に行動し、その行動について自己分析する絶好の機会となる。
    ・経験について自問しなければ、世界に対する見方をかえ、接した人たちの人生のストーリーを自分のものにできない。問いを発し、注意深く観察し、熱心に耳を傾けることが必要。重要なのは本やウェブサイトを読むだけでなく、実際に人々と顔を合わせ、理屈抜きの感情レベルの経験をすること。
    ・人生の長期戦略の核としてポートフォリオ型の生き方を挙げる人が多い。所得の獲得、地域コミュニティとの関わり、親戚の力となる、趣味を極めるなど、様々な活動のバランスを主体的にとりながら生きようと考える。
    スキルと人的ネットワークの土台が確立できている人にとって高い価値を生み出せるポートフォリオワーカーのステージは有効な選択肢になる。以下の三つの側面のバランスが取れたポートフォリオを築くようになる。
    1支出をまかない貯蓄を増やすこと
    2過去の経歴とつながりがあり、評判とスキルと知的刺激を維持できるパートタイムの役割を担うこと
    3新しいことを学び、やりがいを感じられるような役割を新たに担うこと
    ・柔軟性に関する議論。仕事を選ぶとき5つの重要な選択がある
    1時間のプレッシャーが厳しい仕事に就くか
    2勤務時間をあまり自由に決められない仕事に就くか
    3スケジュール変更に柔軟に対応しなくてはならない仕事に就くか
    4チームのメンバーと常に一緒にいなくてはならない仕事に就くか
    5自分にしか担当できず、他の人に代わってもらえない仕事に就くか
    これらがイエスであれば高給。現状は女性より男性が就くことが多い。柔軟性が乏しいことが特徴となる。
    弁護士などは5つ全て満たしている。現状で柔軟な働き方をしているのは、女性。幼い子供の世話、恒例の親や親族の介護など。
    ・計画と準備は重要。ありうる自己像の選択肢が大きく広がる時代には、実験を通じて何が自分にとってうまくいくのか、自分が何を楽しく感じ、何に価値を見出すのか、何が自分という人間と共鳴するのかを知る必要がある。自分はどういう人間かという問いに対する答えは人生の間に変わっていく。
    ・物事に習熟する上での鍵は自己効力感と自己主体感。自己効力感を高めるには世界で何が起きていて変化に対処するために何ができるかについて、誰もが理解を深める必要がある。

  • 老後の資金を現役中に貯めるのは無理だろうなぁと感じていて、死ぬまで収入がある仕事を得るために何が出来るかなと漠然と考えていたけど、見えない資産(スキル、知識、仲間、評判、健康、家族、オープンな姿勢、など)も重要なんだと教えてもらった。
    つまりのところ、仕事も遊びも、全てが自分の身になるように、頭を使って最大限に楽しむことが、見えない資産を無理なく蓄えていくことになるのだろうなと思う。

  • 話題になってたなと思って読んでみた.
    医療技術も進歩し,人は100年生きる時代になる.そんな時代に今までと同じ生き方で良いのか.私達はどんな生き方をすれば良いのか.

    興味深かったのは「ポートフォリオ・ワーカー」という概念.マルチワークは当たり前で,金融商品のポートフォリオのように,いくつか性質の異なる仕事を持つことが必要となる.提示されていたのは以下の3つ.

    ・支出を賄い,貯蓄を増やす仕事
    ・評判とスキル,知的刺激を維持できる仕事
    ・新しいことを学び,やりがいを感じられる仕事

    今までは1つの仕事が当たり前だったけど,こんな3つの仕事を持つのが当たり前になるなんて,ワクワクする!

  • 2017年10月8日に紹介されました!

  • 過去の読書会の課題本。平均年齢が100歳になる時代という前提が、どうしてもぶっ飛んでいる印象しかなく、そこがひっかかるので、なかなか議論も頭に入ってこない。結婚・出産の価値を貶めているように見える議論展開にも違和感。テストケースとしてあげている「37歳で出産」というのもあまり現実的ではない。終始「言いたいことは解るが」とモヤモヤしたものが残った。

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LIFE SHIFT(ライフ・シフト)に関連する談話室の質問

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)の作品紹介

誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか。
働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる。
目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。

世界で活躍するビジネス思想家が示す、新しい人生のビジョン。

みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という
3つのステージを生きた時代は終わった。

では、どのように生き方、働き方を変えていくべきか。
その一つの答えが本書にある。

100歳時代の戦略的人生設計書。

《本書の主な内容》

●人生はより長く、健康になる。
●エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカーという新しいステージが出現する。
●40年の労働で老後の20年をカバーできても、35年をカバーするのはしんどい。
●テレビの前やゴルフコースで過ごすには、35年はあまりに長い。老後=人生のおまけという考えを捨てよう。
●企業年金、国の年金だけをあてにして生きることは難しくなる。
●お金(有形資産)も大事だが、見えない資産(無形資産)も大事。
●スキル、知識、仲間、評判、健康、生活、友人関係、アイデンティティ、人的ネットワーク、オープンな姿勢が大事。
●大学卒業後、すぐに就職を考えるのは危険。自分を見きわめ、選択肢を広げることを考えるべき。
●結婚相手を選ぶ際は慎重に。
●労働市場に存在する職種は、これから数十年で大きく入れ替わる。
●100歳になった自分がいまの自分をどう見るかを考える。
●個人と企業の間で、産業革命に匹敵するほどの激しい争いが起きる。
●共働きの本当のリスクは、消費水準を下げられないこと。
●金融商品を買うときは、パンフレットの細部に気をつけ、手数料をチェックする。
●レクリエーション(余暇)ではなく、リ・クリエーション(自己の再創造)に時間を使おう。
●男女の役割分担が変わる。質の高いパートナー関係が必要になる。
●数十年単位での役割の調整が必要。高度な信頼関係と徹底した計画が不可欠。
●他の世代と一緒に生き、交流する機会がどんどん増えていく。
●各人のアイデンティティが変わっていく。
●教育機関=学びの提供、企業=多様な人生への対応、政府=格差への対応、という課題がこれから生じてくる。

《世界を代表する知識人が称賛!》
明快でタイムリー、オリジナルで書きぶりも素晴らしく、そしてとても恐ろしい。
ニーアル・ファーガソン(『劣化国家』著者)

より健康で長寿になる私たちの人生に関する迫真のケーススタディ。
私たちの知っている世界とはまったく別の未来がくるだろう。
ダロン・アセモグル(『国家はなぜ衰退するのか』著者)

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