マーケティングマインドのみがき方

著者 :
  • 東洋経済新報社
3.54
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本棚登録 : 336
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492556610

感想・レビュー・書評

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  • ブーズ・アレン岸田さんのマーケティング本。
    いわゆる古典的な「分析→STP→4P」という流れではなく、
    古典的な手法はおさえた上で
    著者独自のマーケティングの考え方を展開している。

    ですので、やや中級的な位置づけでしょうか。
    とても分かりやすい文章なので、
    一見わかった気になってしまうのですが、
    著者の考え・主張が「分析→STP→4P」の
    どこに位置しているのかを考えながら読むのが
    より理解が深まる本だと思います。

    元パルコの人だけあって、
    実例もファッションに関わることが多くて、
    読む人を飽きさせない本でした。

  • 目的
    マーケティング思考を強化する為に、何を具体的に習慣化するかを学ぶ。

    ・本、雑誌、映画は、新聞は系統的かつ大量に読む

    映画
    ・バイクに関する映画
    大脱走、愛と青春の旅立ち、世界最速のインディアン
    MAD MAX、さらば青春の光、ハーレーダビッドソン&マルボロマン、MI2、
    ・ある街に関する映画
    ・ワイン(モンドヴィーノ、サイドウェイ)

  • マーケティングの考え方について記された良著。

    メモ
    ・常に成功社であろうと思ったら、断面で切ったマーケティングを考えること。時間の概念を超えたマーケティングマネジメントの両方が必要
    ・変化の波には3つある。不可逆な大きな波、揺り戻しのある揺らぎ、理論的背景を伴わないノイズ。
    これを見分けて対応を考える。
    年の成り立ちや人口統計がこれを見分けるヒントに。
    ・定点観測も上記を見極めるヒントに
    ・オーダーをゲットするのでなく、マーケティングによりオーダーを作り出すこと
    ・顧客に買う理由を提供することがマーケティングマインド

  • Vol.71
    変化ではなく変化率。週末ではなく平日の映画館!
    http://www.shirayu.com/letter/2010/000137.html

  • マーケティングとは何か・・・その問に対する答えを簡潔にまとめた入門書である。実例を以って、マーケティングにおける主要な考え方を解説、網羅している。フレームワークは出てこないことによって、分かりやすさを追求している。

    事例としては、著者が最初に就職したパルコのポジショニングとターゲット消費者についての解説が面白い。

  • 堅苦しい専門書ではなく、丁寧でありながらユーモアたっぷりの著者の文書が素晴らしく、エッセイ風にマインドを説いていくあたりがとても読みやすいです。
    (各章の合間には著者オススメ映画などのコラムもあります)

    内容は、多用な職歴を持つ著者(現在はBooz&co.のヴァイスプレジデント)の体験談を中心に豊富な具体的事例を紹介しながら、これまでのマーケティング(マス広告など)から現在のマーケティング(パーチェスファネルやブランドなど)をおさらいし、結局は「お客様のことをどれだけ知ることができるか」「お客様を満足させるにはどうしたらよいか」というお客様の立場に立ったマインドが重要であるということが述べられています。。
    「お客様を満足させる」という目的は時代が変わっても変わることはありませんが、この目的を達成するためのアプローチは時代や価値観に合わせて変えていかなければならないとのこと。
    また、モノが無い時代は顕在化した不満を解消することは容易でしたが、モノがあふれた現在(先進国)では、顕在化した不満は少なく、どの商品も横並びになりがちでモノの売り方が非常に難しいのです。
    そこで(特に)日本の企業は一粒残さず顧客の声を商品に取り入れまくって機能や技術をとにかく進化させて差別化を図ってきましたが、グローバルで見れば、特に成長著しい新興国においてはそれが自社の競争力を落としていくことになっているのだとか。

    こういった事実を踏まえ、著者は今後の日本企業の存続を危惧されてもいますが、「本当のグローバル化」をマーケターが受け入れ、変えていくことが必要だと述べられてます。また、「顧客の声を聞く」といってもすべてを聞いていては上述のようないらないものが多すぎる商品になってしまいます。この顧客の声の「聞き方」に関する考え方はなかなか目から鱗でした。

  • 読了

  • マーケティング入門という感じ

  • 3

  • マーケティングを成功させるには、理論の前に、顧客を喜ばせようとする心、つまり「マーケティングマインド」がなくてはならない。このように指摘する著者が、BMW、ユニクロなど様々な事例を引きつつ、マーケティングマインドを磨くための方法をわかりやすく説く。

    はじめに
    第1章 マーケティングへようこそ
    Column 1 映画を見てマーケティングセンスをみがこう
    第2章 市場と顧客の変化の波を読む
    Column 2 ニューヨークが舞台の映画は必ず見る
    第3章 ユニクロのターゲットは狭くて広い
    Column 3 ジャック・ニコルソンが出ている映画は見る
    第4章 不易流行 ブランディングとブランドマネジメント
    Column 4 映画でヨーロッパの都市の歴史と知る
    第5章 顧客の声を聞くトヨタ、聞かないBMW
    Column 5 衣裳を担当したデザイナーで映画を見る
    Column 6 「プロダクト・プレイスメント」に着目する
    第6章 テレビCMでは顧客を動かせない
    Column 7 グローバリゼーションとマーケティング
    第7章 マーケティングROIとCMO
    Column 8 似たようなテーマの映画を続けて見る
    第8章 消費者はお金を払う理由がほしい
    Column 9 本、雑誌、新聞は大量に読む
    第10章 優れたマーケティングはセールスを不要とするか

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著者プロフィール

岸田 雅裕(キシダ マサヒロ)
ラッセル・レイノルズ 日本代表
1961年愛媛県松山市生まれ。東京大学経済学部経済学科卒業。ニューヨーク大学スターンスクールMBA。パルコ、日本総合研究所、ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン、ローランド・ベルガー、ブーズ・アンド・カンパニー、カーニーを経て2021年より現職。2014年カーニー日本代表に就任してからは、企業戦略、事業戦略、リーダーシップ開発、M&Aなどの支援を多数行うと同時に、カーニーの日本オフィスを利益と成長の両面でグローバルにも有数のオフィスに導いた。2021年からは、ラッセル・レイノルズ日本代表として「日本の経営者の質を高める仕事」に取り組んでいる。著書に『マーケティングマインドのみがき方』『コンサルティングの極意 論理や分析を超える「10の力」』(いずれも東洋経済新報社)などがある。

「2021年 『INTEGRITY インテグリティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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