- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492557419
作品紹介・あらすじ
思考の限界を超えよう!
巨人ピーター・ドラッカーが最後に挑もうとした「無知の活用法」
ピーター・ドラッカーは亡くなる約2年前のインタビューで、「書き残したテーマがあるとしたら?」という質問に対して
「無知(イグノランス)のマネジメントだ。もし書いていたら、私の最高傑作になっただろう」と語っている。
ソクラテスは「自分がいかに知らないかを知る」=「無知の知」を唱えた。
本書は、ソクラテスとドラッカーが唱えた「無知」に着目して、
「無知」に気づき、「無知」を活用する「問題発見」のための思考法を体系化している。
「知識量で勝負すること」や「与えられた問題を解くこと」は、もはや人間が取り組む問題ではなくなってきている。
人間が集中すべき課題は、新しい問題を発見し、定義する(広義)の問題解決の「上流部分」にシフトしている。
「下流」の問題解決と「上流」の問題発見では、必要な着眼点も価値観もスキルも異なる。
本書では、「アリとキリギリス」のアナロジーによって、問題解決型と問題発見型の2つの思考回路を対比し、
その対立構造を明らかにしている。
アリとキリギリスが共存共栄できる道はないのか。
キリギリスのように「跳んで考える」ためにはどうしたらいいのか。
「問題発見のための思考回路」を理解し、「無知・未知」を意識することで、「常識や壁」を打ち破る発想が生まれる。
すなわち、キリギリスのように新しいフロンティアに向かって、高く跳び立つこともできるようになる。
【主要目次】
PART1 「知」と「無知・未知」~その構造を明らかにする
「知らないことすら知らない」=「未知の未知」という死角
「知」は事実と解釈の組み合わせ
「無知・未知」を考えるためのフレームワーク
既知と未知との不可逆的サイクル
ソクラテスとドラッカーが唱えた「無知」の二つの視点
PART2 「問題解決」のジレンマ~「問題解決」できる人は「問題発見」ができない
「知(識)の」ジレンマ
「閉じた系」のジレンマ
「問題解決」のジレンマ
PART3 「アリの思考」vs.「キリギリスの思考」~問題解決から問題発見へ
「アリの思考」と「キリギリスの思考」の違い
「ストック」から「フロー」へ
「閉じた系」から「開いた系」へ
「固定次元」から「可変次元」へ
「特異点」からの問題発見法
アリとキリギリスは共存共栄できないのか
PART4 問題発見のための「メタ思考法」~次元を上げて問題を発見する
上位概念と下位概念
「抽象化・アナロジー」で次元を上げる
思考の「軸」で次元を上げる
「Why(上位目的)」で次元を上げる
「メタ思考法」を活用するために
感想・レビュー・書評
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アリとキリギリスに例えて話を進めてたので分かり易かった
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リアル本棚に入れてもいいかも
他の細谷功著書も読んでから決める -
めちゃくちゃ話がむずいけど、ここまで論理的で言語化能力が高い人の本はおもしろい。
具体と抽象を意識すること大事
抽象化によってエッセンスだけを取り出しほかに活かす。
問題解決は枠の中の最適化
問題発見は白紙に枠をつくる -
「紙一枚」を深く理解するには、とてもいい本。
再度、読書したいと思う。 -
【目次】
1.「知」と「無知・未知」
― その構造を明らかにする
2.「問題解決」のジレンマ
― 「問題解決」できる人は「問題発見」ができない
3.「アリの思考」vs.「キリギリスの思考」
― 問題解決から問題発見へ
4.問題発見のための「メタ思考法」
― 次元を上げて問題を発見する -
vol.302 思考の限界を超えられるか!?無知の活用方法を知ってビジネスに活かす。http://www.shirayu.com/news/2015/
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ロジカルな説明でわかりやすく、筋も通っていた。
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問題解決には
・解決すべき問題を定義・発見する上流と
・発見した問題を解決する下流に分けられる。
問題発見と問題解決では求められる能力が異なっており、またその能力も相反するものなので、
組織内での役割が問題解決から問題発見へとシフトしていった時に、上手くパフォーマンスを発揮できないことを問題解決のジレンマと言っている。
そしてその具体的な処方箋は・・・
「一段階思考のレベルを上げる」みたいな記述ばかりだったからそこで本を投げました。