中小企業金融入門

制作 : 藪下 史郎  武士俣 友生 
  • 東洋経済新報社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492653715

作品紹介・あらすじ

中小企業金融が政策問題として重要なのはなぜだろうか。中小企業は資金調達面で大企業と異なった問題に直面しているのだろうか。中小企業金融ではどのような金融システムが適切なのだろうか。本書は経済学の観点から、中小企業金融をどのようにとらえるべきかを明らかにした入門書です。第1部では、中小企業の役割と中小企業金融の特徴について触れたうえで、なぜ中小企業の資金調達が難しいのかを、情報の経済学の視点もとり入れて明らかにしています。第2部では、日本における中小企業の資金調達手段の利用状況を考察し、日本の中小企業金融の現状と課題を明らかにします。第3部では、日本とは異なった手法で成果をあげている欧米の中小企業金融システムについて、日本とどのように異なるかを比較し、終章でこれからの中小企業金融のあり方と公的金融の役割について考察しています。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の中小企業金融の現状そして課題がわかりやすく記されている一冊。又、アメリカの中小企業金融との違いも明確に記されていて非常に勉強になった。中でも日本の中小企業経営者が直接金融は必要かという質問に対して多くが銀行借入で足りているためいらないというアンケート結果は興味深かった。アメリカのように、研究開発に多額のお金を投資する文化がまだ日本の中小企業文化には無いのかなと感じた。

  • インターネットで情報が見つけにくい中小企業の資金調達方法について調査されているところが◎

  • DBS中小企業金融の参考書。ABL等、中小企業における新しい資金調達手法を学べる。

  • タイトルを見た限りでは、固そうで読みにくそうーって思ったけど、案外そうでもない。すぐ読める。


    タイトル通り、中小企業金融=(中小企業の金の融通)について書いてる本
    大企業に比べて資金調達を行うのが難しい中小企業を、金融機関はどうやってサポートしていけばいいのかー、
    的なことを書いている気がする


    中小企業の存在意義と、それを支える中小企業金融の存在意義を長々と書いた後、
    銀行・信組・信金・ノンバンク・公的金融機関の中小企業に対するビジネスモデルを紹介しながら、
    中小企業が資金調達を行う難しさを書いてる感じ



    文章中で、中小企業に融資することが民間の金融機関にとって
    コストがかかって効率が悪いってことが繰り返し述べられてたり、
    公的金融機関の章に一番ページ数割かれてたり・・・
    なんとなーくこの本が課題図書に選ばれた理由がわかる気がする 笑



    文章はこの種のテキスト的な本にしてはかなり読みやすいと思うし、いい本だとは思うんだけど、
    著者が行政出身の人がほとんどで、行政の人が書いた文章って感じかなー
    現場の情報がまったく入ってないし、机上の空論チックなとこもある
    実際、これ読む前に読んだ本と食い違うとこもあったし・・・大人の世界って難しい


    これまだ入門書やし、これからもっと勉強しなきゃね

  • 中小企業金融における基本的な論点を網羅している。興味深かったのは日米の金融の違い。商慣習、法律、制度等、日本が非効率、不自然になっている点についてどう制度設計していきうるのかを考える基点になる。

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