- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492654101
感想・レビュー・書評
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さすが野村総研。野村證券のグループだけあって非常に立体的かつ多面的なデータと考察。富裕層戦略を考えるにあたっては必読の書。他の野村総研の富裕層スタディも読みたい。
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そんなに、かな。 いろいろデータを用いて説明はしてくれていて、それなりに普段触れない世界の話だったので新しいことはあったけど、「本当?怪しい…」とつっこみを入れたくなるような所が少し多く、説得力のある本というよりは、筆者が普段思うことを、なんとなく裏付けた風に書いたんだろうなぁ、という感じでした。 結論は、日本でももっとプライベートバンキングの制度を推進するべきだ、と。その際には、マス層、富裕層、超富裕層によって対策を変えるべきであるし、三大都市圏、地方との間でも区別を考えるべきである。また、場所の差異はあるが、現在の富裕・超富裕層の子供世代には注意する必要がある。(その合理的で能動的な性格、居住地など)。プライベートバンキングは人が何より大切だし、そうすぐ結果が出ることでもないので、評価制度はあまり短期間で行うことなく人材を育てるイメージも持ったほうが良い、などといったところか。 これを読んでいたら、プライベートバンキングのような顧客志向が発達して極められたとき、値段は高くなって採算は合うのだろうが、内実は物々交換の時代のような、ここのやり取りの世界に結局また収束していくんじゃないか、大量生産大量消費→変種変量→その次の段階、が来るんじゃないか、なんて気になってしまったよ。