ばあばは、だいじょうぶ (絵本・ちいさななかまたち)

著者 :
  • 童心社
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本棚登録 : 336
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (37ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494005970

感想・レビュー・書評

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  • 「だいじょうぶだよ」

    読んでいて、ぐっと心が詰まる感じがした。年齢を重ねた証拠かもしれない。母のことを思い、これからのことを考える。強かった母は、もうすぐ守るべき存在になっていく。本人は認めたがらないからこそ、周りが気付いてやるべきだ。愛や心の悲しみは、取り除くんじゃなくて、深めていくもの。見えないからこそ、心をちゃんと受け止める。(10分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #ばあばはだいじょうぶ #楠章子 #いしいつとむ #童心社

  • 自分の親が年老いていくのは、
    しかたないけど、切なくなります。

  • 『ばあばは、だいじょうぶ』
    楠 章子(あきこ)さん 作
    いしいつとむさん 絵

    職場の人が貸してくれたサイン入り絵本。
    サインとあわせて「見守る人のいる幸せ」とメッセージがあった。

    孫のつばさ君と、認知症になったおばあちゃんの絵本。
    おばあちゃんが忘れないように書いた沢山のメモを、つばさくんが発見するところで涙が出た。
    とっても分かりやすい絵本だった。
    読んでよかった。

    【絵本の楠章子さんのあとがきより】
    ・守るべき存在がいるのに、わたしやつばさのように目をそらしているひと、どうしていいかわからなくなっているひとに、この絵本が届きますように。みんな、事情や理由があるだろうから、はじまりのアクションはどんな小さなものでもいいと思う。つばさは、裸足のばあばにくつしたをはかせてあげる。私の場合は、母の髪をくしでといてあげることだった。そこからなにか生まれれば、うれしい。
    「えらいわねえ」という言葉と同じくらい、「大変ねえ」と言われる。介護をするというのはたしかに大変だが、学ぶことも多く、心が満たされることも多い。母は病気のせいでだんだん表情がうしなわれつつあるが、わたしがしんどい顔をしていると、にこっとわらいかけてくれることがある。「そんな顔していちゃだめよ」とら言われているような気がして、はっとする。守っているつもりで、じつはいまも守られているのかもしれない。うん、だいじょうぶ。きょうもわらっていこう。

  • 絶対号泣すると思ってたけど、案の定号泣した。子どもたちに読み聞かせ中にぼたぼた泣いたけど、子どもたちはそっとしておいてくれた。大人になったね(笑)

  • ばあばの部屋で見つけた白い小さな紙切れのページで涙がぶわぁーと溢れた。ばあばは『わすれてしまう』病気だと母親に教えられた、つばさ。忘れてしまうからメモに書く。認知症って、はじめの頃は本人が一番辛いんだろうな、と思う。

  • 優しかったのに、認知症になったばぁばと、その孫の心温まるストーリー。老人の面倒を見るというのは、子供のときに育ててもらった恩返しのようなものなのかもしれないと思った。

  •  つばさに「だいじょうぶだよ」と優しく言ってくれていたばぁば。そのばぁばが「わすれてしまう」病気に。
     とまどい、ばぁばとの接し方が変わってしまう→事件!→ばぁばの部屋でばぁばの書いたものを見つけ、その思いを感じとる→今度はつばさがばぁばに…。
     そういう経験はないが、読んでいて涙が出てきた。

  • 心が痛くなる絵本。特にメモの場面。子供向けというより介護をしている大人向けなんじゃないかなぁ。

  • 図書館の新刊展示にあったので、よんだ。

    ばあばは、つばさの話をいろいろ聴いてくれて、「だいじょうぶだよ」って言ってくれる。
    でも、ばあばは、少しずついろいろなことを忘れてしまい……。

    立ちよみしていて涙が流れてしまった。
    メモの場面がつらすぎる。
    こういう絵本もあるんですね。
    高齢化社会で認知症も多いから、子どもにとってつらいこともあるんだろう。
    ぼんやりした絵だけれど、これはこれでいいと思った。

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著者プロフィール

第45回毎日児童小説・中学生向きにて優秀賞受賞。2005年、『神さまの住む町』(岩崎書店)でデビュー。『小さな命とあっちとこっち』(毎日新聞社)、『ばあばは、だいじょうぶ』(童心社)など著書多数。

「2017年 『走れメロス/くもの糸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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