とくべえとおへそ (童心社の絵本)

著者 :
  • 童心社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784494012404

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  • とくべえが川で大うなぎを釣るとうなぎはそのまま天へ昇ってしまう。
    途中で降ろされたとくべえの前には赤い顔の鬼が。
    恐ろしくなるが、この鬼は以前に下界に落ちてとくべえに助けられたことのあったかみなりのごろぞうだった。
    大うなぎはたまたま天へ昇るうなぎだったらしい。
    ごろぞうはとくべえをもてなし、色々なごちそうを出してくれる。
    更に今日は月宮殿という王様とお妃様のいる宮殿でお祭りがあるらしい。
    見てみたくなったとくべえは体を赤く塗って変装して言ってみる。
    すると宮殿では人間からとってきたおへそが献上されていた。
    王様は後日、蓮の池に船を浮かべて食べると言う。
    そこで、とくべえはこっそりへそを盗み出し、下界へへそを返すことに。
    ごろぞうが驚いているととくべえの本業は泥棒だそうで。
    一方、へそがなくなり困った料理番は豚のへそを人間のへそとして出すことに。
    とくべえが蓮の葉っぱの上にへそを落とすと雫となってへそが下界へ落ちていく。
    その反動で水面がぐらぐらと激しく揺れる。
    とくべえが勢いづいてへそを次々流し込むものだから蓮の池は波が高くなっていた。
    最後のへそを投げ入れるととくべえ自身も大きな葉っぱから降ちて下界へ。
    下界ではおへそが降ってきたと、みんな喜んでいるのだった。

    上方落語「月宮殿星の都」をもとにした絵本。
    関西弁。

    とくべえが泥棒だったとは驚き。
    おへそを落とすところが痛快。

    天の食べ物がおいしそう。
    虹のそうめん、春雨のしぐれ…。
    おへそもどんな味がするのか気になる。

  • 「そうべえ」シリーズと同じ雰囲気。セリフの頭にキャラクターの顔が書いてあるので演じ分けがしやすい◎

  • 『じこくのそうべい』の田島征彦さんの絵。絵も文もリズム感にあふれているのに、関西弁なのでうまく読み聞かせてあげられないのがすごくもったいない。

  • 巡回図書

  • 3歳2ヶ月の姉姫が自分で選んだ本(多分図書館で出っ張っていたからだと思う)

    上方落語の昔話の書き起こし。ゆえに読み語りはついつい関西イントネーションになりがち(しかも読んでる私は生粋の関東人だからエセ関西弁)。
    それはそうと、姉姫はまだ、「カミナリ様がおへそを取る」という世界認識を持っていなかったので、少し退屈そうでした。いつもなら食いつきがいいオノマトペ部分(おへそを流して返すところ)のノリも悪かったし。眠かったのと長かったのはあるかもしれない。

  • 絵もいい、んだけど、落語絵本なので、大勢を相手にした読み聞かせにはかなり話術が必要、かな。いつの日か披露できるようになりたい本。

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著者プロフィール

桂 文我:三重県生まれ。1979年桂枝雀に入門。1995年四代目桂文我を襲名。現在、年間300回程の落語の高座をつとめる。全国各地で「桂文我独演会」「桂文我の会」を開催。また、子ども向きの落語会の「おやこ寄席」も開催している。落語を題材とした絵本に、『えんぎかつぎのだんなさん』(福音館書店)、『りゅうぐうじょうでさがしもの』(童心社)、『ふたりでひとり』(フェリシモ出版)、『しまめぐり』(ブロンズ新社)、『月きゅうでん』(小学館)、「桂文我のでっち絵本」(BL出版)シリーズなど多数。

「2023年 『かまどろぼう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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