- Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
- / ISBN・EAN: 9784494020331
作品紹介・あらすじ
ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。今朝も朝からガミガミうるさくって、ぼくはハラがたちました。かあちゃんにいいたいのは、何日も同じごはんをつくらないでほしいです。さいごに、かあちゃんはすぐ「早く」っていうけれど、ぼくが「早く」っていうとおこるのは、やめてほしいと思います。
……ぼくの作文を読んだ父ちゃんは大笑いして「かあちゃんはほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも扱い方をまちがえると動かないだろ、それと同じさ」扱い方! そうか、扱い方さえまちがえなければ、かあちゃんなんてちょちょいのちょいだ!
哲哉はこうして、かあちゃん取扱説明書を書きはじめたのだが…。
感想・レビュー・書評
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最初はニヤけながら読んでたけど終盤まさかの涙ほろり。
いやーーーーとっても深くて、あったかくて良い本。
自分が子どもだった時、こんな風に親を見れたことなかったな、と振り返って。子どもの頃にはもう戻れないけど、自分が親になって、より一層親の気持ちが分かるようになると感謝してもしきれない思いが溢れてくる。
子どもが読んでも良し、お母さんが読んでも良し、お父さんが読んでも良し。
誰が読んでもそれぞれに合ったように響く言葉に出会える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すぐ怒るおかあちゃんをなんとかしようと、かあちゃんのトリセツをつくる4年生の男の子。
かあちゃんの言動をよく観察することで、今まで自分のことばっかりで、かあちゃんの気持ちを考えたことがなかったことに気が付きます。
読む前の予想に反して、偉大なる存在のかあちゃんを称えるお話でした。
お母さんと子どもで一緒に読んで、どちらもが良かった面白かったという気分になる本だと思います。 -
僕も取扱説明書の通りにお母さんを操ってみる❗️
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わかるわ、子どもの気持ち。わかるわ、母の気持ち。私も子どもや夫に見えないトリセツ作られているかも知れない。母と子はいつも百戦錬磨だ。
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発想おもしろい。
子どもの視点で書かれていて、無理なく理解できる。物語の展開が、自然で日常的なところがとても良い。身近なところに題材をとり、誰でもマネのできるように書いてある。自分⇒友達⇒親(社会)へと考えが広がって行くところも、効果的である。
大人向けの自己啓発書より、よくわかるだろう。 -
最後に、「⚠️警告 危険物につき取扱注意」ってかあちゃんは哲哉のこと、全部お見通し。
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児童書ではあるのだけど、大人が読んでも面白い、との本屋さんのポップから図書館で予約してまで読んだ。結論、すごくいい本だった。お母さんに怒られないために取説を作ってお母さんを分析していく話だけど、子供ながらの素直な感性や、母親を観察していく過程で母親の良さを発見する息子の成長ぶりなどがすごく自然に綴られていた。いつか息子ができたら読ませたい。
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人と関わるとき、知らず知らずのうちにみんな考えているその人のトリセツ。
最後に実はかあちゃんの方が一枚上手で、笑った。 -
かあちゃんのトリセツ。なかなか、しっかりとした観察力で、トリセツを作っていきますが。。。かあちゃんのすごさ、優しさ感じてとても胸がぎゅっとくる。感動の作品です。
最後のオチは、すで予測できますが、ちゃんと落ちます。
すべてのかあちゃんに感謝。もちろんこの作品にも。