ツナギ売買の実践

著者 :
  • 同友館
3.68
  • (9)
  • (4)
  • (8)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 107
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784496015465

作品紹介・あらすじ

相場で利益を得たい、しかし、危険を避けたい……という矛盾する欲望を達成するための技術である、「ツナギ売買」の基本、理論、実践を具体例を出しながらやさしく説明している。本格的ツナギ売買の解説書。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2016/6/20読了。
    テクニカル・中期~長期・投資に関する、ツナギ売りに関するトピックをまとめた本である。

    ツナギ売りとは、現物を持っている場合に信用売りを駆使し、利益を積み上げていく手法。
    書中ではコストが下がるとの記述で表現されている。
    現物を売らないメリットは、既に利が乗っている現物を保有していれば、心理的負担が減ることが大きいようだ。

    ルールが4つほどあるようで、
    ①現物を持ってのカラ売りであること(純カラをしない)
    ②まとめ売りをせず、分割して売る
    ③分割売りの値幅を大きく適切に
    ④資金に余裕を持つ
    と記述がある。

    ただ、肝は分割でのエントリーと、予定した金額分エントリーできなくても仕方がない(相場とはそういうものなので)という一文であろうと思う。

    また、商品先物のロールダウン効果に関しても記述があった。そこにも、現物を持つ優位性が書かれている。

    相場の方向性を当てるだけの本とは違い、現実的にはどのように対処したらよいか記述されており、かなり古い本だが勉強になった。

  • ツナギ売買について書かれた良書。これまで信用取引で売り買いしていましたが、信用取引はツナギ売買(空売り)のためにあることを初めて知りました。株を長期で保有される方(自社株や優待・配当金目的の方)はツナギの技術は必須になると思います。保険のためのツナギ、コストダウンのためのツナギ。様々な役割があるので一度読まれることをおすすめします。

  • 現在は10年前と比べて投資環境が大きく変化しているため、10年以上前の
    本には余り興味はわかないと思う。しかし、投資で儲けるための本質的な部分
    というのは共通であって、時代の変遷によって変化する様なものではない。
    株式投資の4つの奥義とされるツナギ、うねり取り、鞘取り、日歩稼ぎのなかで
    本書はツナギについて解説したおそらく初めての本である。

    ツナギ売りは簡単に言うと以下の通り。
    1:新日鐵を1000株買った。
    2:株価が下がりそうなので1000株空売りした。
    3:株価が下がったので空売りした1000株を決済した。
    4:その結果、初めの1000株のコストダウンができた。

    こう書くと「なぜ買った1000株を決済しないで、わざわざ空売りするのですか?」
    という質問が出るだろう。当然の質問だと思う。林さんはここの部分には
    余り触れていないが、私が考えるに以下の理由があるのだと思う。
    1:ツナギをしていると売買に連続性が出るため、空売りしてポジゼロになった
    にもかかわらず値動きを追っていくことができる。
    2:普通の人はCP余らせたままにしないで、別の株買っちゃうでしょ?
    下げ相場にもかかわらずにね。そしていつか塩漬けになる。

    かなりくどい本なので、初めて読むと何かいているのか分からないかも
    しれません。でも何回か読んでいくと、とても良い本だとわかってきます。

  • 現物を持ちながらの空売りは、気持ちが楽。
    ロスチャイルド家は、銅地金を持ちつつ、サヤすべり取りを行った。

  • ツナギとは・・・

  • pp1130

  • 必読。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

大正15年生まれ。陸軍士官学校61期生。法政大学経済学部および文学部卒。昭和30年東京穀物商品取引所仲買人、隆祥産業入社、昭和37年ヤマハ通商㈱設立、東京穀物商品取引所の受渡処理委員、資格審査委員および東京穀物商品取引員協会理事、幹事を歴任。昭和47年林投資研究所を設立。2012年没。

「1998年 『うねり取り入門 株のプロへの近道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

林輝太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×