- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784497995674
感想・レビュー・書評
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【目次】(「BOOK」データベースより)
第1話 中国語発音よければ半ばよし/第2話 お金をかけて仕組みをつくる/第3話 細切れ時間の活用/第4話 成人してからの中国語学習/第5話 上級への道/第6話 日中異文化コミュニケーション詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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相原先生は、「中国語 発音よければ 半ばよし」と言います。確かに初級から、中級
にかけての最大の関門は、「きちんとした発音」が出来るか、出来ないかです。
出来なければ、自分の経験から言っても、後の相当苦労します。特にリスニングの方面で。
語学の勉強は、一朝一夕で身につくものではありません。
長いスパンをかけて、勉強していく上でも、こういった学習経験者の
アドバイスは非常に参考になります。 -
中国語の入門書かと思つたら、さうではなく、どうやらある程度齧つた人たち向けの本のやうです。
中国語は日本人にとつて馴染みやすい。漢字を使用する言語なので、何となく意味がつかめてしまふ(と感じる)のではないでせうか。
しかし初歩を終へると、たちまち突兀たる壁にぶちあたるのであります。
そんな人たちのために、本書は指針を示してゐると申せませう。
著者は「中国語 発音よければ 半ばよし」といふ標語を掲げてゐます。本音は「すべてよし」ださうです。
確かに中国語の発音は難しい。
中国の標準語は普通話(プートンホア)といひますが、母音子音ともに、日本語にはない音が多く有ります。
中でも「そり舌音」は難しい。特にわたくしと付き合ひのある中国人は、皆「そり舌音」を駆使しないので、わたくしも全然上達しません。「shi」「zhi」「chi」をそれぞれ「si」「zi」「ci」の「舌歯音」と同様の発音をしてゐるやうです。
また、上達には金をかけるか、時間をかけるかどちらかしかないと説きます。切ないのであります。
ある程度自分を追ひつめる状況に置かないといけないやうですね。
教科書などの教材を高いと思つてはいけないのださうです。で、教科書は同じものを三冊づつ買ふべしと。何故三冊なのかは、本書を読めば分かる。でも三冊は痛いなあ。
講演口調で書かれてゐるので、まことに分かりやすいのであります。本文は何故か縦書きですが。
肩の力を抜いて、ぼちぼちやりませうと言はれてゐるやうです。
中国語学習者は一読してみませう。たちまち読了します。
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-70.html -
日本人が中国語を学ぶにあたっての、一番のネックは漢字!
音を聞いて「そのもの」を思い浮かべられなければ意味がない、漢字を思い浮かべてるようじゃまだまだ…というのはほんとそのとおりで、私もなかなかに苦労しています。
ただ、単語によっては漢字を思い浮かべることのほうが大事じゃないかなぁという風にも感じています。抽象的な概念を表す単語であれば、必ずしも「そのもの」をイメージできずとも、漢字が思い浮かべられたらいいんじゃないか、日本語でも実際そうだし、と思いました。
その他、中級以上に進むにつれて重要になってくる諸々のこと、
例えば「組み合わせ連語」、日本語でも同じように「傘」は「さす」「判子」は「押す」、「帽子」は「かぶる」といった、決まった組みあわせがありますが、中国語でも同じで、そういった表現を身につけることが大事だよ、といった指針は、今後の役に立ちそうです。
あと、日中の習慣の違いも少し書かれていて、おもしろいですね。
日本では「お世話になった方に」贈り物をしますが、中国では「お世話になる方に」贈り物をするそうで。
難しいですねぇ…
学習の進度に合わせて、時々読むといいかもしれない、と思いました。 -
中国語についてのエッセイ集。中国語学習の本ではありません。日中間の文化の差などのエピソードなどは、面白いだけではなく今後中国語を学習していく上でも参考になります。
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中国語の学習をしているあいだに、たびたび読み返してみる価値のある本だと思います。
中国語の学習を始めてもうすぐ4年。ようやく中国語検定2級に合格するレベルまできましたが、まだまだ終わりはありません。今この本を読み返してみると、自分の学習方法に、見なおしたり反省したりするところを気付かされます。 -
お馴染みの相原茂先生です
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「第6話 日中異文化コミュニケーション」だけ読もうと思ったのに、ぱらぱら見ているうちにほとんど読んでしまいました。
言語と文化はあまりにも密接で、分かちがたいものだとあらためて思いました。