宮崎駿の雑想ノート

  • 596人登録
  • 4.03評価
    • (81)
    • (55)
    • (67)
    • (1)
    • (2)
  • 52レビュー
著者 : 宮崎駿
  • 大日本絵画 (1997年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784499226776

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
サン=テグジュペ...
サン=テグジュペ...
有効な右矢印 無効な右矢印

宮崎駿の雑想ノートの感想・レビュー・書評

  • アニメーション映画監督、宮崎駿の持つ怒涛のような軍事関係の知識を基に、自由な想像力を加えて描かれたイラストコミックです。鉛筆と総天然色の絵の具で描きこまれた緻密な世界観に何度見ても圧倒されました。

    本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント .
    本書はアニメーション監督、宮崎駿が模型雑誌『月刊モデルグラフィックス』にて不定期連載されていたイラストエッセイとマンガをまとめたものであります。これを元に製作されたラジオドラマが1995年-1996年にニッポン放送で放送され、当時、自分は熱心に聴いていたことをこれを読みながら思い出しておりました。

    主な内容というのは宮崎駿監督の趣味である軍事関係の船舶、航空機、戦車等を題材にしており、スタジオジブリの大番頭を勤める鈴木敏夫プロデューサーによると、
    「反戦思想で戦闘機や軍事関係モノが大好き」
    という矛盾した性質を持つわけですが、その大きな矛盾に宮崎駿監督が一応の決着をつけるのは2013年の7月20日に劇場公開された劇場映画『風立ちぬ』まで待たなければならなかったわけであります。

    その内容は13編の物語になっており、各話3~5ページで構成されております。それでも、第9話の後半からは全ページがマンガとして描かれるようになったのだそうです。絵はすべて鉛筆と水彩画で描かれており、改めて『絵師』としての宮崎駿を存分に楽しむことが出来る上に、1コマ1コマにこめられている『情報量』がこれまたとんでもなく多かったのも印象的でありました。

    『雑想』と銘打たれている通り、史実を軸として宮崎監督が自由に想像の翼をひろげており、そのなかには明らかに「間違い」があったりするそうですが、僕はそれを解説を読むまではまったく知りませんでした。キャラクターは日本が部隊の場合は人間で描かれるのですが、欧米が部隊の場合、ほとんどが擬人化された動物で、イギリス人は犬。アメリカ人がゴリラ、ドイツ人やロシア人が豚であって、戦争ものを描くのでかなり悲惨な場面も多いのですが、このキャラクターのおかげで、どこかコミカルに感じられました。

    『ロンドン上空1918年』、『豚の虎』、『ハンスの帰還』に登場する若きドイツ軍整備兵長のハンスの活躍ぶりや、『多砲塔の出番』に登場する悪役大佐も印象的でしたが、『紅の豚』の原作であり、3回にもわたった『飛行艇時代』は何度読んでも素晴らしかったです。特筆すべきは宮崎駿監督が自ら描いたフィオ・ピッコロ嬢で、これがまた文句なしにカワイイ女の子で、ポルコ・ロッソの愛機「フォルゴーレ号」を甦らせ、カーチスとの決闘には自らが賭けの対象となる…。わかっている展開ではあるのですが、改めてマンガ版を見ると違った感動があるのでした。

    宮崎駿監督がいつも手がける大作映画とは打って変わってのびのびと描かれている(高畑勲監督によると、これが宮崎駿監督にとっての「休息」とのこと)ことがうかがえ、宮崎駿監督の卓越した画力を存分に楽しむことの出来る1冊であると思いました。

  • ミリタリーオタクここに極まれり。
    宮崎駿が好きな戦闘機や戦車を自由奔放に描いている漫画短編集で、
    自分が好きで好きでたまらないモノを描くオタクの喜びが全編から溢れています。
    描きたい!伝えたい!アウトプットしたい!というオタクの欲望は綿密に描き込まれた機体解説や断面図でその豊富な知識をあますことなく発揮し、
    機体の魅力を細かいコマ割りとショートストーリーで様々な角度で描いています。
    漫画としても面白いのですが、戦車を上下左右斜めの角度で描くだけでは飽き足らず、
    エンジンから内部構造から断面図まで描いちゃう宮崎駿のお茶目さに触れられるのが本作の一番の魅力なのではないでしょうか。

  • 実際にアニメ映画になった「飛行艇時代」を含め、いずれも短〜中編アニメの原作になりそうな話。宮崎駿さんは趣味人の心をくすぐるのが上手いナァ。

    沢村慎太朗さんの「スーパーカー誕生」の各エピソードを宮崎さんにこんな感じで漫画化してもらって、単行本を出して欲しいというのはかなわぬ夢か妄想か。

  • 宮崎駿のメカが好きな人必見。オールカラー。図解が楽しい。

  • 駿さんの妄想ノート

    頭の中で遊んでいたものを、実際に絵に描いちゃおうか♪と

    空母やら戦車やらが戦うのであります


    完全なる趣味の世界

    飛行機の知識も、戦闘機熱も全くない。だがしかし!だがしか〜し!!

    見入ってしまうよねー

    だって“駿ワールド”だから☆


    ナウシカや豚さんの世界♪

  • マニアック!

    絵がこまかい!

    おもしろかった!!

  • めっちゃ読みたい。
    しかし高くて手がなかなか出せない(>_<)

  • 高射砲塔の存在を危うく信じかけた…。

    マウス戦車の写真を初めて見たのですが、すごかったです。
    いろんな意味で。

  • 宮崎さんの妄想が沢山詰まった漫画。読むと僕もその熱に浮かれてしまいます。「豚の虎」の映画を観てみたい!

  • 宮崎駿は本当に、戦車とか軍艦とかが大好きなんだなあ、と。
    自分の趣味の世界を思う存分、絵と文章で語った本。
    この「たぎる愛」がナウシカやラピュタ、ハウルの世界を彩り、奥行きあるものにしていることを実感します。

    「ようするに、自然保護の問題をどうのこうのとか、
    少女の自立がどうのこうのとかね、そういうのは一切ヌキ!もう、とにかく!!」(序文より)
    宮崎さんのこういうところが好きなのかもな。

  • これはこれは、またツボを。



    それはそれは、また宮崎駿が。


    それはそれは、また素敵な絵とお話で。


    あれは、また新しい宮崎駿の世界。

  • 漫画部の部室でこれを読めてよかった。
    紅の豚が好きなら絶対読むべき。
    飛行機やら、戦車やら、軍事関連のものがいっぱい詰まった本です。
    嘘を本当のように書いてあるのもまた面白い。
    あと、端々で小さい豚たちが可愛い。
    そういうのに興味のある方は勿論、興味の無かった人も一読の価値有り。

  • ミリタリーマニア(つかオタク)の宮崎駿が見られるイラスト集というかコミックというかエッセイというか設定集というか。
    やはりタイトルどおり「雑想ノート」という表現が的確か。
    学校のノートにイラストやまんがの設定や物語を書いた人なら、それを宮崎駿がやるとどれだけ面白い読み物になるか、と想像して欲しい。

    とはいえ、好悪が分かれるだろうなあ。
    近年のスタジオジブリの映画のイメージでこの本を読むとあてが外れるかもしれない。

    細部までちまちま書き込まれた設定やディテール、好きな人にはたまらないと思う。
    鉛筆と水彩のラフだけどこまごました絵はCGに慣れた目には逆に新鮮に映る。
    何刷もされており、新しい世代でも需要は新たに生まれ続けているのだろう。

    「紅の豚」の原作(?)も収録。

  • フィオかわいいよフィオ

  • 『豚』が好きならこれ読まにゃあならんでしょ。

  • 男の子の永遠の憧れである戦闘機、戦艦、戦車は、イラストを見ているだけで楽しい。戦争は忌むべきものだが、前述の乗り物も含めた兵器というのは男子の目に格好良く見えてしまうから始末に負えない。多分に創作が盛り込まれた実用性には乏しいと思われる氏のイラストを見ていると、ジブリ作品の原点が見えてくる。『紅の豚』の本書バージョンが読めたのも嬉しい。

  • 貴重なものを見た。
    あー、やっぱり理想だとか理由だとか考える前にとりあえず好きなことやっちゃったほうが、みんな楽しいんじゃないかなー。

  • 宮﨑駿のメカが好きです。

  • 豚と兵器があふれてる。大好き。

  • 世界的アニメ監督の宮崎駿が、妄想を織り交ぜたミリタリー趣味の絵をごっちゃごちゃに所狭しと描きまくってる本。
    トトロとかラピュタみたいな少年少女が主人公の成長ものアニメとかの印象からはかけ離れてて、こういう男くさいのも描くんだなーと。
    でも、乗り物好きとしては、自分の想像とか妄想をこんな上手く緻密な絵にできたら楽しそうだよなー。
    多砲塔戦車「悪役1号」の物語なんか、古き良き昭和の少年冒険アニメみたいな感じで、映画化したのをみてみたいなぁなんて、読んでるこっちも妄想が膨らんじゃう。まぁ、もう引退しちゃったから叶わぬ夢なんだけど。

    オタク特有の自己満足とひとりよがりみたいな若干イタイというか、気持ち悪い面もあったかな。特に後半の対談とか、紅の豚の原作とか。
    オタクとしての妄想の楽しい面も若干気持ち悪い面も赤裸々に公開した本という意味では、いい作品ではあるのかもしれない。
    水彩?のやわらかい感じが好き。

  • 虚実織り交ぜたミリタリー知識と妄想が凝縮された1冊。クリエイター「宮崎駿」を構成する二大基層の一方である「兵器(戦車・軍艦・軍用機)」への思い入れが詰まっている(ちなみにもう一方は「少女」)。変に背伸びして知識人に迎合したり、海外売りを意識した毒にも薬にもならぬ大作映画を撮らせるくらいなら、ましてやアニメ制作経験のない建設コンサルタントなんかに撮らせるカネがあったのなら、ジブリは宮崎駿に本書収録作品をたたき台にした趣味的作品を撮らせるべきだった(「紅の豚」みたいな過剰な自己満足も困るが)。

  • まだ数ページしか読んでないけど、こんなに細かくメモを取らないと、表現したいことはまとめられないんだなと感じた。

全52件中 1 - 25件を表示

宮崎駿の雑想ノートを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

宮崎駿の雑想ノートを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

宮崎駿の雑想ノートを本棚に「積読」で登録しているひと

宮崎駿の雑想ノートの作品紹介

宮崎駿の、目も眩む雑学と妄想の世界!アニメ映画風の谷のナウシカ、となりのトトロ、もののけ姫の監督、宮崎駿が、その豊富な知識と妄想で構築した超趣味的世界!兵器と人間が織り成す、バカバカしい狂気の情熱を描いた、珍奇なる物語13編。大ヒット映画「紅の豚」の原作、「飛行艇時代」を収録。

宮崎駿の雑想ノートの大型本

ツイートする